マインドセット「やればできる! 」の研究  (著) キャロル・S・ドゥエック (翻訳)今西康子(2016) メンタルをよくしたいなら絶対手元においておきたい一冊 【読書レビュー】

尋常でない気候のせいか最近マイナス思考になりやすいです。

私はマイナス思考になったときは『こうしよう』と決めていることがたくさんあります。

そのなかの1つに

「すでに読んだ本でも読み返してみる」

というのがあります。

 

今回読んでみたのが『マインドセット「やればできる! 」の研究』という本です。

この本は数年前からもっていて定期的に読み直している私のお気に入りの一冊です。

 

この本は

「自分の未来なんて変えようがない」

「どうして自分は粘り強さがないんだ」

「でもこのままじゃいけない」

と落ち込んでいるのに焦っているような人にオススメです。

最後まで読むとわかるのですが『我が子を粘り強くポジティブな子に育てたい』という方にもオススメです。

 

マインドセットとは『心のあり方』だと冒頭3Pで著者のドゥエックは述べています。

自分の性格だと思っているものの多くが、じつはこの心のあり方(マインドセット=mindset)の産物なのである。

あなたがもし可能性を発揮できずにいるとしたら、その原因の多くは”マインドセット”にあると言ってよい。

つまりあなたがネガティブ思考なのは「あなたのマインドセット」がそういうものだからということです。

ではいったいどんなマインドセットだったらポジティブになれるのかというと…ということを解説してくれている本です。

 

久しぶりに読み返すと心にしみますね…買ってよかった本です。

 

 

 

マインドセットには2種類ある

この本でくりかえし解説しているのは

  • 硬直マインドセット
  • しなやかマインドセット

というこの2つのマインドセットについてです。

それぞれの特徴をまとめるとこんな感じ。

硬直マインドセットの人

  • 自分が他人からどう評価されるかを気にする
  • 自分の能力は石版に刻まれたように固定的な変わらないと信じている
  • 人間は才能がすべてで努力は無駄と考える
  • 失敗は人生の終わりだと考える

しなやかマインドセットの人

  • 自分を向上させることに関心を向ける
  • 人間の基本的資質は努力しだいでのばすことができると信じている
  • 才能・適正・興味・一人ひとり異なるが、努力と経験を重ねることでだれでもみな大きく伸びていけると考える
  • 失敗は自分を大きく成長させると考えている

才能がすべてだと思った結果…

私も結構自己評価が低いタイプなので、ついつい恵まれている人をみると劣等感で爆発しそうになります。

自分より秀でている人をみると

「どうせ東京出身だし、実家は金持ち、家族は優しいから成功できてるんでしょ」

とひねくれることはしょっちゅうです。

もちろんご本人は努力されているのはわかるのですが、めちゃくちゃそれが羨ましい。

確かにそれはそうなのです。教育格差があることは様々な統計からわかってきていることです。

そういうことが可視化されてきただけでも自分はラッキーかなと思うのです。

だって自分の努力が足りなかっただけではない可能性が高いのですから。

そう思うと少しは溜飲を下げることができるのですが、

「いま、ここにいる、自分は、どうしたら?」

と思ってしまうんですよね。

そうなるともう思考がダークサイドに落ちやすいです。

ただ、これも硬直マインドセットの人の特徴なんですよね。

なんというかこれって

自分ではどうしようもないもの(才能)がすべてだと思っている

んですよね。

そういう思考がよくないよ!!!とこの本はくりかえし訴えてくれます。

どうよくないのか、というと

いずれ才能だけでは限界がくる

ということです。

どういうこっちゃい、と思った方はぜひ一読してみてください。

私も何度も

『ああ、このマインドセットじゃいけないな…』

と反省するばかりです。

こちらの書籍もオススメ

自分より他人に嫉妬してしまうならこの本がオススメです。

tachikawa.hatenadiary.jp

締め

失敗は成功のもと、とはよくいったもんだなと思います。

この本はまた見直そっと…

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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