Amazonプライムで100円だったのと、元ネタになったゲームをプレイしたことがあるのでみてみました。
結論からいうとそこまで怖くはなく、みてよかったです。
あらすじとしては
舞台は1962年の台湾。
情報統制がされていた時代、市民に相互監視と密告が強制されていた。
翠華高校の女子生徒ファンは放課後の教室で目を覚ます。
学校には誰にもおらず荒廃しきっていた。
脱出を目指すもなぜか外にでられない…
という感じ。
2017年にでたゲームが元ネタ(Steamページ)で、ゲーム自体もかなりのヒット作。
私はゲームをプレイしたことがあるのですが、映画も面白いときいたので今回みてみました。
言論の自由ってすばらしいな、ということと、とてもせつない気持ちにさせられる映画でした。
登場人物の
「本を読んで何が悪い?」
というセリフが心に残っています。
ホラーシーンは私がみれたぐらいなので苦手な人にもオススメ。
幽霊はでてきますが、ホラー映画というよりヒューマンホラーです。
エロはないのだが、グロシーンはちょっとだけある。
ただ明らかにそれはないだろ!とツッコミが入るシーンなので、リアルさはあまりない。
ネタバレしない程度にいうなら手のひらからノートがでてくる感じ。
※大きさ的にありえないので。
以下ネタバレ考察レビューです。
ゲーム「返校 -Detention-」との違いは?
細かいところは違うのですが、最終的な印象としてはほぼ同じです。
例えば、
- ウェイ君の父親は医者で、お金持ちの優秀な一族。
- しかし捕まってしまい、その間に母親は死んでしまう。
- ファンの父親は本当は不倫をしている。
- ゲームだとわかりにくかった読書会が映画だとわかりやすくなっている。
- ゲームだとウェイ君は途中でいなくなる。
- ゲームだと歯とサイコロの関係はわかりづらかったが、映画をみるとわかる。
- スイセンの描写はゲームのほうがわかりやすい。
という感じでゲームと映画両方みるとわかりやすくなっています。
「映画ではゲームよりいっそう政治的、歴史的な側面にスポットを当てている」
(名作の背景として描かれてきた、台湾の暗い歴史“二・二八事件”“白色テロ”時代とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS)
とのことなので、映画のほうがストーリー的にはわかりやすいです。
エンディングロールの最後までみて!
エンディングロールの最後までみていたら、とても重くて大事なセリフが…
ぜひみてください。
登場する言葉の解説
馴染みがない言葉が多いので、思い出しうる限り解説。
戒厳令
「戒厳令」とは、憲法や法律の一部の効力を無効化し立法権・行政権・司法権の一部または全部を軍隊の指揮下に移行する処置である戒厳について規程した法律または命令のことを意味する表現。
ようするに軍の力が強くなるということです。
忌中
人が死んだことを表わす。
喪中と忌中で意味が違うんですね…
台湾の場合はどうかは調べてもよくわかりませんでした。
日本だと四十九日法要を迎えるまでのことです。
青竜君
調べてもよくわからなかったのですが、おそらくヒーローキャラのようなものなんだろうなと思います。
感想
今回だけではなく映画を通して過去にあったことを知れるのはとてもいいことだと私は思います。
やはり教科書や本だけを読んでいても伝わらないものがあります。
ゲームのだとファンの父親の不倫のくだりと、ファンが先生に恋をしていく過程がしっかり描かれているので、なんというかそちらのほうがせつなくなりました。
密告って気に入らない人を排除するのにとても便利な方法ですよね。
ゾッとしましたし、改めて”自由”っていいなと思いました。
こんな世界になってほしくない、と切に願います。
スイセンのくだりは映画では薄めだったので、そこはもっとあってもよかったかなと思います。
締め
みてよかったです。
アマプラで100円だったのがラッキーでした。
今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。