シン・ウルトラマン(2022)/ とりあえず言いたいのは庵野監督の愛が伝わる映画だった【映画レビュー】

アマプラに入ったのでみました。

シン・ゴジラとシン・エヴァ(あとエヴァQ)は映画館でみたのですが、シン・ウルトラマンは正直、

「庵野監督が作るのだからクオイリティは間違いないが、守備範囲外だなあ」

と思い、サブスクに入ったらみるか…ぐらいの気持ちでいました。

2022年後半でみた映画のなかで1番面白かったです。

マジです。

ただやはり単純に好みの問題で、私は『シン・ゴジラ』のほうが好みでした。

ちょっとネットを検索するとそんな意見も散見されるので、私だけではなかったんだなあと思いました。

でもとても面白かったです。film-shin-ultraman

下のほうで詳しく書きますが、今回は庵野秀明展にいったあとにアマプラでみたので

「庵野監督はウルトラマンが本当に大好きなんだな」

という熱量はとても伝わってきました。

だからこそこの映画の感想を書くのが非常に難しかったです。

単純に語り足りない。

見れば見るほど伏線に気づいてしまう。

庵野監督の作品は作品としてただ面白いだけではなく、その節々に光るメッセージ性が本当に心を引きつけてくれます。

だからこうやってブログに書きたくなってしまうんでしょうね。

 

 

 

シン・ウルトラマンですごいなと思ったところ

敵が112分にたくさんでてくるのに話がわかりやすい

私はウルトラマンティガしか知らないので、すごくウルトラマンに詳しいわけではないのでついていけるのかなと思いました。

でもすっきりわかりやすくなっていたのでわかりやすかったです。

ただ科学的なところはまったくちんぷんかんぷんだったのですが…毎回思うのですが、庵野監督映画は字幕が必要になりますね。

アマプラは字幕があって助かった…

よく作ったな…

庵野監督、ウルトラマンを作れると知ってすごく嬉しかったろうなと思うんです。

私だけかもしれませんが、自分が大好きなジャンルこそ人に発表しづらくないですか?

自分がこう思っていることをおりまぜながら、大好きなジャンルを再びつくる…

私からしたら天地創造にも等しい行為です。

好きだからこそこだわってしまう。

だからこそ完成させられない。

シン・エヴァあんなに時間かかったのにシン・ウルトラマンは早かった気がします。

これは単純にシン・エヴァに至るまでにいろいろあったことと、風呂敷をたたむために話を練りに練っていたためだと思いますが…

 

完成させられるのって本当にすごい。

そりゃプロとしては当然かもしれませんけど、万人にわかりやすく・自分の伝えたいことを込める・大好きなウルトラマンのシーンの取捨選択…

本当に庵野監督ってすごいなと思いました。

神永新二の名前の意味

初めて主人公の名前をきいたとき、

「シンジ…だと?」

と思った人もいるはず。

まさかエヴァの主人公と一緒の名前なんて。

いったいどんな業を背負うんだ…と戦々恐々とみていました。

業というより大きな愛でしたね。

新しい二人目であり、神と新でかけているということで解釈しました。

あと単純にかっこいい苗字ですよね。

庵野秀明展にいったときに思ったこと

f:id:tachikawa_12:20221210225050j:image

前から庵野監督がウルトラマン(というより特撮)が大好きだということは知っていたのですが、

「この人は本当に変人(失礼)で本当に特撮が好きなんだ」

と思ったのは庵野秀明展にいってからです。

熱量がヤバい。

いった人はわかると思うけど、本当にすごい。

いやはや本当に好きという感情はすべてを凌駕するなあと思いました。

本人は途中で病んだりしたみたいですが、パートナーができて本当によかったと思いました。

(庵野監督は本当に食生活が…結婚して本当によかった)

 

