なんだかんだで面白いよ!”映画バイオハザード”が全部アマプラに入ったのでそれぞれのあらすじ見どころをまとめ。
私は作業しているときに映画やドラマを流す派です。主にホラー・アクション・サスペンス・推理を流しています。
少し前までは『メンタリスト』という洋ドラを流していたのですが、2020年12月26日でアマゾンプライムから外れました。残念。
そんなときにちょうどよく入っていたので映画バイオハザードシリーズです。
この記事を読んでいる人でも全ての映画バイオハザードをみたことがある人はいないのでは?
「ゲーム準拠しているようでしていないから微妙なんだよね」
「だんだん面白くなくなってく」
まあこんな声もよくききます。なぜなら私の感想だからです。
なんというかバイオの映画って”お金はかけているからある程度の映画のはずなのに、わざわざお金を払って外にでて借りる気にならない”感じがしませんか?
ゲオにいっては別の映画をつい借りてしまいます。
ところが今回バイオがアマプラに入ってくれました。
ええ、一気に2回みました。
普通に面白いじゃないですか。映画バイオって一気見したほうが楽しいですよ。話がつながっていますからね。
映画のシリーズ1つ1つに時間が経つから微妙な感じがするんだなあと改めて思いました。前作にでてきたキャラが今作で大活躍!もしくは死ぬ!みたいな展開が多いので、前作の内容を忘れると面白さが完全に半減します。
なのでぜひアマプラで一気に最初から見てください。次に各シリーズのあらすじ&みどころを集めました。ちなみに私はグロが苦手なので、グロ度も書いておきます。
- 各バイオ映画のかんたんあらすじ※ネタバレ含みます
- 全部一気にみて思ったのは、なんだかんだでテレビで流れてるとみてしまうぐらい面白いよということ。
- まとめ
各バイオ映画のかんたんあらすじ※ネタバレ含みます
やっぱり最初はこれ!バイオハザード(2002)
あらすじ
主人公アリスがなぜか素っ裸でシャワー室で倒れているところから始まります。何がなんだかわからず服をきてシャワー室の外にでると、見覚えのある洋館にいました。
見覚えがあるだけで何をしていたのか記憶がありません。そんなときマットという自称・新米警察官にであいます。記憶がないのでそうなのかも…と思っていたら窓から突然スワットみたいな人達が強引に侵入してきます。
アリスとマットはそのまま拘束されます。アリスはスワットみたいな人たちの隊長・ワンに「報告しろ!」とつめよられますが、記憶がないのでいったい何が何やら。
アリスとマットはスワットみたいな人たちにつれられて地下の研究施設へと潜入することに。そこでは地獄のような光景が広がっていた。
映画バイオ1みどころ
- そもそも映画バイオでTウィルスをなぜ撒き散らしたのか。
疑問ではありませんか?映画バイオ1では裏切り者が1人いますが、わざわざTウィルスを撒き散らしたのか。そもそも地上に漏れたらどうするんだ?と思いますよね。そのままTウィルスを盗むならただ逃げればいいのに。
実はちゃんと理由があります。ただし、映画バイオ1と映画バイオ6(ファイナル)ではまったく違ってきます。
映画バイオ1の時点では、
”その裏切り者はTウィルスを盗んでアンブレラのライバル会社のとある企業に売る&そのとある企業の指示のため”
だったらしいです。(by wikipedia)
映画バイオ6(ファイナル)では、
”アンブレラの大いなる目的のため→世界を一度滅ぼして選ばれた人間だけが地球に住まわせるようにしてアンブレラがその上に君臨したい”
となっています。
長期化したシリーズとはいえ、ファイナルでちゃんと説明してくれたのはすごく嬉しいし、おそらく後付の理由としては至極納得のいくものになっています。むしろ1時点の理由よりスムーズだなあと思います。
ファイナルを楽しむなら絶対初代映画バイオは外せません。
- 初代にしかないホラー演出
これも初代だけの雰囲気になっていますが、ホラーの演出がいい。
嫌な感じがする、からの『やっぱりね!』の連続でみていて飽きません。これは「ゾンビなんているはずがない」という前提の世界観だからこその恐怖です。
バイオはゾンビがいてなんぼなのですが、この雰囲気は初代が1番感じることができます。
- 5でたくさん1のキャラがでてくるので要チェック
映画バイオ5では1のキャラがたくさんでてきますので、要チェックです。
詳しくは5のところで語ります。
グロ度:☆☆☆☆
首の断面が写っているので☆4つにしました。切断面が写ってるのは映画バイオシリーズのなかではここぐらいかも。
ただバイオも2002年の映画なのでどうしても作り物感はあります。そりゃそうだ。
ですが子どものころの自分だったら絶対みたくないトラウマものになると感じたので強めの☆4つです。
ちなみにレーザーのシーンは私自身が子どものころにみて夢にでてきましたので、刺激はやはり強めかと思います。
3でもレーザーは登場しますが、ぼかされたりして直接的な表現ではありません。
その他
冒頭のアリスのすっぱだかのシーンはともかく他にもちょいエロシーンがあるので親とみるのはおすすめしません。
たとえ少ししかないエロシーンでも私だったらめっちゃ気まずくなります。
明確なエロが書かれてるのはこの1ぐらいなのであとは気にしなくてもいいです。
シリーズ中1番人気:バイオハザードII アポカリプス(2004)
あらすじ
映画バイオで1番人気のあるバイオハザードII アポカリプス。私もここから入りました。
映画バイオ1のTウィルスが漏れてから2日後の話が今作になります。私的には1周間ぐらいかかったんじゃない?と思いましたが、違います。
1の最後で捕まったアリスはおそらく1日ぐらい実験に使われて寝ていたようです。その間にアイザックス博士によってTウィルスをいれられていました。アイザックス博士というのは映画バイオシリーズのアリスの宿敵です。
アリスが起きて寝てたら地上ではすでにTウィルスの感染が進んでいました。ハイブからもれて2日目とは思えないほどの荒廃ぶりです。
Tウィルスの開発の経緯や激しいアクションがバイオハザードII アポカリプスの大きな特徴です。みててめっちゃ楽しい。初心者の人向けの映画。
