Mr.ノーバディ(2021)/金曜日の夜にオススメ!「毎日同じ日々…」単調な毎日を送っている男の正体は…【映画レビュー】

「なんとなく評価高いからみてみるか~」という感じで見始めたのですが、かなり面白かったです。

あらすじは

どこでもいる男ハッチ・マンセルは毎日同じ日々を送っていた。

家族から距離をおかれ、会社では影を薄く、淡々と生きていた。

しかし家に強盗が入り娘の大事な「猫のブレスレッド」がなくなったことに激高しすべてが変わっていく…

という感じです。

最初は家庭内で立場の弱いお父さんの話か?と思っていたのですが、主人公がどこか不気味。

感情がない人が感情のあるお父さんを演じているっていう感じで思わず続きが気になってしまう展開。

「この父親ただものじゃないな…」

と映画をたくさんみた人なら思うはず。

ときおりジョークを誘う音楽を挟みながらどんどん話は進んでいくっていう感じです。

クリストファー・ロイドのおじいちゃんが最高に面白い。

アクションものなので深く考えずにみれるのがポイント。

エロシーンはないのですが、ちょっとグロシーンがあるかと思います。

子どもがいる方は注意。

以下ネタバレ感想注意です。

 

 

 

作中では明言されていなかったが、主人公はいわゆるサイコパスの特徴がでてる。

作中でかつての自分と決別したはずなのに、やっぱりどうしても殺人というか暴力的な性格が抑えられない主人公。

相手に対して共感性が低いというのがサイコパスの特徴の1つなのですが、本人が自覚していないのがまたリアルだなと思いました。

共感性が低いため、

「殴ったら相手は痛いかな?」

とかが考えられないために、暴力的になれてしまう。

家族からどんな目でみられても共感性が低いためなんとも思っていない。

冒頭の退屈な毎日、みたいな描写は主人公当人からしたら退屈でもなんでもなく

「普通の人だったらこんな感じだよな」

という感じで演じているだけ。

おそらく冒頭の鬱屈とした毎日の表現は

「あ~人を殴りたいな~でも平和に暮らしたいしな~」

みたいな心境なんでしょうね。

家族から距離おかれてどうしよう、俺!っていう感じじゃないっていうのが最後までみてるとわかるのが面白かったです。

最後は家族の理解が垣間見られたので一応ハッピーエンドでホッとしました。

その他感想

私は主人公はFBIの掃除屋さんみたいな存在なんだなと私は勝手に解釈しました。

そこのぼかし方もまたいいですね!はっきり明言しないけど、どういう存在かはわかる表現なのがいい。

あとクリストファー・ロイドがめちゃくちゃ年をとっていたのが衝撃でした。

2020年にNCISっていうアメリカのドラマでみたのが最後だったのですが、まだ現役だったのが嬉しい。

長生きしてね。

締め

結構前からアマプラでよくみていた映画だったので2021年の映画ということにびっくり。

スルーしないで今回みれてよかったです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

ブレードランナー(1982)/私には難しかったけど当時の時代背景を考えると評価も納得 【映画レビュー】

みようみようと思っていた名作は定期的にみるようにしています。

今回はアマプラにあった『ブレードランナー』という映画をようやくみました。

原作は以前読んだことがあります。

このタイトルの翻訳かっこいいですよね…

それとは全く違う映画だとはきいていたのですが本当に違いましたね。

ひとことで感想をいうなら

「難しすぎる」

ということでしょうか。

独自用語が多いのと画面が暗いのでみづらいこともあり、途中で飽きてしまいました。

なんとか最後までみていろんな人の感想をみると「そうだったのか…」となる始末。

でもこの映画がでたのが1980年代だと考えるととてもすごい世界観でした。

そういう意味では見る価値はあるなあと思います。

この映画がサイバーパンクの世界に大きな影響を与えたんだろうなっていうことはわかりました。

洋画あるあるの東アジアいっしょくたになっているところも面白かったです。

深いことは語れないので鑑賞したよ~っていう感じで締めたいと思います。

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

返校 言葉が消えた日(2019)/忘れてはいけない台湾の闇の歴史を元ネタにしたホラーゲームが映画化!戒厳令・忌中ってなに?【映画考察レビュー】

Amazonプライムで100円だったのと、元ネタになったゲームをプレイしたことがあるのでみてみました。