あとこのアニメが好きで定期的にみています。

youtu.be

超すごいおじいさんの下りが一番面白い。

米津玄師の曲はどうしてこんなにそれぞれのアニメにマッチするのか

シン・ウルトラマン公開時から主題歌がヤバいときいていたのですが、EDまでみて納得しました。

こんなにインパクトのある曲だったとは。

静かに力強い、優しいウルトラマンの曲でしたね。

主題歌のお話を頂いた瞬間は「何かの間違いでは」と思いました。

シン・ゴジラを劇場で何度も見ていた頃や、シン・ウルトラマンが制作発表された頃、まさか自分が関わることになるとは夢にも思っておらず、青天の霹靂の一言に尽きます。

超然としたウルトラマンの姿を眺めながら曲を作りました。

主題歌|映画『シン・ウルトラマン』公式サイトより引用

めっちゃリピートしてきいています。

もっとよくみたいな。

締め

庵野監督の映画はどれも濃くて今までレビューを書く気も起きませんでした。

みるたびに発見があるからです。

ああ、この記事をかいているとまたじっくりみたくなってくるなあ。

正直全然語りたりないのですが、そうすると記事を書き終えることができないのでここで終わりにします。

見てよかったです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(2012)/ ハリ―を演じ終えた直後のダニエル・ラドクリフ初主演作品!【映画レビュー】

休日に時間があったのでみました。

みようと思った理由は「ダニエル・ラドクリフがでていたから怖くなさそう」というもの。

みてみたらビビリの私でもみれたのでたいていの方は大丈夫かと。

ジャンプスケア(音でびっくりさせるアレ)が多用されていますが、そんなに驚くポイントはなかったです。

「あ、くる」

「あっ来ますねこれは」

って感じでした。

 

あらすじとしては

19世紀末のロンドン。

息子を出産した際に妻が死亡し、失意のどん底にいる弁護士・アーサーは仕事をクビになる寸前まできていた。

とある田舎町の大富豪の婦人の遺言書を探し出せば挽回してやると事務所の所長にいわれ、息子をおいて旅立つのだが、その村は謎の黒い女が出没する村だった…

ざっくりいうとこんな感じです。

 

この映画のすごいなと思ったところは怖い雰囲気を出すのがうまいなあというところです。

小物にめっちゃ凝ってるな~と思いました。

あのダニエル・ラドクリフがでているとはいえそんなに予算がなかっただろうに、イギリスのどんよりとした田舎町の雰囲気がすごい。

ホコリが舞うシーンは本当にみているこっちが顔をしかめてしまうぐらいでした。

 

※犬が登場しますが、死にません※

 
ざっくりネタバレなしで感想をいうなら
「雰囲気はとてもよかったけど、ストーリーがうーん」
って感じです。
ヒマな日にみたいホラー映画です。
メンタルはそこまでやられません。
 
以下ネタバレあり感想です。

 

 

 

バッドエンドだけど本人たちにとってはハッピーエンドかもしれない

最後バッドエンドでしたね~。

あれが幸せなのかどうかはわかりませんが、仮に生き残っていたとしてもクライアントが納得するような仕事が終わったかどうかはわからないですよね。

結局ケチつけられてクビになりそうでしたし。

妻と再開させてくれたと前向きにとらえるならハッピーエンドですよね。

ここが納得いかない!

黒い女の人の呪いというか子どもたちが亡くなるのはかわいそうだったな。

息子の遺体返しても結局主人公と息子殺すんかーい!って感じだった。

上でもいったけど、主人公と息子を妻に会わせようとしたのかな?

あと村の人できれば外に引越したほうがいい。

そんな簡単にいかないんだろうけど。

子どもばっか殺してるとたぶんあの村は人がいなくなるので、黒い女の人にはぜひこの映画をきっかけに成仏していることを願う。

そのほか感想

幽霊屋敷に日本でも有名な三猿の置物があったのが印象的でしたね。

そういえば由来を知らないなと思い調べてみました。

「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿は、「悪い方に導く言葉を聞くな」、「悪い行ないを自然だと見るな」、「理由もなく悪く言うな」という教え(「不見・不聞・不言」の教義)で、素直な心のままに成長させよという戒めです。

日光東照宮・三猿

子どもに道徳を教えるために使われていたようです。

日光東照宮だけでなく他にも三猿はあるそうですね。

勉強になった…

締め

ダニエル・ラドクリフ若かったな…

まだアマプラでみていないダニエル出演作品たくさんあるからみたいな~

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

SHERLOCK(シャーロック・BBC制作)/ 原作のシャーロック・ホームズを知らなくても楽しめる!【海外ドラマ・映画レビュー】

「原作のシャーロック・ホームズは知らないんだけど…」

という人でも大丈夫なBBC((英国放送協会(British Broadcasting Corporation)))制作の『SHERLOCK』を最近見終わった。

はじめて原作を元ネタにしたシャーロック・ホームズをみたのだけど、とても面白かった。

10話しかないのだが、毎話1時間半程度あるので見続けるのが大変だった。

 

