毒親の映画は基本みないのですが、この映画はどちらかというとサイコホラー色が強いということと、代理ミュンヒハウゼン症候群*1がテーマの1つにあるということでみてみました。
あらすじは
アメリカのワシントン州の田舎で暮らす主人公は生まれつき足が麻痺していたが、優しい母親と一緒につつましく暮らしていた。
大学進学を目指して猛勉強していたが、母親が買ったなかに自分の薬があり何気なく眺めているとそこには母親の名前があった。
不思議に思い調べるとその薬はそもそも人間に使う薬ではなく犬に使う薬だった…
という感じ。超ヒヤヒヤする映画。毒親映画というよりドント・ブリーズ要素が強いです。アクションか。
アマプラにあります。
元ネタかどうかはわかりませんが、アメリカで2015年に代理ミュンヒハウゼン症候群が原因で実際に起きた事件もあります。
(これがはっきり元ネタの映画がNetflixにあるみたいでそっちもみたい)
▶ディー・ディー・ブランチャード殺害事件 - Wikipedia
ちなみに日本でもたびたび代理ミュンヒハウゼン症候群を発端とした事件は起きています。大々的なニュースにはなっていないだけでおそらくかなりあるのではないかと思われます。
▶ソースは古いのですが厚生労働省平成20年の統計によると、心中以外の原因で死んだ67人の児童のうち代理ミュンヒハウゼン症候群で死んだ児童は3人いたそうです。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv37/dl/6-08.pdf
なんというか個人的な体験になるのですが、絶縁した私の母も少々こういった性格というか
「わがままでいうことをきかない娘を持つ哀れで健気な母親」
「こんなに不遇なのに私は努力してがんばってるのに娘は認めてくれない」
と親戚や周囲の人間にアピールして自分に酔っているフシがあります。
まあここまでいえばわかる人にはわかると思うのですが、私の母は自己肯定感がものすごく低い人間です。母の幼いころの家庭環境が影響していることは子どもながら私も察していました。
この映画に登場する『母親』も背中の傷から暴力的な家庭環境で育ってきたことが暗示されています。
おそらく自分の存在意義を子どもにみいだしてるんだろうな~とうっすら思いながら視聴しました。
代理ミュンヒハウゼン症候群はあまり顕在化しないので、研究があんまり進んでいないっぽい。
だからこういう事件は決して他人事としては思えず、どうしても見かけると動悸が激しくなります。
だからラプンツェルとかみれません。
KH3でやったときはしんどすぎた…
ですがこの映画は結末ですべてもっていかれました。
いやーよかったねお母さん、やっぱり私はあなたの子どもだよ!
自業自得感がすごくよかったです。
どうか主人公にはソレをやるのは母親だけにして幸せになってほしいです。
私はところどころ共感しつつも面白く最後までみることができました。
どんなに説明してもわかってくれない感じを思い出しました。
まあ向こうからしたら「娘はなんでわかってくれないの?」って感じですよね。
お互い様なんですよね。
どこまでいっても平行線。
でももう私のほうから歩みよるのはつかれたのでやめます。
私はそんな感じで絶縁しましたが、主人公の行動はよかったです。
サイコホラー感がいい感じに散りばめられていたので毒親が中和されて飽きなかったです。
これ以上書くとメンタルがひどくなりそうなので感想はあっさりと、今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
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*1:代理ミュンヒハウゼン症候群は、自分の体を傷つけて病気をつくり病院を渡り歩く精神疾患「ミュンヒハウゼン症候群」が元になっており、子供を自身の代理として行っていることからこう名付けられた。というと、この事件が頭に浮かぶ人も多いかと思います。
子供の病気やけがつくり出す「代理ミュンヒハウゼン症候群」 専門家「多くの誤解」指摘「小児に関わる医療者が意識を」(1/2ページ) - 産経ニュースより引用