結論からいうとそこまで怖くはなく、みてよかったです。

あらすじとしては

舞台は1962年の台湾。

情報統制がされていた時代、市民に相互監視と密告が強制されていた。

翠華高校の女子生徒ファンは放課後の教室で目を覚ます。

学校には誰にもおらず荒廃しきっていた。

脱出を目指すもなぜか外にでられない…

という感じ。

2017年にでたゲームが元ネタ(Steamページ)で、ゲーム自体もかなりのヒット作。

私はゲームをプレイしたことがあるのですが、映画も面白いときいたので今回みてみました。

言論の自由ってすばらしいな、ということと、とてもせつない気持ちにさせられる映画でした。

登場人物の

「本を読んで何が悪い?」

というセリフが心に残っています。

ホラーシーンは私がみれたぐらいなので苦手な人にもオススメ。

幽霊はでてきますが、ホラー映画というよりヒューマンホラーです。

エロはないのだが、グロシーンはちょっとだけある。

ただ明らかにそれはないだろ!とツッコミが入るシーンなので、リアルさはあまりない。

ネタバレしない程度にいうなら手のひらからノートがでてくる感じ。

※大きさ的にありえないので。

以下ネタバレ考察レビューです。

 

 

 

ゲーム「返校 -Detention-」との違いは?

細かいところは違うのですが、最終的な印象としてはほぼ同じです。

例えば、

  • ウェイ君の父親は医者で、お金持ちの優秀な一族。
  • しかし捕まってしまい、その間に母親は死んでしまう。
  • ファンの父親は本当は不倫をしている。
  • ゲームだとわかりにくかった読書会が映画だとわかりやすくなっている。
  • ゲームだとウェイ君は途中でいなくなる。
  • ゲームだと歯とサイコロの関係はわかりづらかったが、映画をみるとわかる。
  • スイセンの描写はゲームのほうがわかりやすい。

という感じでゲームと映画両方みるとわかりやすくなっています。

「映画ではゲームよりいっそう政治的、歴史的な側面にスポットを当てている」

名作の背景として描かれてきた、台湾の暗い歴史“二・二八事件”“白色テロ”時代とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

とのことなので、映画のほうがストーリー的にはわかりやすいです。

エンディングロールの最後までみて!

エンディングロールの最後までみていたら、とても重くて大事なセリフが…

ぜひみてください。

登場する言葉の解説

馴染みがない言葉が多いので、思い出しうる限り解説。

戒厳令

「戒厳令」とは、憲法や法律の一部の効力を無効化し立法権・行政権・司法権の一部または全部を軍隊の指揮下に移行する処置である戒厳について規程した法律または命令のことを意味する表現。

戒厳令(かいげんれい)とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

ようするに軍の力が強くなるということです。

忌中

人が死んだことを表わす。

喪中と忌中で意味が違うんですね…

台湾の場合はどうかは調べてもよくわかりませんでした。

日本だと四十九日法要を迎えるまでのことです。

青竜君

調べてもよくわからなかったのですが、おそらくヒーローキャラのようなものなんだろうなと思います。

感想

今回だけではなく映画を通して過去にあったことを知れるのはとてもいいことだと私は思います。

やはり教科書や本だけを読んでいても伝わらないものがあります。

ゲームのだとファンの父親の不倫のくだりと、ファンが先生に恋をしていく過程がしっかり描かれているので、なんというかそちらのほうがせつなくなりました。

密告って気に入らない人を排除するのにとても便利な方法ですよね。

ゾッとしましたし、改めて”自由”っていいなと思いました。

こんな世界になってほしくない、と切に願います。

スイセンのくだりは映画では薄めだったので、そこはもっとあってもよかったかなと思います。

締め

みてよかったです。

アマプラで100円だったのがラッキーでした。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

RUN(2020)/これは母の愛?それとも執着?毒親が生み出すサイコホラー映画!【映画レビュー】

毒親の映画は基本みないのですが、この映画はどちらかというとサイコホラー色が強いということと、代理ミュンヒハウゼン症候群*1がテーマの1つにあるということでみてみました。