現代にあわせてテレビやスマホ・PCも登場するのがとっつきやすかった。

1話だけ昔のホームズが登場する回があったが、それはそれで面白かった。

私が一番好きなのは『忌まわしき花嫁(これは映画)』と『最後の問題』だ。

時間があったらぜひオススメする。

 

 

 

ワトソンの苦労がよくわかった

今までシャーロック・ホームズにふれてこなかったのでよくわからなかったのだが、今回このドラマをみて

「大変だな~ワトソンは」

と何度思ったことか。

奇人変人さを醸し出しているベネディクト・カンバーバッチもかなりすごいと思うのだが、ワトソン役のマーティン・フリーマンが縁の下の力持ちだった。

ドラマの雰囲気にピッタリだったからこの2人のタッグがみれて本当によかったと思う。

このドラマはオリジナルの設定をたまにいれてくるが、割と展開は読みやすく気楽にみることができた。

シーンの切り替えがたくみで飽きずに最後までみることができた。

いやしょっちゅうシャーロックの高速セリフについていけないことがあった。

 

ワトソンお疲れ。

コミカライズがきになる

SHERLOCKについて調べていたらどうやらコミカライズされているようです。

試し読みしてみたら、めちゃくちゃ絵がうまい…
マンガの絵で現実の人物をかき分けるってすごいですよね。
機会があったら買おうと思います。

締め

さらっとみてみるか~なんて軽い気持ちで視聴をはじめたら、意外と面白い。

なんてことが多いので面白い作品をみつけるのは楽しいですね。

もちろん逆もたくさんあるんですけどね…

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

カウントダウン 原題:Countdown(2019)余命を映し出す恐怖のスマホアプリ!【映画レビュー】

サクッとみれるホラー映画を探していたらAmazonに入っていたのでみてみました。

ありそうでなかった

『余命を映し出す』アプリ

のホラー映画。

有名ではない映画だが、ホラーの演出がかなりよくて「あなどるなかれ!」という映画。

 

途中胸くそなセクハラシーンがあるが、最後はお約束の…という感じなので安心してみてほしい。

私としてはもっと痛い目にあってほしかったが。

 

 

 

牧師に頼るのが偉い!!!

ホラー映画ではよく「自分たちでなんとかしよう」としたり、そもそも誰も助けてくれなかったりするが、この映画は違う。

ありとあらゆる手を使ってアプリの呪いに立ち向かおうとする。

牧師に頼ったり、ハッキングしてアプリを改造しようとしたり…

現実だったらありえないことかもしれないが、そこがいい。

やるだけやってダメならしょうがない、そう思わせてくれる。

「なんで諦めるんだ」

と思うようなところがない。

脚本的には呪いの原因とかしないほうが楽なのに、ちゃんとアプリの呪いには起源があるのがこの映画のいいところである。

牧師さんの登場が面白かったです。

マットがかわいそうだったな…

エンディングはちょっと…

「これで終わる?…やっぱりね―!!!」

という感じはした。

主人公たちも大変だな…

締め

サクッとみれてそれなりに見応えのあるホラー映画でした。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

現実逃避したいときにオススメ!2022年6月までにみて特に面白かった映画3選

2022年もなんだかんだで半年が過ぎました。

ということでここ数年でみて面白かった映画を3つ紹介したいと思います。

ここ数年ということで選ぶのには悩んだのですが、

  • エロシーンなし
  • ホラーなし
  • アクション中心
  • 重厚なストーリー
  • みたあとに残るスッキリ感

これらを意識して選んでみました。

正直これ意外にも面白かった映画はたくさんあるので、選ぶのはめちゃくちゃ大変でしたが、

現実逃避したいときにはオススメ

の映画ばかりになっております。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

見てよかった映画3つ

インターステラー 原題: Interstellar(2014)