映画バイオ2のみどころ
- 女優さんのジル・バレンタインの再現度がすごい
これは映画をみてもらえばすぐにわかります。ただすっごい作り込んでくれるのでとても嬉しいかも。女優さんってすげー!ってなります。
- 混乱した街のなかでの群像劇(複数の主人公)がいい
一応主人公はアリスなんだけど、いろいろな主人公がいて視点があって、最終的にみんながパーティを組むのがめちゃ熱いです。
キャラがそれぞれ濃いので見飽きない。
- 映画バイオ2からでも見れる仕様がいい
一応前作見ていない人でもわかるようになっていて、前作もみてね!みたいな感じになっています。
グロ度:☆☆
正直ほとんどグロくない。むしろかわいそう度のほうが高い。
グロが苦手な私でも見れるので結構低め。
ただ痛そうなシーンはあるので、☆2にしました。
レーザーの悪夢ふたたび:バイオハザードIII(2007)
あらすじ
2から数年後の世界の話です。
2の最後でアイザックス博士にまたいじられたアリスは、人工衛星とリンクできてしまうようになっていました。
その後カルロス達とわかれ衛星から逃げるように単独行動をするアリス。ちなみに3の時点で前作2にでてきたアンジェラは死んでいます。
途中で立ち寄ったガソリンスタンドで『アラスカにいけばアルカディアというゾンビのいない街がある』という情報を手にします。
半信半疑ではあるものの、その後にであった『クレア軍団』の人たちとそこを目指すことを持ちかけます。
しかしどうやってアラスカまで移動するのか。さらに強くなったゾンビがアリスとクレア達を襲う…
映画バイオ3のみどころ
- アニマルパニック映画『鳥』のパロディ「鳥が襲ってくる」シーン
私が3で1番好きなのはカラスが襲ってくるシーンです。
ゾンビの肉を食べたカラスがゾンビ化する。これはあるあるだとは思いますが、白い砂漠の背景と相まって死神に見えるところがかっこいい。
- 元気なゾンビが大活躍
3の世界ではTウィルスが変異したこともあって色々なゾンビが登場します。
体が強くなったスーパーゾンビ、鳥ゾンビ、走るゾンビ、アイザックス博士の努力が垣間見えます。
普通のゾンビでは飽きてしまった方にはおすすめです。
- アリスのメイクがすっごいカッコいい
おそらくメイクしていないことはないと思うのですが、ノーメイクじゃない?っていうぐらい自然なアイメイクがかっこいいなと思いました。
特にここのまぶたの部分。
うーん、かっこいい。
- なんだかんだで面白くてみてしまう
クレアとの出会いやクレア軍団とのふれあいも3の大きな要素です。
グロ度:☆☆☆
レーザーが登場するのでどうしてもグロくなってしまいます。ただ今回のラスボスを倒してくれますし、表現がマイルドなので☆3です。
それよりもカウボーイ・チェイスの死に方がショックでした。いいキャラだったよ…
ちょっとなあと思ったところ
日中の砂漠をテーマに挑戦したようですが、やはりどうしてもゾンビとの相性は悪いです。
ただ3ぐらいで一度明るいステージで映画をやらないと難しかったかなとも思います。
このあと4、5、6では暗いところが中心なのでメリハリにはなったかな。
その他
キスシーンはありますが、洋画でよくある感じの『死地に向かう恋人にするキス』ですので、大丈夫かと思われます。
いろんなゾンビがでるぞ:バイオハザードIV アフターライフ(2010)
あらすじ
冒頭の東京のシーンは感染が広がったあたりの話。つまり2のあとぐらいのおまけ話です。
で、3の最後で東京の地下支部にいるウェスカーにケンカを売ったアリス。1年後その宣言通り、アリスと大量生産されたアリスクローンたちが東京で大暴れするところからスタートします。
その半年後アラスカにあるアルカディアに向かったクレアたちをおってアリスはプロペラ機で北を目指していました。結局みつかったのは同じようにアラスカをめざした人たちにのりすてられた空っぽの飛行機の山と、ぼろぼろになったクレア。
いったんクレアとアリスは飛行機でロサンゼルスに戻るところで、刑務所に生きている人を発見し、着陸。そこにいた人々と、クレアの兄・クリスとともに海上にあるという”アルカディア”を目指す。
映画バイオ4のみどころ
- 前作より様々は特徴をもったゾンビたち
今作ではマジニといういろんな種類のゾンビがでてきます。花咲ゾンビ、泳ぐゾンビ、大きな斧をもつゾンビ、ただのパワー系ゾンビ達だけではありません。
▼泳ぐゾンビはこちらにもいる
- クリスやその他のキャラクターが魅力
3は仲間とのふれあいや和気あいあいな雰囲気があってこその悲劇がひきたちました。
が、4にでてくるキャラクターはいい人たちばかりではありません。そこらへんの人間のかけひきが好きな人は好きな作品かと。
一応勧善懲悪なのでみていてスッキリしますし、あんまりもちこさないのがいい。
私はルーサーがめっちゃかっこいいと思ったのですが、次でね…うん……
- エンドロールまで見逃せない
初見でみたときはエンドロールに誰かいる!っていう感じだったのですが、あれジルなんですね。髪の毛の色が違うからまったく気づかなかった。
5がめっちゃきになる!って感じですよね。
ちょっとなあと思ったところ
- 4つも場面転換するので印象が弱くなる
冒頭の東京、アラスカ、ロサンゼルスの刑務所、アルカディア、と戦う場所がころころ変わるので映画バイオを見返すとどうしても印象が弱くなる。
刑務所を脱出するのは面白いんだけど、初見でみたらすでにそのころには4の冒頭で東京のシーンがでていたことは忘れている。
正直ふりかえると印象が弱い4だが、なんとか5につなげててすごいと思いました。
- アリスの服装が5とかぶる
これは見直していてきづいたのですが、東京支部での戦いでアリスがきていたのが黒いタイトな戦闘服でした。映画バイオシリーズでアリスが黒い戦闘服をきたのが、4が最初です。
これ5にも似たような服きているんですよね。特に5のポスターにも使われてますし。
だからかもしれませんが、4と5って内容がごっちゃになります。
- ウェスカーが死なない
これは大人の都合もあるとは思いますが、ウェスカーが何をやっても死なない!
