14歳からの読解力教室: 生きる力を身につける【書籍レビュー】

あなたは読解力があるほうですか?

自分はないほうだと考えています。

どうしてかというと大学の就活のときSPIの命題問題がめちゃくちゃ苦手だったからです。

↓こんな感じの問題↓

 「国語が好きな人は、算数が好きではない」という命題が正しいとき、確実に言えることは次のうちどれか。
  • A 算数が好きではない人は、国語が好きである
  • B 国語と算数が両方とも好きな人もいる
  • C 国語が好きではない人は、算数が好きである
  • D 算数が好きな人は、国語が好きではない
  • E 算数が好きな人の中には、国語が好きな人もいる

おそらく心あたりのある方もあるのではないでしょうか。

単純に考え方がわからないだけだと思うので、私の練習不足が大きな原因なのはわかっています。

でも苦手。

考えてる途中でわけがわからなくなります。

就活の失敗もあってこの命題問題の苦手意識は私のなかに常に残っています。

「私って読解力がないんだな…」

と大学の就活の強く思ったのを覚えていますね。

もちろん今となって考えるとこれだけで読解力があるかないかはわからないですけどね。

私のなかでは

読解力とは文章を読んで意味を理解する力

だと思っています。

だから

読解力がなければ人に自分の意見を伝えにくいだろう

と考えています。

最近は特にブログをやっているので自分の意見を伝える”文章”について考える機会は特に多く、いろいろな本を読んできました。

私はうまい文章がかけません。それはこのブログの初期の記事の文章をみてもらえばわかるかと思います。

最近はたくさん記事をかいてきたこともあってマシになったかもしれませんが、それこそ「文章の書きかた」「読みやすい文章とは?」「媒体によって文章の書きかたを変える」などいろいろな本をよんで試行錯誤してきた結果です。

しかしやはり自分の読解力について自信はありません。

ここにきて今回紹介する本『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室 』に出会いました。

きっかけとしてはこのツイートがバズっていたことからです。

togetter.com

ようするに最近の日本の学生たちの読解力が落ちているのだそうです。

ほかにもこんなニュースをみかけました。

www.nikkei.com

日本の学生の読解力、むしろ世界的には高いほうだったんですね。

話を戻しますが、私は自分の読解力に自信がありません。

かといってまったく読解力がないわけでもないだろう、と思っています。

そこでそもそも読解力とはいったいなんなのか。あまりしらないことに気づきました。

この本『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室 』で様々な視点から読解力についてや読書について学ぶきっかけになったので紹介したいと思います。


 

 

そもそも読解力とは?

読解力とはいったいなんでしょうか。

この本では『様々な読解力がある』として色々紹介しています。

  1. 意味を自分なりにつなげていく
  2. 自分で読んでいることが正しいか考える
  3. 読んだ意味について考えて、発信できるか
  4. 年齢によって必要な読解力は違う

要するに

時と場合によって読解力の意味ややり方が変わってくる

ということです。

何パターンか身につけておくとこれからの情報化社会は強いよね、ということです。

この本だとターゲットが絞られていないので筆者が伝えたい”読解力”がわかりづらい

わかりづらいと思いましたか?

私もそう思いました。

この本、何度も読み返してもちょっといいたいことがあやふやなんですよね。

どうしてか考えてみたのですが、タイトルでは『14歳からの読解力教室』とあるのに読んでみると14歳向けの内容ではないことが多いんですよね。

私がもし14歳だったらこの本を読んだかというと手に取らなかったと思います。

なぜなら14歳で『読解力』について悩む時点で相当頭がいい子です。

高校受験の小論文の本だったら読んだかもしれませんが。

私が14歳のときは読解力なんてこれっっぽっっっちも悩んでいませんでした。

じゃあこの本はいい本じゃないのか、といわれるとそうでもないんです。

読解力について様々な角度から解説をしているので、そういう意味では有益なんです。

しかも口語文なので読みやすい。

だからどちらかというと大人向け・親向けの本だと思います。

読解力をつけるテクニック

面白いなと思ったのでいくつか抜粋で紹介します。

たくさん本を読めばいいと思ったらそうではない

OECDの2011年の報告書では「読書」と「読解力」の関連があることが示されています。

~割愛~

この「読書への熱中度」が高い人ほど、PASAの読解力テストの成績がよいことが割っているのですね。

「単にたくさん読めばいいというほど簡単なことではない」というのは、読書の量だけでなく、「どんな本をどんなふうに読むか」という読書の質も関連しているからなんです。

P109より引用

ということです。

これはなんとなく経験があるからわかる、という人もいるのではないでしょうか。

楽しんで読書をしましょう!というのが大事だということがわかりますね。

私はよく夫と読んだ本について話し合うのですが、自分にはない意見を夫はいってくれるので楽しいですね。

『読書量』<『単語の意味を理解』が重要

「これはそうだろうな」と思います。

例えば次に紹介する『メタ認知』という単語の意味を知っているか知らないかで、文章を読む速度が違ってきます。

知らない単語があると読む速度が遅くなりますよね。

読書量が読解力をあげるのではなく、知っている・理解している単語が多いからこそ読解力があがりやすいのです。

ちなみに私はメタ認知という単語は知っていましたが、今回やっと意味を理解しました。

…なんとなくメタ認知っていう単語、苦手なんですよね。

自分を第三者の視点から分析する

要するにメタ認知というやつです。

自分の知的活動を一段上から把握する頭の動きを指す言葉です。

自分がわかっていないということをわかっているか。

友達に説明したり、ブログに起こしたりすると自分が理解しているかどうかわかりやすいのでオススメだとこの本では書いています。

私も理解していないかどうかを知るためにブログを書いているところがあるので、間違ってなかったんだなあと思いました。

マンガって悪いの?

マンガがいいか悪いかは特に書かれていないのですが、

マンガはストーリー化するために、視点が偏りやすい

という特徴があるようです。

確かにそうかも。

詳しくは本書で説明されているので気になったら読んでみてください。

締め

ちょっぴり辛口で感想を書きましたが、全体的には私が知らなかったことだらけで考えさせられる一冊でした。

今回の記事は書き上げるのにめちゃくちゃ時間がかかりました…

なんとかまとめられてよかったです。

また迷ったら借りて読もうかな。