あらすじは

アメリカのワシントン州の田舎で暮らす主人公は生まれつき足が麻痺していたが、優しい母親と一緒につつましく暮らしていた。

大学進学を目指して猛勉強していたが、母親が買ったなかに自分の薬があり何気なく眺めているとそこには母親の名前があった。

不思議に思い調べるとその薬はそもそも人間に使う薬ではなく犬に使う薬だった…

という感じ。超ヒヤヒヤする映画。毒親映画というよりドント・ブリーズ要素が強いです。アクションか。

アマプラにあります。

 

元ネタかどうかはわかりませんが、アメリカで2015年に代理ミュンヒハウゼン症候群が原因で実際に起きた事件もあります。

(これがはっきり元ネタの映画がNetflixにあるみたいでそっちもみたい)

ディー・ディー・ブランチャード殺害事件 - Wikipedia

ちなみに日本でもたびたび代理ミュンヒハウゼン症候群を発端とした事件は起きています。大々的なニュースにはなっていないだけでおそらくかなりあるのではないかと思われます。

▶ソースは古いのですが厚生労働省平成20年の統計によると、心中以外の原因で死んだ67人の児童のうち代理ミュンヒハウゼン症候群で死んだ児童は3人いたそうです。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv37/dl/6-08.pdf

 

なんというか個人的な体験になるのですが、絶縁した私の母も少々こういった性格というか

「わがままでいうことをきかない娘を持つ哀れで健気な母親」

「こんなに不遇なのに私は努力してがんばってるのに娘は認めてくれない」

と親戚や周囲の人間にアピールして自分に酔っているフシがあります。

まあここまでいえばわかる人にはわかると思うのですが、私の母は自己肯定感がものすごく低い人間です。母の幼いころの家庭環境が影響していることは子どもながら私も察していました。

この映画に登場する『母親』も背中の傷から暴力的な家庭環境で育ってきたことが暗示されています。

おそらく自分の存在意義を子どもにみいだしてるんだろうな~とうっすら思いながら視聴しました。

代理ミュンヒハウゼン症候群はあまり顕在化しないので、研究があんまり進んでいないっぽい。

 

だからこういう事件は決して他人事としては思えず、どうしても見かけると動悸が激しくなります。

だからラプンツェルとかみれません。

KH3でやったときはしんどすぎた…

 

ですがこの映画は結末ですべてもっていかれました。

いやーよかったねお母さん、やっぱり私はあなたの子どもだよ!

自業自得感がすごくよかったです。

どうか主人公にはソレをやるのは母親だけにして幸せになってほしいです。

私はところどころ共感しつつも面白く最後までみることができました。

どんなに説明してもわかってくれない感じを思い出しました。

まあ向こうからしたら「娘はなんでわかってくれないの?」って感じですよね。

お互い様なんですよね。

どこまでいっても平行線。

でももう私のほうから歩みよるのはつかれたのでやめます。

私はそんな感じで絶縁しましたが、主人公の行動はよかったです。

サイコホラー感がいい感じに散りばめられていたので毒親が中和されて飽きなかったです。

 

これ以上書くとメンタルがひどくなりそうなので感想はあっさりと、今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

*1:代理ミュンヒハウゼン症候群は、自分の体を傷つけて病気をつくり病院を渡り歩く精神疾患「ミュンヒハウゼン症候群」が元になっており、子供を自身の代理として行っていることからこう名付けられた。というと、この事件が頭に浮かぶ人も多いかと思います。