もはや急にでてきても驚かないっていう。まあゲームでもそんな感じなのでもういっかとあきらめます。
- そろそろ展開が苦しい
3で一気に地球を滅ぼしてしまったので、これ以上荒廃させるのが難しいなと感じましたね。じわじわ滅ぼしていったら面白かったのに。
グロ度:☆☆
たしかに体がまっぷたつになるシーンはあるものの、あっという間ですし断面がみえていないので☆2です。
ただ子どもにみせるかといわれたらみせないですね。
1の懐かしい仲間が敵になる:バイオハザードV リトリビューション(2012)
あらすじ
テーマとしては『地下施設から脱出せよ』。
4の終わりから続いています。アンブレラの強襲により、クレア・クリスとともにアンブレラに捕まったアリス。そのままアンブレラの地下施設につれていかれます。ちなみにクリスとKマートはここで消息不明。どこかで生きていてほしい…
5ではウェスカーが一応味方になります。ウェスカーはエイダという女性を送り込みアリスを脱出させようとしてきます。ウェスカーいわく、レッドクイーンがアンブレラを裏切ったとのこと。
脱出する途中で、1に登場したかつての仲間のクローンと遭遇。洗脳された仲間はアリスに襲いかかる。アリスの娘のクローンも登場します。
映画バイオ5のみどころ
- シリーズのなかで1番アリスが弱め
4の最後でウェスカーに弱体化の薬を打たれているため、アリスは若干弱くなっています。苦戦を強いられる、とはいいますが、スタイリッシュな戦闘は健在です。
まあハラハラを楽しみたいよね。
- ゲーム登場キャラが多い
ゲーム版バイオ4に登場したレオン(賛否両論)とエイダさんが登場します。 エイダさんはともかくレオンはちょっとなという声もまあ納得。あとジル・バレンタインなどもいますし、ゲーム版バイオ4の敵であるプラーガもいます。
グロ度:☆
いいキャラが子どもを守ろうとして首の骨をシーンがあります。痛いのもそうだけど、かわいそうだなと感じますね。生きていてほしかった…
アリスの正体が語られる:バイオハザード: ザ・ファイナル(2017)
あらすじ
5のあと生き残ったアリスが、レッドクイーンに『風で撒き散らしてゾンビをなくせるワクチンがハイブにあるの』と伝えられ半信半疑ながらも1の舞台であるハイブに戻ってくるところから始まります。
ついにアイザックス博士との対決です。3で死んでいなかったんですね。
アリスの正体と、意外なレッドクイーンとの関係。
私はこの展開好きです。
映画バイオ6のみどころ
- クレアが再登場
生きとったんか!!!ってな感じでアリスを助けてくれます。あの状況からよく生きてたなクレア…ただKマートとクリスの行方はわからないようです。
- 久しぶりに仲間にスパイ疑惑
こういう展開やっぱりワクワクしますよね。久しぶりにサスペンスが入ります。
- アンブレラ社の真の目的
ファイナルまで続くと思っていなかったはずなのですが、それらしい理由をつくってくれたので満足です。一応自然な形かと。
- クローンを認めたアリスとクローンを認めなかったアイザックス博士の二項対立がいい
これも見直してて気づいたのですが、ファイナルで1番グッときました。
結局主人公のアリスもクローンだったことが映画の最後のあたりでわかります。いったんは絶望するアリスですが、
「いいえ、あなたは最高に立派よ。私など足元にも及ばない」
という言葉をオリジナルアリスから送られます。その後アリスがもっていない記憶をオリジナルアリスから受け継ぎ、本物のアリスとして世界をまわっていく…すごいかっこいいじゃないか…
いっぽう自分のクローンを大量につくっていたアイザックス博士ですが、
「私はお前だよ、バカめ」
という言葉を自らのクローンに吐き、自暴自棄になった自分のクローンに殺されるという顛末。なんと皮肉な話です。
結局、アイザックス博士のクローンも自分が作ったミイラに殺されます。
人によるかもしれないが、人のクローンなんてロクなもんじゃない。
なんて監督の皮肉が込められているような気すらしてきます。
結構お気に入りのシーンが多いんですよね、ファイナル。
グロ度:☆☆
アリスがアイザックス博士の手をもぎとるシーンがあります。あとハイブ潜入中に罠にかかって指先から落ちるアリスの仲間がいます。
なんというか手関係がもっていかれることが多いです。
あとアイザックス博士がアリスの頭部を披露するシーンがシュールで笑ってしまいました。
全部一気にみて思ったのは、なんだかんだでテレビで流れてるとみてしまうぐらい面白いよということ。
個人的に面白さは、【2→1→ファイナル→5→3→4】ですね。
でもなんだかんだでテレビでやってたらみてしまうと思います。
なんとかファイナルまでにこぎつけてくれてよかったなあと通してみて思いました。
超大作を終わらせるのってめっちゃ大変ですよね。やったことないから想像もつきませんが。なんとか終わらせてくれたスタッフや監督に拍手をおくりたいです。
まとめ
どうしても地上波の放送だとカットされるだろうな~というグロシーンもあるので、やはりバイオはゆっくり家でみたほうがいいです。
ゆっくり休日に頭を真っ白にしたいときは映画バイオをみてはいかがでしょうか。
深く考えるのに疲れたならポケモンに会いにいこう:『名探偵ピカチュウ(2019)』【映画レビュー】
「ポケモンを実写化したらどうなるだろう」
こういった疑問は持つものの、なかなか挑戦する人がいなかった”ポケモン実写”。
話は横道にそれるが、アメリカの金融会社TITLE MAXが2019年に発表した『メディアミックス(いろんなメディアで1つの作品を展開する手法)の世界売上ランキング』によると、以下のようなことがわかっている。
- ポケモン…約921億ドル(約10.1兆円)
- ハローキティ…約800億ドル
- プーさん…約750億ドル
- ミッキーマウス…約705億ドル
- スターウォーズ…約656億ドル
- アンパンマン…約602億ドル
- ディズニープリンセス…約451億ドル
※軒並み日本とアメリカのキャラクターに席巻されている。プーさんはイギリスらしい。しかしプーさんがあのミッキーに買っていると思うとすごいことだ。このランキング眺めていると面白いのでぜひ上においたリンクから眺めてみてほしい。
国家予算規模を稼ぎ出すポケモンというコンテンツの実写は、うまくいけば御の字、失敗したら総スカンをくらう、まさに諸刃の剣。
ついに挑戦したのが2019年に公開された『名探偵ピカチュウ(Pokémon Detective Pikachu)』。
私もピカチュウが実写になるときいたとき、本当に大丈夫か?と勝手に心配した。ソニックの実写の件もあったので、まったくピカチュウが別のキャラクターになるのでは…と思った。
Amazonプライムに10月下旬に追加されたのでついに見た。まさに恐る恐るといった感じで。
見た感想としては詳しくは下で語るが、さすがにポケモンの質感的なところはアレだった。が、エンタメの映画として考えるならとても感じはよかった。
金曜日の夜や深いことを考えたくないときにみる映画に最適なのでひきこもりの時期にぜひみてほしい。
あらすじ
ある日主人公ティムは、探偵をしている父・ハリーが事故で亡くなったという連絡を受ける。ポケモンと人が共存する街・ライムシティで父の部屋を訪れると1匹のピカチュウと出会う。なぜかピカチュウの声が聞こえるティム。しかも声はおっさんだった。