この映画は話がすごすぎて私は何回もみたのですが、映画の感想がかけない映画です。

途中は鬱かもしれませんが、最後は…

ノーラン監督いわく、

愛というものの力はとても力強く、よくわからないものだけれど、少なくとも時間には変化させられないんだ。

『インターステラー』リレーインタビュー:特別編クリストファー・ノーラン監督|シネマトゥデイ

とのこと。

ただ私は親と絶縁しているのでそういう愛がなんなのかイマイチピンとこないのですが、そんな私でもそれ以外の点で圧倒される映画でした。

 

手塚治虫の火の鳥望郷篇をみている方には特にオススメ。

私はみるたびにロミが

「ここはあたしたちとは無縁の世界なんだわ」

「あたしたちが想像したり判断したりできる範囲の外の世界なのよ」

をいっていたことを思い出します。

 

あと私が常々思っていたことを映像化してくれたのが嬉しかったです。

さすがノーラン監督。

フライト・ゲーム 原題:Non-Stop(2014)

リーアム・ニーソン主演のアクション映画です。

あらすじは

主人公・ビルはアル中の航空保安官(一般客に紛れ込んで飛行機内の治安を守る仕事)。

いつものように飛行機に乗り込むものの、差出人不明のメールが届く。

「指定の口座に金を振り込まないと20分ごとに乗客を殺す」という。

密かに捜査を開始するビルだったが、なんと指定の口座の名義人はビル自身であることが発覚する。

という感じです。

 

フライトプランのような犯人探し映画が好きな人は超おすすめ。

めちゃくちゃソワソワします。

 

詳しくはこちらで感想をかいています。

だいぶ前に書いた記事なので…恥ずかしいですね。

tachikawa.hatenadiary.jp

閉ざされた森 原題:Basic (2003)

これはアマプラでもみれるのですが、課金が必要です。

U-NEXTだったら見放題かも。ネトフリもあるかもしれませんが、よくわかりません。

 

超どんでん返しサスペンスです。

あっっという感じです。

とりあえずネタバレになるのが嫌なのでサクッと視聴するのをオススメします。

tachikawa.hatenadiary.jp

締め

年末になるといろんな人が「みてよかった映画何選」の記事をだすので、追い切れず結局みれないのが嫌だったので、あえて早めに記事をだしてみました。

参考になれば幸いです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

エンディングがめちゃくちゃ印象的だった/ ローマの休日 原題:Roman Holiday(1953)【映画レビュー】

金曜ロードショーで録画していたのをようやくみた。

おそらくこの映画は

「みたことはないけど、名前だけは知っている」

という人が多いのではないか。

私もその1人。

オードリーといえばガンダムUCががでてくる。

もっともその元ネタがコレなのだが…

 

見終わった感想としては

古い映画なので演出としては古いものがたくさんあるが、それでも心に訴えかけてくるポイントは随所に盛り込まれているのでみて損するものではなかった

という感じである。

つまり私のなかではおおむね高評価であった。

なんせ白黒映画をみようと思ったのは

  • サイコ
  • 何がジェーンに起ったか?

以来だった。

この2つをみようと思ったのは単純にサイコスリラーが好きだからだ。

しかし私は恋愛映画が苦手なのでどんなに名作だといわれても見る気がおきなかった。

恋愛ジャンル特有のわざとらしい演技があまりすきではない。

恋愛ドラマや映画が好きな人がいたら申し訳ない。

 

しかしこの映画は私が危惧していたようなものではなかった。

見終わってなぜこの映画が長年人々を魅了しているのはなんとなく感じることができた。

そりゃ最近の映画のほうがカラーだし派手だし脚本も凝ってて好きなのだが、比較するのも野暮というものだろう。

 

今回の吹替の声優さんはほんとに豪華だった。

特にアン王女役は早見沙織さんということでとても期待していたら、やはりいい演技をされていた。

ただどうしてもレオナ姫が何度も顔を覗かせていて個人的に笑ってしまった。これはダイの大冒険をみている人じゃないとわからないと思う。

 

Amazonプライムにあったのでリンクを載せておく。

 

 

 