子供の病気やけがつくり出す「代理ミュンヒハウゼン症候群」 専門家「多くの誤解」指摘「小児に関わる医療者が意識を」(1/2ページ) - 産経ニュースより引用

インビテーション・不吉な招待状(2015)/賛否両論だけど損した気分にはならない映画だった【映画レビュー】

どっかで面白いときいて借りてきた映画です。

しかしレビューサイトをみると微妙な感じなコメントが結構かいてあって、ハズレをひいてしまったかな?と思ったのですが、

私は嫌いではなかったです。

むしろ面白いと思いました。

あらすじとしては

幼い息子を事故で亡くした主人公は妻と別れて2年がたつものの、立ち直れていなかった。

元妻イーデンからディナーの招待状が届き、今の恋人と共に向かうもどこか雰囲気がおかしい…

という感じ。

おそらく察する人は見始めると察するやつです。

そんな簡単に人の死からは立ち直れないよね…っていう。

じっとりとした嫌な感じから最後の20分で怒涛の展開です。

なんというかいたたまれない感じになる映画。

ただそれがじれったい人には評価が低くなるのもわかります。

あとこれはいろんなところでいわれてますが、

『27の映画祭が熱狂した傑作スリラー!』

っていうキャッチコピーはまずかったと思います。

ウィキによると批評家からは大絶賛されているようですが…

日本にルーツをもつ女性監督が作った映画とのこと。

 

 

 

ウィルの方針転換の早さに笑う

恋人に帰りましょう!っていわれたときはすぐに帰らなかったのに、やばいとわかってから帰るほうに方向転換したときは笑いました。

もっと早く逃げろ!と。

ただイーデンを信じたい気持ちもあったんでしょうけどね…

ハリウッドを意識して作られた?

この映画の舞台はハリウッドヒルズの奥のほうにある住宅街という設定になっています。

私は全然知らなかったのですが、他の感想ブログさんに書いてあったことによるとハリウッドの闇を暗喩しているそうです。

それを知ってからみると笑えなくなりますね。

クレアちゃんと帰れたかな?

あれどう思いますか?

クレア帰れたかな~~~

たぶんあのあとおいかけていったおじさんが何かしたと思うんですよね。

「わかってくれた」

っていってましたけど、あの状態のときって理解できないと思うんですよね。

クレアは一刻もはやくここから逃れたい!という気持ちだったでしょうしね。

助かってほしいとは思いますが、おそらく死んでいるでしょうね…

 

どーでもいいですが、クレアが運転してる車はトヨタでしたね。

みていて『ザ・ギフト』を思い出した。

他にも感想ブログを読んでいたらそう書いてる人がいて安心しました。

なんでだろう?

だんだん明らかになる感じかな?

ザ・ギフトという映画もオススメです。

tachikawa.hatenadiary.jp

締め

結構評価が低かったのでみるか迷ったのですが、みてよかったです。

やっぱり自分の目でみるのが1番ですね。

 

これでやっとお正月にゲオで借りてきたDVDを見終えることができました。

もうすぐ返却なのですが、その前にパーフェクト・ブルーとビッグ・リボウスキは見直したいですね…

ふうー記事更新が大変だった(笑)