ピカチュウによると『何かがあって記憶喪失だが、ハリーのパートナーのピカチュウ』とのこと。
事故のはずなのにピカチュウが生きていることに疑問を抱いたティムはピカチュウとともに父を探し始める。
以下ネタバレ感想です。
ネタバレ感想
「もしポケモンが現実にいたら…」
「もしポケモンが現実にいたら楽しいのに」
これは誰でもポケモンをプレイしたら考えるであろう。私もそうだ。そんな夢を叶えるのが『名探偵ピカチュウ』だ。
1つの街でポケモンと人間が仲良く暮らす街…現実にあったら絶対地価は半端ないだろうなと思う。
いろんなポケモンがそれぞれの特徴を活かして働いている日常が垣間見えるのもこの映画の特徴である。
アニポケの設定もみれるのが熱い。
ドゴーム登場時、少し笑いました。
このようにただ見ていてもポケモンが大好きな大人なら年齢問わずに非常にワクワクする映画なのだ。
ひねりのない脚本だが、だからこそポケモンの世界をイメージできる。
ひねりのない脚本という表現をしたが、もちろん面白くないわけではない。割と見ていたら読める展開ではある。ただそれを考える間もないぐらいポケモンが生き生きと動いている。
読める展開だからこそポケモンの存在を堪能できる、といったほうが適切だと思う。これがもし複雑なストーリー展開・あっといわせるような結末だったら色々パニックを起こしていた。それこそ総スカンをおこしていたかもしれない。
まさに絶妙な難易度のストーリーだった。ある程度は面白く、でも難しくない設定で、でも他の映画とは違う展開で…絶妙な難易度のストーリーとはかなりさじ加減が難しいのでよくまとめたなあと思う。
おそらく昔からアニポケをみている人ならコジロウの声優さんがでてきた時点で展開を察するだろう。
ピカチュウがおっさんの声ということに衝撃を受けるが、慣れる。
最初はピカチュウがどうみてもおっさんの声なのでかなりの衝撃を受けるが、みていくうちに慣れていくから不思議だ。
見終わったころには『おっさんでよかった』と思えるはず。もし大谷育江さんのピカチュウだったら、「私のピカチュウはそんなこといわない」と感じただろう。
あの映画だけにいるピカチュウという個性が残って、いろんな人が抱いているピカチュウ像を壊さないですむ。ナイス采配。
アニポケ視聴者は吹替でみるのをオススメする
アニポケをあなたがみていたのなら吹替でみることをオススメする。
理由は色々あるが、おそらく最初のカラカラの声で笑ってしまうはずだ。
少なくとも私は笑った。
が、もちろん見終わったあとで字幕でも一通りみた。あるあるだが結構セリフが違う。
有名なしょぼしょぼピカチュウは一瞬しかない
しょぼしょぼピカチュウはこの映画の先行情報の時にめちゃくちゃTwitterとかでバズっていたのを覚えている。
が、しかしこのピカチュウは一瞬しかない。私は初見でみたとき見逃していた。
映画開始から1時間18分47秒ごろにみれるので、見逃した方はどうぞ。
そのほか気づいた細かい設定
あなたはお気づきになっただろうか。
初めてみた『リアル進化の石』
はじめてリアルな進化の石をみました。おそらく上の写真の左下にあるやつだと思うんですよね。
直前にイーブイがブースターに進化しています。
劇中に1回だけ登場するトゲピー
左の女性の腕のなかにトゲピーらしきなにかがいる。
うっすらと顔も見えるので、ぜひ一度みてほしい。
こういった映画の細かいところから監督の心意気というかやる気を感じた。
ポケモンの質感に個人的に『どうなの?』とは思った
唯一納得できなかったポケモンの質感。
これは賛否両論だろう。ここで書くのは私一個人の意見です。
リザードンの質感が納得いかなかった…
うううう…リザードン…トカゲじゃん…
リザード(トカゲ)だからしょうがないけど。
でもあの質感ってどっちかっていうとワニ…では…
映画に登場するポケモンの質感は下の動画で確認できる。
質感はたしかに納得がいかないところもあったけど、それでもロブ・レターマン監督なりにポケモンに対するリスペクトをたくさん感じたので全体的にはよかったです。
まとめ
まさに☆3.5映画というのにふさわしい映画だ。 だがポケモン愛に満ちた作品でもあるので、見終わった感想は爽やかな面白さが心に残っている。
ロブ・レターマン監督は続編も作る気のようなので次のポケモン映画も期待したい。
追記
しかし『探偵ピカチュウ』を通して感じたのは、知らないポケモンが増えたなあということ。
私はクリスタルから始めてルビサファで卒業した人間なので(アラサーの人はわかってくれると思う)、知らないポケモンがこんなにいるのか!と驚嘆した。
特にライムシティのこのポケモンには驚いた。
パンダじゃん!!!
時代は進んでいくんだなあ…
今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。
桜の側にはずっとこれからも士郎がいる:劇場版『Fate/stay night -Heaven's Feel-』感想
今週のお題「最近見た映画」
ついについにFate/stay night -Heaven's Feel-の上映が終了しましたね。8月に1回、10月の上映最終日に1回と劇場版『Fate/stay night -Heaven's Feel-』を2回みてきました。
作画も脚本もかんたんな言葉で済ませられないレベルでほんっっとにすごい映画でした。私が今までにみたアニメで1番動いているシーンの作画&音楽&表情がすごかった…
ちなみに興行収入は9月29日の時点で18億円を突破したとのこと。たしかに鬼滅の刃とくらべると(制作会社が同じufotable)、興行収入の点では劣るかもしれない。だが、劇場版『Fate/stay night -Heaven's Feel-』は3部作ある劇場版のうちの3番目。
長いFateシリーズの最終章の最終章ともいえる最後の話なのだ。
日本で10億円突破すればヒット作といえる状況での、それで18億円だ。もう十分であろう。全体では50億にいったみたいですし。これで次のFateや型月の作品を生み出す資金源になれるのなら非常に嬉しいことだ。
(ホロウのアニメ化をお願いします!あと月姫はやく!!!!だして!!!)
映画の感想
さて映画の感想に入りたいと思う。順序はバラバラですのであしからず。
はじめて動いてしゃべってるキャラが多すぎて初見時は情報量の多さにパンクした。
アニメでははじめましての人がたくさんいて…1回目でみたときは混乱しました。(←HFルートはゲームではクリアしていない人)
クラウディアさん…声優さんはまさかの茅野愛衣さん。もっとみたいです。
御三家の人たち…しゃべっっったあああああ!!!マジでびっくりしました…ユスティーツァさんの判子はもっと驚いたし、人間味がなさそうなのが気になって調べたらそういうことだったのか、とまた納得しました。
ゼルレッチさん…しゃべっっったあああああ!!!その2。月姫世界線とFate世界線は同時には成り立たないときいていますが、この場合のゼルレッチさんってどういう扱いなのか気になります…宝石剣が意外にコンパクトでちょっとびっくりしました。武器は見た目じゃない!
