とんでもないものを見てしまった。
見終わったときにそう思った。
サイコスリラー映画が大好きな人はぜひみるべき映画なのでみてほしい。
ノー知識でみれます。
あらすじとしては
アイドル・「みま」は所属するアイドルグループの脱退を発表し、女優へ転身。
しかしやってくる仕事は性的なことを想起する仕事ばかりで…
という感じ。
ここだけみると
「みてるこっちがメンタルやられるやつ?」
という感想になりそうですが、実際にみてみるとそうはなりませんでした。
私は性的なことをされてメンタルやられる作品は苦手なのですが…
おそらくアニメなのでショックが少ないのと、主人公自身は直接害されることがほとんどないからかと思います。
仕事内容がアレなことと声優さんの演技と映画の演出がすごいのでリアルに感じられるところがより「これアニメだよね」と疑ってしまうような現実味をだしています。
もしこの作品が三次元の映画だったら見るのはおそらく控えますが、アニメだと冷静にみれるのがアニメサイコスリラーのいいところだなあと見終わったときに思いました。
ちなみにこの映画は日本ではR-15、そのほかほとんどの国では18禁映画になっています。
家族でみるのは絶対にオススメしません!
私はゲオで借りてみました。
20年以上前のアニメからアイドルという職業を通して虚構と現実を曖昧にすることを描く
「松田聖子さんって本当にすごい人なんだな」
と見終わってからまず最初に思いました。
当時はコンプライアンスなんてないですからね!
今アラサーの人ならわかると思いますが、1990年代って本当になんでもありでしたよね。
テレビであんなことやこんなこと…今やったら速攻で謝罪会見でしょうね。
昭和や平成初期のアイドルなんて、大変なんて言葉で言い表わせないぐらいの生活を送っていたと思います。
そういった時代の雰囲気も味わえることもさることながら、この映画のテーマは
『現実と虚構が曖昧になる』。
ネットで起こったことを現実の世界で持ち出してひんしゅくを買ってしまったり…
インスタグラムであんなにキレイなんだから現実のあの人もキレイな人なんだろう…
Facebookみてるとみんな充実しているようにみえる。
ネットでこうなのだから現実でもそうなのではないか…という人間の心は2023年になった今でもよくある話なのではないでしょうか。
それを20年以上前からアニメ映画で伝えているのが衝撃です。
本質は変わっていないということでしょう。
作画が本当にすごい
ダンスシーンは本当に人に踊ってもらったのをアニメにしていることにびっくりしました。
だからあんなにイキイキしているのかと納得しました。
あと登場人物たちの性格や心の動きを部屋で表現しているのが本当に興味深かったです。
すべてセリフで解説するのではなく、登場人物たちの心情をそれとなく示す。
何度も繰り返しみたくなってしまうアニメです。
締め
アニメが好きなら監督『今敏(こん さとし)』さんの名は知っている人が多いのかもしれませんが、私はよく知りませんでした。
みれてよかったです。他の映画もみてみようと思います。
ゲオに返すまえにもう一回みます。
今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。