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

パッセンジャー57(1992)/ 85分でテンポよくスカッとするアクション映画だった!【映画レビュー】

映画のレビューサイトだと☆3の評価が多くどんなもんかなと思っていたのですが、かなり面白かったです。

85分しかないので、サクッとみれるのも良かったです。

あらすじは

ハイジャック対策の講師をしている主人公は、自分の妻を強盗に殺害されてから本来の職業であるテロリスト対策の専門家の一線を退いていた。

しかし友人のすすめで復帰すべきだといわれ、その会議に出席するため飛行機にのるもののハイジャックに遭遇してしまう…

という感じです。

敵のハイジャック犯のリーダーが悪のカリスマっぽくてかなりいい感じ。

たいていハイジャック映画は飛行機のなかでドンパチやっているイメージですが、この映画は舞台が移動するのが面白い。

あと昔の映画なので、当時の世相というか雰囲気をビシバシ感じます。

このあとアメリカで起きた事件を考えると現在は段違いに厳しいテロリスト対策になったんだろうなあとか考えてみていました。

飛行機に穴が空いたシーンは夫婦で大笑いしてしまいました。

そういう意味でも楽しめます。

昔はこういうので映画を演出していたんだなあ…技術の進歩を感じました。

巻き込まれた人がかわいそうという感想には同意します。

さっぱりとした映画なので今回はこれぐらいで。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

パーフェクトブルー(1997)/ アニメ×サイコスリラーが好きな人は絶対みるべし。【映画レビュー】

とんでもないものを見てしまった。

見終わったときにそう思った。

サイコスリラー映画が大好きな人はぜひみるべき映画なのでみてほしい。

ノー知識でみれます。

あらすじとしては

アイドル・「みま」は所属するアイドルグループの脱退を発表し、女優へ転身。

しかしやってくる仕事は性的なことを想起する仕事ばかりで…

という感じ。

ここだけみると

「みてるこっちがメンタルやられるやつ?」

という感想になりそうですが、実際にみてみるとそうはなりませんでした。

私は性的なことをされてメンタルやられる作品は苦手なのですが…

おそらくアニメなのでショックが少ないのと、主人公自身は直接害されることがほとんどないからかと思います。

仕事内容がアレなことと声優さんの演技と映画の演出がすごいのでリアルに感じられるところがより「これアニメだよね」と疑ってしまうような現実味をだしています。

もしこの作品が三次元の映画だったら見るのはおそらく控えますが、アニメだと冷静にみれるのがアニメサイコスリラーのいいところだなあと見終わったときに思いました。

ちなみにこの映画は日本ではR-15、そのほかほとんどの国では18禁映画になっています。

家族でみるのは絶対にオススメしません!

私はゲオで借りてみました。

 

 

 

20年以上前のアニメからアイドルという職業を通して虚構と現実を曖昧にすることを描く

「松田聖子さんって本当にすごい人なんだな」

と見終わってからまず最初に思いました。

当時はコンプライアンスなんてないですからね!

今アラサーの人ならわかると思いますが、1990年代って本当になんでもありでしたよね。

テレビであんなことやこんなこと…今やったら速攻で謝罪会見でしょうね。

昭和や平成初期のアイドルなんて、大変なんて言葉で言い表わせないぐらいの生活を送っていたと思います。

そういった時代の雰囲気も味わえることもさることながら、この映画のテーマは

現実虚構が曖昧になる』。

ネットで起こったことを現実の世界で持ち出してひんしゅくを買ってしまったり…

インスタグラムであんなにキレイなんだから現実のあの人もキレイな人なんだろう…

Facebookみてるとみんな充実しているようにみえる。

ネットでこうなのだから現実でもそうなのではないか…という人間の心は2023年になった今でもよくある話なのではないでしょうか。

それを20年以上前からアニメ映画で伝えているのが衝撃です。

本質は変わっていないということでしょう。

作画が本当にすごい

ダンスシーンは本当に人に踊ってもらったのをアニメにしていることにびっくりしました。

だからあんなにイキイキしているのかと納得しました。

あと登場人物たちの性格や心の動きを部屋で表現しているのが本当に興味深かったです。

すべてセリフで解説するのではなく、登場人物たちの心情をそれとなく示す。

何度も繰り返しみたくなってしまうアニメです。

締め

アニメが好きなら監督『今敏(こん さとし)』さんの名は知っている人が多いのかもしれませんが、私はよく知りませんでした。

みれてよかったです。他の映画もみてみようと思います。

ゲオに返すまえにもう一回みます。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

ビッグ・リボウスキ(1998)/チェンソーマンのOPがきっかけでみたけど超面白かったし爆笑した【映画レビュー】

はい、チェンソーマンOPに刺激されてみてみました。

感想としては

「面白かった!!!!」

という感じ。

あらすじは

ジェフリー・リボウスキは同性の富豪と間違えられて事件に巻き込まれてしまう…!