姉妹ゲンカ:お姉ちゃんにはかなわない
下の子が上の子にケンカで勝つことはおそらくほとんどない。今回の映画のシーンで桜は凛に勝てないところがこれでもか、とでていましたね。トランプのシーンの桜の自慢そうな顔&どうしよう、という姉として迷う凛の対比がギュッと胸にきました。
(ただ私がトランプゲームにうとく、トランプがどういう意味なのかわからなかったのが悔しかったです。たぶん凛のほうが強い札なのはわかったのですが)
桜のコンプレックスの波動をこれでもかと感じてしまい、とてもかわいく思えてしまいましたね…いや凛がすごすぎるだけなんだけど。家族にそういう人がいるとどうしても自分はどうしてそんなんじゃないんだろうって思いますよね、そりゃ。
でも桜だってすごいんだよ、と声をかけてあげたくなりましたね。でも多分聞き届けてもらえないんだろうな。
ライダーVSセイバーオルタの戦いのシーンでなぜか泣いた
2回目をみたときはなぜか『こんなすごい戦闘シーンをみせてくれてありがとう』という気持ちでいっぱいでなぜか泣いていましたね。
感動のシーンではないのに。必死で映画館の椅子にしがみついていました。直前に食べたラーメンをすべて消化するぐらいカロリーを消費しますね。
エミヤのBGM今までで1番かっこよかった
重低音最高すぎる。
セイバーの『あっ…しろう…』で心臓を掴まれた
あのシーン動画にするとこんな感じに仕上がるんですね。心臓どころか呼吸が止まりました。
「お前は邪魔だ」
セイバーを邪魔という士郎の顔が葛藤を含めていましたね。自分の理想を自分で否定するってどんな心境なんでしょうね。
あれって一瞬だけもとのセイバーになったということでいいんでしょうか。
「犯罪者の子は生まれる前から犯罪者なのか?」
イリヤを助けにいくまえに神父にいわれたこのセリフ。士郎は思わずドキッとしてしまったんじゃないかな。
生命は生まれてみなければわからない。そりゃそうなんだけど、この場合は違うのではないかなとやっぱり最後のほうをみてて思いました。
以下は私見です。
言峰神父の主張としては
幸せとは他者に決められるものではなく、相対的なもの。たとえそれが社会的通念上に反していたとしても、本人が幸せだったらそれが幸せなのだ。
この考えが正しいとしないとと言峰神父としても『どうして自分がここにいるのか』という意味がわからなくなってしまうのではないかなーと思いました。妻が死んでも「ああ、自分の手でやりたかった」と損得の感想を抱いてしまう、壊れた自分。でもそれが幸せなんだからしょうがない、と開き直りたい。
鬼畜神父、とはよくいわれますが、それが幸せなんだからしょうがないとは思います。ただ、やっぱりまあそのままにはしておけませんからね。
『だからこそアベンジャーを誕生させたい。まだ犯罪を犯すなんて生まれてもいないのにそれを決めつけてはいけない。1人1人の幸せを願うのなら、たとえアベンジャーが世界を滅ぼすとしてもそれが幸せなら、それがいいのだ。私と同じように。』
それにNoを叩きつけるのが、士郎くんなんですが…今回の劇場版の場合、言峰神父のポリシーもさることながら、士郎の矛盾した思いも必見ですよね。
すでに人を殺しているヒロインを選んだ士郎がまだ人を殺していないアベンジャーを否定する
というのがもう最高です。ありがとうございます。こういう人の葛藤と決断をみるのが私大好きです。正直これが私にとっての1番の醍醐味です。ラーメンのスープです。
ちょっと正確には思い出せないんですが、この士郎と嘲笑したあとの言峰神父のセリフがまたよかったです。人生とは矛盾の連続で~みたいなやつ。いや本当にそれな。
常に正義の選択が正しいわけじゃないのが人生なんだよね。正しい選択が常にとれる人って超人だよね。今までの士郎だったら迷わずに桜を殺しているだろうに。桜だからこそ、士郎を変えられたんだろうな…。すごいって桜。自覚ないんだろうけど。
あの聖杯の前での殴り合いのシーン、もう1回みたい。正確に思い出せないから。
イリヤスフィールルートを感じた映画
今作が1番イリヤがかわいかったです。いやFate/zeroもよかったけど、劇場版ではヒロイン力(ぢから)を感じました。選択肢間違えたらルート入りそうな感じすらした。
イリヤルートのボスは桜とどこかでみましたが、それもみたいような複雑な気持ちです。桜、あんなにしんどい思いをしたのにな…いやFateでしんどい思いをしているのは桜だけではないですけどね。
ちょいちょいユスティーツァさんが憑依していたのに見終わったあとに気づきました。
イリヤの先に切嗣はいない
最後のアイリに駆け寄るシーン、いや本当涙腺破壊級の威力がありました。よかったね、といいたいところですが、隣に父親はいない。
父親がいない。
なんというか、わかってましたけど、とてつもなくしんどかったです。ただの感動お涙頂戴ではないのがいいです。
8月の初見時はEDロールで静かに大泣きしました。マジで明るくなったときの私はひどかったと思う。
でもせめて母親と一緒にいれたらいいなとそう願います。
『橙子さんのアレ』と『とっておきの魔法』
いやイリヤのシーンで大泣きしているところにその後の話とかも流れてそれどころじゃないところに橙子さんがでてきて色々混乱しました。あれって人形のなかに士郎の魂をいれたんだよね…そんな技術をもってるって姉さんパねえっす。
桜がもっていた鳥かごの中に士郎の魂(おそらく鳥型)がいたと思いますが、どんな気分だったんでしょうかね?その間意思疎通はとれたのかな?違う興味がわいてきてしまいますね。
でも本当に魔法でしたね。とっておきだよ、イリヤ。
ラストの桜が着る服の色
ラストのお花見のシーン、黒のカーディガンに白のワンピース。
ああ、桜は罪を背負ってこれから生きていくんだなと思いました。
今まで白いワンピースが印象的だった桜。
ちょっとずつ精神的に成長し、素直に言葉を受け止められるようになった桜のあらわれなのかなと思いました。
自分の嫌な性格と向き合うって本当に嫌なことだと思うし、自分のしてしまったことに対してこれから桜なりの贖罪を士郎と一緒にやっていく。桜の側にはずっとこれからも大好きで愛してる存在がいてくれるだけでもう幸せだよね。
そう思ったらもうEDロールで涙が止まらなかったです。
超ハッピーエンドじゃないのがもう最高です。これだよ、これ。もう書いてるこの瞬間も涙がでるわ。
こういったエンドもあるんですね。
春はゆく、をききながら桜の木の下でまた思い出したい
Aimerさんの『春はゆく』もタイミングといい雰囲気といい心に染み渡った。ちょいちょいPVが『花の唄』『I beg you』も使っていたのがいい。ちなみに私は『I beg you』が大好きです。
来年の春はお花見をしながら『春はゆく』をききたいです。
Aimer 『春はゆく』MUSIC VIDEO(主演:浜辺美波・劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song主題歌/FULL ver.)
