Mr.ノーバディ(2021)/金曜日の夜にオススメ!「毎日同じ日々…」単調な毎日を送っている男の正体は…【映画レビュー】
「なんとなく評価高いからみてみるか~」という感じで見始めたのですが、かなり面白かったです。
あらすじは
どこでもいる男ハッチ・マンセルは毎日同じ日々を送っていた。
家族から距離をおかれ、会社では影を薄く、淡々と生きていた。
しかし家に強盗が入り娘の大事な「猫のブレスレッド」がなくなったことに激高しすべてが変わっていく…
という感じです。
最初は家庭内で立場の弱いお父さんの話か?と思っていたのですが、主人公がどこか不気味。
感情がない人が感情のあるお父さんを演じているっていう感じで思わず続きが気になってしまう展開。
「この父親ただものじゃないな…」
と映画をたくさんみた人なら思うはず。
ときおりジョークを誘う音楽を挟みながらどんどん話は進んでいくっていう感じです。
クリストファー・ロイドのおじいちゃんが最高に面白い。
アクションものなので深く考えずにみれるのがポイント。
エロシーンはないのですが、ちょっとグロシーンがあるかと思います。
子どもがいる方は注意。
以下ネタバレ感想注意です。
作中では明言されていなかったが、主人公はいわゆるサイコパスの特徴がでてる。
作中でかつての自分と決別したはずなのに、やっぱりどうしても殺人というか暴力的な性格が抑えられない主人公。
相手に対して共感性が低いというのがサイコパスの特徴の1つなのですが、本人が自覚していないのがまたリアルだなと思いました。
共感性が低いため、
「殴ったら相手は痛いかな?」
とかが考えられないために、暴力的になれてしまう。
家族からどんな目でみられても共感性が低いためなんとも思っていない。
冒頭の退屈な毎日、みたいな描写は主人公当人からしたら退屈でもなんでもなく
「普通の人だったらこんな感じだよな」
という感じで演じているだけ。
おそらく冒頭の鬱屈とした毎日の表現は
「あ~人を殴りたいな~でも平和に暮らしたいしな~」
みたいな心境なんでしょうね。
家族から距離おかれてどうしよう、俺!っていう感じじゃないっていうのが最後までみてるとわかるのが面白かったです。
最後は家族の理解が垣間見られたので一応ハッピーエンドでホッとしました。
その他感想
私は主人公はFBIの掃除屋さんみたいな存在なんだなと私は勝手に解釈しました。
そこのぼかし方もまたいいですね!はっきり明言しないけど、どういう存在かはわかる表現なのがいい。
あとクリストファー・ロイドがめちゃくちゃ年をとっていたのが衝撃でした。
2020年にNCISっていうアメリカのドラマでみたのが最後だったのですが、まだ現役だったのが嬉しい。
長生きしてね。
締め
結構前からアマプラでよくみていた映画だったので2021年の映画ということにびっくり。
スルーしないで今回みれてよかったです。
今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
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