というワクワクする感じです。

私は全然知らなかった映画なのですが、映画ファンのなかでは有名な映画だったのですね。

だからまったく知らない状態で視聴したのですが、面白かったです。

エンディングはよくわからないけどまあいっか!みたいな感じになれるもんなんですね。

頭空っぽにして疲れたときにみたい映画です。

ただし言葉遣いはかなり汚いのと下品な下ネタ多めなので要注意。

 

 

 

ボウリング好きすぎだろ!!!

笑ったポイントはたくさんあるのですが、どんなに話が進んでもボウリングが絡んでくるのが笑いました。

何が起きてもとりあえずボウリングしよう。

とりあえずボウリング。

みんななんだかんだボウリングは真面目にやるのが意外でした。

ボウリングの全盛期という感じを受けました。

(アメリカでも1980年代後半~1990年前半まで全盛期だったのかなあ…調べたのですが、わからなかったです。)

脇役のはずなのにウォルターが傍若無人すぎる

主人公より脇役のウォルターが乱暴すぎて笑いました。

主人公がとめに入るというのは新鮮でした。

彼は戦争帰りだからしょうがないんですけどね…

吹替のほうが面白かった

私は吹替があったら吹替なのですが(下手くそ以外は)、今回は吹替でよかったです。

翻訳が結構字幕と違うのですが、吹替のほうがわかりやすく説明している場面もあっったりしました。

正直主人公のジェフリーより相棒のウォルターのほうが面白かったです。

特にウォルターの声をあてていた玄田さんは最高でした。

これだけでもまたみたいと思える作品でした。

チェンソーマンのOPのところはちょっとだけ!

冒頭でも書いたが、この映画をみようと思ったきっかけはチェンソーマンのOPのなかにあったから。

しかしまんまパクるのではなく、映画のシチュエーションやキャラクターの動作などはそろえるものの、動画としては違うものになっていることが映画をみてわかった。

原作の映画にはない角度でパロディをしていたところがあっぱれだと思った。

0:28~該当部分。

youtu.be

しかし…どこかの考察でみたのだが、チェンソーマンのOPはデンジがみた映画なのかもしれないというのが改めてしっくりきた。

締め

2本目を見終わったけど、こうやって名作と呼ばれている映画はそれなりの理由があることがわかる。

古い映画だとどうしても敬遠してしまうが、時間を決めて過去の名作を視聴するのはとてもおもしろい。

昔、この映画をみていた人はどんな気持ちで見終わったのだろう。

なんて思いをはせるのも楽しい。

 

それでは今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レザボア・ドッグス(1992)/チェンソーマンのOPに影響されてみたけど…【映画レビュー】

「わからん!」

というのが最初に浮かんだ正直な感想。

あらすじは

宝石強盗を画策したジョーという男は息子エディと男たちを集める。

犯行は成功したかに思われたが計画通りに進まず、仲間のなかに裏切り者がいるのではないかと疑い始める…

という感じ。

もともと映画のタイトルは知っていたのだが、アニメ『チェンソーマン』のOPにそれっぽいのがでてきたので『みてみるか…』という感じでみてみた。

あまりドンパチのシーンはないし、ほとんど倉庫のなかで話が進んでいくので低予算映画なのはわかるが、話がよくわからなかった。

いや話がわからないというよりは、話はわかるけどどうしてこの映画が名作といわれているのかよくわからなかった。

一応感想をググると「めっちゃいい映画!」という人と、「わからん」と結構二分されているような気がする。

とりあえず言えるのは私には難しすぎる映画だったようだ。

他の人の感想などをもっと読んでみようと思う。

何をいっているかわからないと思うが、みてもらえばわかると思うのでみたことない人はアマプラで100円でみれるっぽいので見てください。

ただしオープニングはめっちゃかっこよかったのは全力で同意できる。

いろいろ書いたけど、名作という作品は一度はみておきたいのでみてよかった。

 