締め
しばらくロス状態になりそうです。
劇場でみてよかったな。
こういう映画の前はやっぱりラーメンだね。
やっぱりHFルートだけでも原作をみることにします。絶対色々違うんだろうな。やっていない人間が語るのはどうかと思いましたが、記事にしました。
解釈違いがあったら申し訳ない。
グリーンブック(2018)おじさん2人の不器用な関係を見届けたい【映画レビュー】
今週のお題「最近見た映画」
白人の運転手と黒人の雇い主ーー
このポスターをみただけで分かる人には分かるはずだ。
「ああ、そういう系の映画か」
そんな言葉が頭をよぎった人は私だけではないだろう。
そういう系ね、というのは
- おそらく人種差別がテーマ
- つらい現実を乗り越えてそれでもひたむきに生きる
グリーンブックもこんな感じの映画ではないか、とある程度は想像するのではないだろうか。
まあ「差別だ!」といわれるかもしれないが、人種差別をテーマにした映画は胸をえぐってくる内容が多い。
※例えばアミスタッドの船のシーンはめちゃくちゃしんどかった…
※あとは種類は違うかもしれないが、戦場のピアニストも。
上であげた2つの作品はとてもいい映画だと思う。鑑賞する意義はとてもある作品だといいきれる。
だが、どんなに内容が真実に忠実だったとしても私にとってはしんどいのだ。
(もちろん映画の内容はとてもいいことはわかっている。むしろ人生に1回はみたほうがいいと言い切れる)
話は脱線するが私はあんまり実写映画においては人が苦しんだり、思いつめたり、嫌な思いをするのがめちゃくちゃ苦手だ。(アニメは例外。)
いやわかっている。ストーリー的にはそうしたほうが絶対おもしろいし、最後に「ああよかったね」で終わらせるには主人公を絶望的な場面に遭遇させたほうがいいにきまってる。
でもリアルな人間がリアルな演技をすることによって私は強く共感してしまい1週間ぐらいは重い気持ちを引きずってしまうのだ。俳優さんの演技がものすごいということでもある。
マジで個人的な理由すぎて申し訳ないのだが、私はグリーンブックの映画をポスターをみた瞬間、
「ああ、そういう系の映画か。みなくてもいいかな。名作っぽいけど」
と思った。まあかなりポスターで映画の印象をきめてしまっていたワケだ。
公開から2年ほどたってようやく、今回は観る機会を得た。
2018年アカデミー賞で作品賞とのこと。これは期待せずにはいられない!
「すっごい名作っぽいけど、見るか非常に迷う」
「でもこんな機会でもなければ絶対みないな」
悩んだすえにエイヤッッッと覚悟してAmazonプライムでレンタルしてみてみた。
結果、今までにない映画だった。すっごい面白かったです。
どういう人にオススメ?
- 人種差別の映画はちょっと…と思う人
- 最近名作をみていない!でも暗い気分になりたくない!と思う人
私は記事の冒頭で『人種差別がテーマの映画は重い』といったが、この映画はそうではなかった。正直かなり驚きだった。
内容は男2人の友情もの。互いに価値観も何もかもあわない2人。
お互いにお互いの苦労をしり歩み寄っていく映画ですが、それを爽やかに2時間という長時間と感じさせない内容で描いている。
みたことない人にぜったいおすすめする映画です。
あらすじ
イタリア系アメリカ人の粗暴な用心棒・トニーはナイトクラブの用心棒生活をしながら家族を支えていた。
ある日勤め先のナイトクラブが改装工事をすることになり、急に無職になってしまう。仕事を探していると『8週間アメリカの南部でツアーをするピアニストの用心棒をしないか』と持ちかけられ、ジャマイカ系アメリカ人のドクターシャーリーと出会う。
最初はしぶしぶといったトニーだったが、次第にドクターシャーリーのことをしっていくうちに心を開いていく。
黒人差別が色濃く残るアメリカ南部でツアーをしていくうちに深まる男2人のバディもの映画。
タイトルの『グリーンブック』とは、黒人の人でも安全に泊まれるガイドだそうです。
ネタバレ感想
人種差別がテーマでここまでリアルに爽やかに描いた映画はない
最初にも書いたが、人種差別がテーマの映画は重くて辛くてしんどい、という私の先入観をとっぱらってくれた。
もちろんまったく主人公たちが辛い目にあわないわけない。
例えば白人のお金持ちが集まるレストランで演奏することがきまっていたドクターシャーリーの楽屋がほこりっぽい物置だったり、トイレが外だったり。
それに対して憤るトニーに対して店のオーナーがいうことには
「それが伝統ですから」
「そういう決まりなんです」
そういってのける店のオーナーにはまったく悪気はなく、ただそうだから。という思考が停止した理由でシャーリーを扱うのがものすごく印象に残った。だってシャーリーはもうすぐお客の前でピアノを演奏するというのに、そこから一歩降りたらなぜそんなぞんざいな扱いができるのか。
そんな疑問を投げかけつつ、2人のかけあいが続いていく。目が離せなかった。
脚本・演出について
映画の構成がいい
正直2時間があっというまで気がついたら見入っていた作品でした。飽きさせないようにみている人の気持ちをトニーやシャーリーに代弁させながら進行していたのもよかった。
シャーリーのおかれた複雑な立場の演出に惹かれた
トニーとシャーリーが移動中で車がエンスト。トニーが車を修理している間に車をおりたシャーリーがみつめる先には畑で黒人たちが黙々と働いている。
シャーリーに気づいた黒人たちは黙ってみつめるその目は「なんでお前はそんなにいい服を着ているんだ」といっているかのようで。
シャーリーと何が違うのか。セリフだけでなく、それとなくいいたいことを観客につたえるのも映画ならではの手法ですよね。
▼予告だと1:28ごろ
シャーリーはもののけ姫だった
これは私だけかもしれませんが、視聴していてもののけ姫を思い出しました。
人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が娘だ!お前にサンを救えるか!?
かんたんな感想記事などで済ませられることではありませんが、自分がどんな人間なのかというアイデンティティの構築ってかなり大事ですよね。
それも模索しながら生きていくのもまた人間なんですよね。
私も自分がどんな人間なのかはもうアラサーですから、それなりに悟ってはいるつもりです。ですが未だに自分のことがわからないことがたくさんあります。
こういう映画を通してより自分のことを知っていけたらなとも思っています。
まとめ
月並みな感想ですが、グリーンブックをみてアカデミー賞に選ばれる作品ってやっぱりすごいんだなと改めて思いました。
あとポスターだけでは面白さは判断できませんね、反省。
久しぶりにケンタッキーが食べたくなります。
陽キャの受難はつづく!!『ハッピー・デス・デイ2U』レビュー
特にいうことなし!
前作『ハッピー・デス・デイ』でループ地獄から脱出した主人公・ツリーがさらに成長してくれました。今作と前作はセットでみないと面白くない!