ローマの休日のタイトルの意味

この記事をかくにあたってローマの休日について調べていたらとあることがきになった。

原題が『Roman Holiday』であることだ。

直訳するとローマ人の休日だ。

映画の主役のアン王女はローマ人ではないし、相手役のジョーもそうだ。

いったい誰のことをさすかと思ったら、これは英語の慣用句で意味は

野蛮を特徴とする見せ物[論争];他人を苦しめて得る利益[楽しみ](◆古代ローマの娯楽であった奴隷の切り合いに由来)

とのこと。

dictionary.goo.ne.jp

とどのつまりは『自分たちさえよかったら他の人が苦しもうがどうでもいいよね』ということ。

アン王女のネタを高額で取引しようとたくらんでいたジョー。

自由な生活を送ってみたかったアン王女。

主にこの2人の「Roman Holiday」を映画にしたのだろう。

だが最終的にはお互いはお互いの道を選んで歩いていく。

後ろ髪をひかれながらも自分の意思で。

そのスッパリさっぱりさが余計この恋愛の儚さを演出しているのだろう。

まあかっこいいよね、あれは。

 

単純にこの映画を作ったときにハリウッドで起きていた政治問題を皮肉もこめているのだろうが…詳しくはいろんな人が言及しているので書かない。

エンディングの演出がすごかった

今にもアン王女が来るんじゃないか、とソワソワしてしまうあのエンディング。

まさにみている側もジョーと同じ感想だったに違いない。

でも彼女はこない。

最後のなんともいえないジョーの表情がまたいい感じ。

みていてしんみりしてしまった

この映画をみながら何度も思ってしまったのが、

「この映画にでている人、ほとんどが亡くなっているんだよなあ」

ということ。

子役の人はかろうじて生きているかもしれないけど、主要の人物たちはおそらく全員。

こうやって後世の人に自分の生き様を見せられる映画の役者という仕事はとてもすごい職業だなあと思った。

締め

古い映画というものは現代からは古臭く感じてしまうものも当然あるが、その映画にはまぎれもなく当時の人のキラキラした希望があふれているのだろうなと感じた。

これはサイコスリラー映画にはない点かもしれない。

もともと恋愛映画はあんまりみないのでみていない映画でしたが、今回みれてよかった。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

視聴していなかった名探偵コナン映画について感想をかく【映画レビュー】

哀ちゃん描いてみました

2022年4月からAmazonプライムビデオで名探偵コナン映画が一挙に観れるようになった。

そして6月30日で配信終了ということで今までみていなかった映画も全部みることができたのでつらつらと感想を書いていこうと思う。

 

今回みたのはこちら。

  1.     名探偵コナン 銀翼の奇術師(2004)    
  2.  名探偵コナン 水平線上の陰謀(2005)
  3.  名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(2006)
  4.  名探偵コナン 紺碧の棺(2007)
  5.  名探偵コナン 戦慄の楽譜(2008)
  6.  名探偵コナン 漆黒の追跡者(2009)
  7.  名探偵コナン 天空の難破船(2010)
  8.  名探偵コナン 沈黙の15分(2011)
  9.  名探偵コナン 11人目のストライカー(2012)
  10.  名探偵コナン 絶海の探偵(2013)
  11.  名探偵コナン 異次元の狙撃手(2014)
  12.  名探偵コナン 業火の向日葵(2015)

多い…むしろよく毎年映画作ってるなって感じですよね。

アニメスタッフの方にお疲れ様といいたいです。

もともと借りてみたことがあるのもあるのですが、内容をすっかり忘れてしまったので今回再視聴しました。

ふりかえってみるとこの時期って私の人生でめちゃくちゃ激動の時代だったのでみていなかったのもしょうがないかななんて思いました。

 

これ以外のコナン映画はくりかえし見るぐらい好きです。

この中から特にお気にいり映画とちょっとなあ映画と惜しい!!!惜しい!!!!映画、それぞれの映画の感想を書きました。

 

※全く関係ないですが私が1番好きなコナン映画をAmazonリンクを一応置いておきます。

 

 

 

お気にいり映画ベスト2

名探偵コナン 戦慄の楽譜(2008)