年末年始は名作と呼ばれる映画をみまくる予定なので、ブログ更新が大変になりそう。

それでは短いですが今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

ゆるキャン△(2022)/ メンタルにくる人こない人がいるだろうなと思った【映画レビュー】

Amazonプライムに入ったのでみてみました。

映画が公開されたあと好意的なレビューが多いなか、少数ですがちらほら

「メンタルにくる」

「元気なときにみたほうがいい」

というコメントをみかけました。

もちろんそうではないコメントもたくさんがありましたが、そういわれると気になるな…と思うのが人の性でして。

みました。

なるほど、確かに「メンタルが来る人には来るだろうなあ」と他人事のように思っていました。

みていて色々考えがめぐりましたが、

でもこれアニメだしな!!!!!

という感じで片づけられるというのがまた面白かったです。

 

 

 

どうしてメンタルにくるのか

そうこれはアニメ。マンガ原作のアニメ。

理不尽も人生とは苦難の連続で…みたいな描写はない。

ゆるキャン劇場版の面白いところは、アニメのときはスルーできた設定が10年後の社会人になると急にリアルになって、自分と比較して

「あれ…?」

みたいな違和感が生まれるところだ。

アニメ1期の高校生のときは

  • 人脈も金もない
  • 友達同士でこんなに仲良くなれるわけがないけど
  • アニメだからご都合主義じゃないとね

みたいな感じだったのに10年後の社会人となると急に

  • みんないい感じのところに就職してる!
  • もちろん高校の友達はみんななかよし!
  • 結婚はしてないけど一人暮らししてる!
  • …こんなにうまくいかなくね?
  • でもアニメだし!!!

という自分の境遇とアニメのキャラクターたちを比較して葛藤がなぜか生まれてしまう。

おそらくこの映画で葛藤を覚えた人はそれなりに苦労をしてきた人なのではないかと思う。

上で「他人事のように思った」と書いた私もその1人だ。

私は今たまたまメンタルが安定しているので、分析をしながら視聴を終えることができたが、メンタルがズタボロだと大泣きしながら

『なんで私の人生はこうじゃないんだ』

と絶望していたことは想像に難くない。

(どうして比較してしまうのか、という話にもなるが…、簡単にいうと他の人がもっているのに自分が手に入れられなかったものを目の当たりにするとどうしてもメンタルが不安定になってしまうから。)

(今は筋トレ・睡眠・食事・夫の存在などでメンタルはなんとかなっている)

私の夫は

「全然メンタルに来なかったよ」

といっていたので、やはりな…と思った。

夫はそう答えると私は思った。

なぜなら私とくらべても夫は幼少期の家庭環境がかなりよかったからだ。

親と普通に仲がよく、自己肯定感も高く、素直に人のいったことを受け止められる力がある人は「ゆるキャン△」は

『いい映画だった!』

といえるのかもしれない。

ちょっと中だるみ感はあった

これも他の人のレビューにあったが、

「中だるみ感がすごかった」

「劇場でみるものではない」

このレビューには賛成する。

私もちょっと途中で飽きてしまった。

まさか途中からサイコスリラーにするわけにもいかないので、当然といえば当然かもしれない。

でもストーリーは彼女らしさがつめこまれていて、現実にいなそうでいそうないい感じの設定がよかった。

ありえなくもないし、ありえるかもしれない。

ここのさじ加減が難しい。

本当にゆるっとした映画がみたいときはオススメ。

こういう映画も必要だなと思いました。

締め

ゆるキャンもアニメの新シリーズの更新が発表されたとのこと。

私はすでにゆるキャンのアニメは各回100回ぐらいみているのだが、また見直してみたい。

アクアパッツァがいい。

あれはアニメのいいところだと思う。

アニメの続きが楽しみです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

f:id:tachikawa_12:20210419223147p:plain

当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。