どういう人にオススメ?
- 前作『ハッピー・デス・デイ』をみてる人
とにかくコレに尽きる。
前作の続編なのでまったく知らない人にはとっつきづらいです。ただ前作で回収されなかったことの補完がかなりあるので、前作をみたら一緒にみたほうがいい映画です。
前作で回収されなかったけど回収されるポイントはこんな感じ。
- なぜツリーの誕生日にループするのか
- そもそもなぜループするのか
結構大事な部分を前作でやらなかったので不完全燃焼気味でしたが、今回でスッキリ解決です。まあ、また別のわからないポイントもでてきてしまいますが…
あらすじ
自分が死ぬループから犯人をみつけ脱出したツリーだったが、今度はツリーの恋人の友人ライアンにループが移動してしまった。混乱するライアンとともにツリーは自分の経験をはなして犯人探しをするが、ふたたびループに入ってしまった。
愕然とするツリーだったが、よくみると前にいた世界とは微妙に人間関係が変わっていて…
以下ネタバレ感想です。
ネタバレ感想
ストーリーやテーマについて感じたこと
量子とか世界線がでてきて話が複雑になったので「ん?」と思うことも増えたがコメディが面白くて気にならなかった
今回の映画は前作のループものに『世界線』が加わるのでちょっと複雑になった。
この世界ならあの人は味方だが、あの世界だと敵、
あの世界だと親友だが、この世界だと他人。
一度は誰もが考えたことのある『イフ』の世界での主人公ツリーの奮闘と葛藤が本当に上手に描かれていました。
まさにシュタインズゲートじゃないか!ともみてて思いました(厳密には違うけど前作よりは近いと感じました)
ホラー映画ではないが笑い要素が増えて面白かった
量子反応炉(?)のシシーという機械が登場するのだが、それを破壊しようとしてスローモーション&クラシックのシーンはめっちゃ笑いました。
定番といえば定番なんですが、まあ笑いました。
こういうホラーは好き!
脚本・演出について
主人公が相談できる人が増えてよかった
ループものあるあるではありますが、
- 主人公の孤立
- 相談しようとするとしゃべれなくなる
- 主人公がループしていることを誰も信じない
というタブーがよくありますよね。
私はこういう縛りが苦手なのでみていて非常にもどかしく感じてしまうタチなのですが、今回は主人公のいっていることをすぐ信じてくれる人たちが大勢いてスッキリしました。
そういうもだもだも悪くはありませんが、たまにはループを信じてくれる物語もみたいものです。
大切な人がループの先にいたらどうする?
ツリーのお母さんが今回登場しましたが、これが今作にとってかなり大きかったですね。今作も何度もループするツリーですがしょっちゅうお母さんとあって寂しかった心を埋めていったのが印象的でしたね。
お母さんにアドバイスをもらって元の世界に戻っていくツリーがとても大人になっていましたね。まあループしたぶん周りの人より年はとっているわけですが…
割と犯人はすぐわかった
割と犯人はすぐわかったのですが、ただ話をみていたから気づいたのではなく
「もし自分が監督だったら前回ボツにした伏線を使いたいな」
と思ってしまうと思うなーと考えていました(笑)なのでまったく考えずに犯人が思い当たってしまいました。そういう人結構いそうですよね。
もちろん今回は犯人が2人もいるのでプラス要素もありましたけどね。
ライアンが主人公かと思ったのに残念…
ライアンが主人公かと思ったのですが、違いましたね。ですが、みていくうちにツリーの成長に驚きました。
知らない人にもお願いができるようになったり、勉強をきちんとしていたり…大きくツリーが成長していたのも今作の特徴でしょう。
ツリーが死んだはずお母さんに会えたのも大きいんだろうな。
冒頭からわかる並行世界線の登場のフラグ
他の人のレビューをみていて知ったのですが、前作と今作で冒頭の「UNIVERSAL」の表示が違うんですよね。
平行世界のフラグがでてきているんですね。このあとユニバーサルは1つになるのですが、まるでそれが作中に登場したシシーによる世界線をもとに戻すエフェクトと一緒なんです!冒頭からネタバレしていたということです。こういうの細かいフラグは好きです。
キャラクター&キャストの感想
ライアンがループを信じるのが早すぎて面白かった
ライアンがループを信じるのが早すぎて面白かったです。普通3回目ぐらいで気づくものなのに。すぐ人に相談できるタイプなんでしょうね。
それでもさすがに1回目は『これはインセプションなんだ…』と夢であることを信じようとしましたが…
攻撃を1発目は必ず避ける主人公は健在だった
前作のレビュー記事にも書きましたが、ツリーは相変わらず『1発目の攻撃を避ける』タイプなんですね。変わらなくてよかったです。
タイトルの意味
『ハッピー・デス・デイ2U』の2Uって『to you』という意味もあると思いますが、
2 Universe (直訳で2つの宇宙)
だと解説している方がいましてめっちゃ納得しました。
うまい!!
正直よくわからなかったところ
なぜライアンが2人いたのか
世界線が乱れたからなのか、よくわかりませんがライアンがなぜ2人いたのかよくわかりませんでした。何回か見直しましたが、要するに『シシー』のせいということにしておきます。
まとめ
本当は2Uまで考えて前作を考えていたんじゃないかっていうぐらい脚本がしっかりして楽しかったです。まあ謎はいまだにありますが、エンタメという点ではとてもしっかりしている内容でした。
3があるならおいかけてみたいと思います。
前作『ハッピー・デス・デイ』のレビュー記事はこちら。
追記
台風が近づいてきますが、おそらく私のように低気圧の影響をもろにうける人もいると思います。
今回の台風は特に大きいので近くではない場所の人でも影響を感じるでしょう。
マイナス思考になったらいったん考えるのをやめてゆっくり風呂に浸かるか、Amazonプライムで楽しい映画でもみましょう!
私は9月に入った映画をみようと思います。
陽キャの主人公は絶対襲われても1回避けるから超人。『ハッピー・デス・デイ』レビュー
ループものの作品は古今東西様々ありますが、この映画の前向きに(ある程度は仕方なく)ループを迎える主人公が新鮮に感じました。
「なんとか抜け出してやるうううう!!!」→そして死。の繰り返し。
一応映画のジャンルはホラー映画なのにホラー映画じゃない。まあかといってサスペンスでもないしスリラーでもないか。
シリアスなシーンも多めですがときにギャグちっくでカットも多く、飽きることなく最後まで視聴できました。
またAmazonプライムで良作映画を発掘できました。こういうシンプル系のサムネイルの映画はあたりが多い気がする。
この記事を書くまでがちで映画のタイトルと『ハッピーバースデイ』だと思ってました…
どういう人にオススメ?