この中なら1番好きです。もともと音楽が好きということと、音を使ったトリックが面白いからです。

あと音痴のコナン君がたっぷりでてくるのもよし。

しいていうなら元太の行動にちょっと共感性羞恥が出そうになります。

あと元太のリコーダーで哀ちゃんが音でコナンに情報を伝えるシーンは何回みても面白い。

光彦が知ったらどうなるか知りたい。

OPも世紀末の魔術師の次に好きです。

名探偵コナン 11人目のストライカー(2012)

今作はゲスト声優が特に酷評されていたようなのとあんまり評価が高くないことをきいていたので今まで借りることなくなんとなくみていなかった一作。

実際みてみるとそこまで気になりませんでした。

いやゲスト声優の演技はめちゃくちゃ気になりました。

ですが一周回って面白く感じました。

絶対にこの人は犯人じゃないなっていう安心もありました。

コナンと哀ちゃんの掛け合いもよかった。

かなり前に原作できた「新一にスカウトした」設定を出してくれて嬉しかった。

あんまりアニメでサッカーがみられることがない(作画が大変)ので貴重な一作。

力は入ってたと思う。

最後の連携プレーもよかった。

ちょっとなあ映画1つ

名探偵コナン 紺碧の棺(2007)

Amazonプライムでみたせいかもしれませんが、

この作品だけ特に

キャラの声が小さいのに効果音がでかい

んです。

これ製品版もそうなのかな…

あと伝説の女海賊「アン・ボニー」と「メアリ・リード」の話が絡んでくるとのことでワクワクしていたのですが、ほんの少しさわっただけでしたね…

期待してたのに。

あと園子と蘭の過去話がでてくるかと思ったらでてこなかったのも残念でした。

でもコナン映画に珍しく謎解きに重点が置かれてたので、今回ちゃんとみれてよかったです。

謎は残ってるけどいいのかな?

最初のホテルの予約ができていなかったのは犯人のせい?

惜しい!!!惜しい!!!映画2つ

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(2006)

キャラはめちゃくちゃ豪華なのに惜しい…惜しい…

名探偵コナン 業火の向日葵(2015)

惜しい映画ランキングがあったら間違いなく第一位。

EDはダントツでいいです。カラオケで歌ってます。

どうやら制作時にいろいろあったことがWikiにのっています。

名探偵コナン 業火の向日葵 - Wikipedia

それ以外の映画のざっくり感想

名探偵コナン 銀翼の奇術師(2004)    

殺される人が性格悪くてみるのがちょっとしんどかった。

コックピットのシーンで、蘭と新一が話している間話を挟んでこなくて聞き役に徹していて園子がすごくいい子だということはよくわかった。

あとおっちゃんの青ざめた顔が最高。

名探偵コナン 水平線上の陰謀(2005)

園子と哀ちゃんの絡みがある珍しい回。

この船沈むんだろうなと思ったらやっぱり。

園子が死体保管室に閉じ込められるシーンがありますが、下手したらトラウマになるよね。

真犯人のキャラデザが妃英理の初期デザインのようです。

名探偵コナン 漆黒の追跡者(2009)

私が今回みたなかでゲスト声優の演技がめちゃくちゃ気になったのはこの回です。

コナン映画って映画限定のキャラになるともみあげをのばすデザインが多い気がする。

あと何故かこの映画と『異次元の狙撃手』が混ざる。たぶんポスターのせい。

名探偵コナン 天空の難破船(2010)

初めての3人以上の犯人。

本当にバイオテロだったら面白かったんだけどなあ。

飛行船が舞台なのでどういう戦闘になるかと思ったら戦闘シーンはめちゃくちゃがんばってた。

毎回思うけどどこでもボール射出ベルトめっちゃ活躍してる。

名探偵コナン 沈黙の15分(2011)

これもいい評価をあまりきかなかったのでみていなかった一作。

舞台が珍しく冬なのでそれはいいのですが、どうしても背景が単調になってしまってどこにいるかわからなくなったりしました。

アクションシーンは迫力あったし、コナンと哀ちゃんの絡みもとてもよかった。

犯人がかなりクズでハラハラしました。

が、あんまり面白くなかった…いいとは思うんですけどね。なんでだろう。

名探偵コナン 絶海の探偵(2013)

割りとシリアスなシーンが多かった。どちらかというと大人向け。

ちょっとむずかしい単語が多かったので字幕がほしかった。

名探偵コナン 異次元の狙撃手(2014)

モスキート音のせいで繰り返しみれない映画です。

それ以外はよかったです。

締め

色々かきましたがこんなに1つの作品で劇場版をつくるのはめちゃくちゃ大変だと思います。

本当にアニメスタッフさんお疲れ様です。

今回アマプラに入って改めて見直せたりできたのでラッキーでした。

コナンのアニメシリーズは継続してアマプラに残るようなのでそちらを見返していきたいと思います。

哀ちゃんのファンなのがバレますね。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

ゴーン・ガール 原題:GONE GIRL (2014) 言葉にできないような人間の仄暗い感情を映画にするのがすごい! 【映画レビュー】

前から『鬱映画だ!』と聞いていたので覚悟してみた。

でもそんな鬱じゃなかった。

 

モヤモヤ映画かなと思ったけど、一応「どうしてそういう結果になったか」「どういう思いでそういうことをしたのか」が説明されたり、映画の見せ方でなんとなく察することができたので、どちらかというとどんよりジメジメ映画だった。

 

登場人物に共感しがちな私だが、今回ばかりは共感できないことをしてくれたのでどんな展開をむかえても

「そりゃしゃーないわな…」

とスンとしていられた。

他人事として見終えることができた。不思議な映画である。

 

あらすじはこんな感じ。

結婚記念日に妻がいなくなった。

家の状況からおそらく誰かが押し入り、誘拐したものと誰もが思った。

動揺しているはずの夫の様子がおかしかったのだ。

ざっくりいうとそんな感じ。

最初だけみると『夫が絶対怪しい!』と誰もが思う。

でもそれだけで終わるはずがない…そんな雰囲気がバンバンしている映画です。

だってあの「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督だもの。

 

あと声を大きくしていいたいのはこの映画はエロシーンがふんだんに登場するので家族とみるときは要注意です。

 

あと映画のポスターじっくりみると妻・エイミーの目がじっっとこちら?をみていますね。気づいたときびっくりしました。

 

以下超絶ネタバレ感想です。

 

 

 

すごい!誰にも共感できないからそこまで暗い気分にならない!

この映画を見終わったときに思ったのが、誰にも共感できない、ということです。

なかなかこういう映画ってない気がします。

たいてい主人公チームだったり犯人側にまともな真面目な人がいて視聴者のいいたいことをいってくれているのですが…、それがない。

しいていうなら脇役の弁護士だったり、女刑事さんなんでしょうがそこまでメインキャラではないし。

だから最後まで暗い映画なのに共感できないからみているこちらとしても陰鬱な気分にならいんですよね。

それなのに最後までみてしまう面白さの加減が非常に絶妙です。

すごい監督なんだな…と改めて思いました。

主要キャラが『自業自得』で自分の首を締めているその脚本のまとめ方もすごい。

未だにこの映画がおすすめされる理由がわかります。

女は怖い…?本当にそれだけなのか?

この映画のレビューをみるとチラッと女は怖い、というのをみかけましたが私としてはとてもお似合いの夫婦だと思いました。

夫の自業自得感半端ないよ…

 

ただ結婚を控えていたり、結婚記念日にはみないほうがいい映画ですね。

この映画のテーマは『演じている自分が好き』

映画の最後にエイミーがいう

あなたはクソ女と血痕した

クソ女に好かれようと装ってた自分が好きなはず

が主題なのかな~と思いました。

そういうときってあるよね…

映画のタイトル『GONE GIRL 』の考察

直訳すると「いってしまった女の子」でしょうか。

父親の書いた児童文学シリーズのモデルだった妻・エイミーを指しているのでしょう。

かつて女の子だった子はいなくなってしまった…ということなのでしょうか。

一瞬エイミーの両親、ちょっとひっかかったのですが娘のエイミーはそれ以上の存在になっていたのですね。

狂気には狂気ということでしょうか。

締め

鬱映画ってやっぱり人によるんだなあと思った一作です。

だからって進んでみようとは思いませんが!

名作も多いのでメンタルが調子のいいときは挑戦したいと思います。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

周りの人間が自分のことを忘れている…衝撃の展開だった/アンノウン 原題:Unknown (2011)【映画レビュー】

久しぶりにサスペンス映画がみたいなと思いAmazon Primeで探していたらみつけたこの作品『アンノウン』。

今はアマプラ対象から外れてしまっている。そのうちまた入るかもしれない。

ドキドキハラハラの展開が好きな人はおすすめする。

 

あらすじは、

植物学者のハリスは若い妻と学会にでるためにベルリンにやってきた。

一度宿泊先のホテルにつくものの、空港でカバンを忘れてきたことに気づき妻をフロンとに残し引き返す。

その途中で事故にあい瀕死の重症を負うものの、なんとか病院を抜け出し妻と再会するものの妻の隣にいるのは自分の名前を名乗る知らない男だった…

 

自分なりに推理しながら見ていったのだが、まったく違う展開でした(笑)

ちょっっと結末が個人的に残念でしたがそれ以外の演出や演技・ストーリーが好きなので気にしないことにします。

 

監督があの『エスター』のジャウム・コレット=セラときいて納得。あと私の好きな映画『フライト・ゲーム』の監督だった。

 

回想だけどセックスシーンが何回もでてくるので家族と見るときは注意です。

 

以下ネタバレ感想なのでネタバレが嫌な方はブラウザバックを推奨します。

 

 

 

 

主人公が最後ちゃっかり生き残ってるのはいいのか

主人公が実はスパイだった、自分がしかけた爆弾が爆発するがどうする?

というのは面白かった。

ただ妻役のスパイがあっさり爆弾で死ぬのは…本当に凄腕スパイ集団なのか?と思った。

ただリーアム・ニーソンの主人公が飛び抜けて優秀なスパイだったとしたらまあ納得。

 

最後にこれまで数々のターゲットを報酬をもらうだけのために殺してきたスパイが最後味方の若い女性と新しい人生へと出発するのはどうなのかと思った。

ジーナ、夢はいいのか!

もう少し主人公の『今まで淡々と任務をこなしてきた罪悪感』とかジーナの『外の世界の憧れ』みたいなのがあったら説得力あったんだけどな…

もしくはジーナの夢を応援して主人公は去っていくとか。

まあ、途中までは面白かったからいいけど。

あと元東ドイツのスパイだったエルンスト・ユルゲン役のブルーノ・ガンツがよかった。まさか『ヒトラー 〜最期の12日間〜』のヒトラー役の人だったとは…

この映画が好きならこの映画もおすすめ

同じ監督が作ったフライト・ゲームは最後まで面白かったのでおすすめ。

tachikawa.hatenadiary.jp

 

あとどんでん返し系ならこちら。

tachikawa.hatenadiary.jp

締め

やっぱりサスペンス映画は日常を忘れさせてくれるので楽しいです。

もっといろんなものをみてみたい…

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

人生、ブラボー! 原題:Starbuck (2011)【映画レビュー】

なんともいえない映画だった。

久しぶりに軽くみれる映画がみたいと思い選んだのが、『人生ブラボー!』。

あらすじはこんな感じ。

若い頃おこなった693回の精子提供により、533人の子が誕生し、その中の142人から身元開示の裁判を起こされてしまった42歳の独身男ダヴィッド。身元を隠して"実子たち"を訪問しはじめる。

とのことで結構評価も高く、ワクワクしながらみたのだがちょっと自分にはあわなかったみたいだった。

 

 

 

どこがあわなかったか。

「そんな都合よくいくかい!」

と何回も思ってしまった。

主人公の男性は精子提供しまくった結果、533人の子が誕生した。

そのうち142人から身元開示請求の裁判が起きるのだが、このひとの子はみんな性格がいい。

たしかに1人くらいは文句をいっていたような気もするが、もっと文句をいわれるのかと思った。

みんな性格がいい…

そもそもフィクションだからなあ…と何度も思い直してみたけどやっぱり駄目だった。

でもなんとか最後までみれたから映画としては悪くはない作品だと思う。

演技はみんなすばらしかった。

評価も高いので単純にNot for meだったのだろう。

現実にこういった事件が起きている

あと調べたら最近ネットフリックスに実際におきた事件の映像化作品が入ったらしい。

こちらのほうが気になる。

www.esquire.com

締め

サクッとこの記事は終わらせたいと思います。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。