- ヒトコワ系なので心霊ホラーが苦手な人はオススメ
- わりとあっけなく何回も人が死ぬので突然の死には要注意
- ホラーエンタメがみたい人向け
ただなんでも理由が知りたい人は設定にちょっとモヤモヤするかも。頭をからっぽにしてみたい映画です。
あらすじ
陽キャの女子大学生が誕生日に殺され、その日の朝に戻るのでなんとかループから抜け出す映画です。
スッパリとあらすじがかけたのすごい。
では以下からネタバレ込みでの感想です。
ネタバレ感想
ストーリーやテーマについて思ったこと
はじめはめちゃくちゃ態度が悪い主人公が、ループをくりかえしてだんだん善良な人間になっていく王道の物語です。
が、こういう系の作品でいつも思うのが、
こういう不良ってループを何度も繰り返さないと態度をあらためないんだな
というやつです。
主人公が周りの人たちに対してかなり恨み買ってるんだろうな、というところからスタートするのでみてる側としてはハラハラドキドキが止まりません。そういう意味ではホラーかも。それゆえに最初は全員が怪しくみえてくる。結局主人公の素行の悪さも犯人が主人公を襲う原因でもありますしね…不倫…
でもなんだかんだで楽しく最後まで見れましたね。飽きない展開とハラハラ感が音楽やカットで伝わってきました。
あと今作のいいところは『ループしていることを他人にいえる』ことです。だいたいループしていることいえませんからね!ループもの=孤独との戦いみたいなところがあったので、誰かに相談できるのはよかったです。
脚本や演出について感じたこと
不穏なフラグの立て方がイイ!
意味深な視線、表情、カット、不倫関係、友人など色んなところに不穏なフラグがたっていましたね。そしてだいたいがさりげないものほど重要なフラグだったりしてついつい画面をみわたしてしまう。
まさかポスターのカップケーキがポイントだったなんて(笑)
死ぬシーンが痛そうでしんどい
死ぬシーンのバリエーションがありすぎてそれもよかったんですけど、さすがに後半になるとしんどそうでしたね。さすがに無限にループできるわけでなく身体とメンタルがやられていくのはわりとリアルでしたね。
ホラー映画というジャンルでありつつもギャグがよい
クスッというギャグがあって物語の緩急がついてよかったです。特にこういう犯人がおいかけてくるものってずっと緊張感は続きませんからね。ホッとするところがあるとメリハリがついてみやすいです。
ポスターのお面について
全く関係ないですがポスターにあるあのお面、マスターキートン7巻にでてくる『デビットホビット』を思い出しました。よくみるとまったく違うけどね。
ループの定番
ループものあるあるですが、
不良の主人公→ループする→ウソでしょ!→ループする→発狂する→ループする→絶望する→ループする→前向きになる→ループする→あがく→ループする→あがく2→ループする→やっと抜け出せた→ループする→こんどこそ終わり
こういう流れは定番ですね。
別作品になりますが、

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最近だとリゼロもそうだったね。
そもそも最初からループを受け入れられてるキャラのほうがすごいか。
こういうあるあるをどうアレンジするかが脚本家の腕の見せどころ、っていうやつでしょうか。
意味深なシーンの回収がないのが気になった
これ!この表情!なにかあったと思ったのに!
ちなみに1周目も同じ表情をしていますが、アップになっていませんでした。
なぜ何度もループするのか説明がないかと思ったが…
主人公がなぜループするのか説明がこの映画のなかではなく、すごく消化不良感は否めませんでした。
ですが…次作でちゃんと説明がありましたので次回作の『ハッピー・デス・デイ2U』もあわせてみてください。こちらも面白かったので感想記事を書きたいと思います。
太陽の角度に注目
これは口にするのも野暮かもしれませんが、一応同じ日の同じ時間にループしているはずなのに太陽の角度が違ったのが気になりました。
まあこれぐらいは撮影の都合上というところですよね。
キャラクター&キャストについて
犯人からの攻撃をかならず1度避ける主人公が笑える
この映画の主人公はすごい回避力の持ち主です。それは笑ってしまうと思います。
犯人、主人公以外はだいたいワンパンで殺ってるのに。
そして犯人の〇〇はわからなかった!
みなさんは犯人の正体はわかりましたか?
私はわかりませんでした。ある程度予想はしていましたが、主人公の素行が悪いので周りの人から恨まれまくっているため「まあそういうもんだよな」っていう。
ってか医者のおじさんがだいたいの諸悪の根源だよね。これ。このおじさんが次回作『ハッピー・デス・デイ2U』でも響いています。
ウィキペディアによると、医者のおじさんの奥さんが犯人になる予定だったらしいのですが、試写会での超不評により今回のエンディングになったようです。私も奥さんが犯人だと思ってました。たしかにそれより絶対このエンディングのほうがいいです。
自暴自棄になりつつも死んで戻る主人公に拍手を。
ループする主人公は絶対に一度は自暴自棄になりますが、それでも何度も怖い死を迎えてもループから脱出しようとする根性が素晴らしかったです。
そういえば私、女性が主人公のループものってはじめてかも。
まとめ
ざっと感想を書いたつもりでしたが、結構多めに書いてしまいました。色々いいましたが、かなり面白かったです。
次回作『ハッピー・デス・デイ2U』とセットでぜひみてください。
追記
地元の水族館にいってきました。
亀がかわいい。
今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。
ザ・ギフト(2015)怒涛のラスト10分が濃密すぎて混乱した!【映画レビュー】
Amazonプライムに入っている映画には『この映画まったくしらなかったけど面白いじゃん!』というものが多いなと特に最近感じている。
特に私はグロとホラーが超苦手なのに面白いものがみたいという結構矛盾した好奇心をもっているので映画の選択にはかなり気を使っています。極力ホラーっぽい映画をみるときはできるかぎり「生きた人間が怖い系」をチョイスするようにしています。
今回みたのはアメリカで2015年に公開されたスリラー映画『ザ・ギフト』です。
まさに「生きた人間が怖い系」なのですが、なんともいえない感じの嫌な雰囲気が全体を覆っている映画です。衝撃のラストがある映画といわれてみたのですが、そこまで衝撃ではありませんでした。ただ、衝撃ではなく「ああ、やっぱり…」というゆっくり答え合わせをする終わり方だったのでドンドンと駆け足で終わるような展開が好みの方は受けないかも。
夫と一緒にみたのですが、心に残った部分が私と違っていて人によって受け取るメッセージが変わる映画だなと思いました。
- どういう人にオススメ?
- あらすじ
- ネタバレ感想
- 〇〇〇はされたほうはずっと覚えている
- ストーリーやテーマについていいところ悪いところ
- 脚本・演出のいいところ悪いところ
- ギフト、を贈り続けるのはラストのアレにつなげたかったのだろう
- こわい映画は音楽の使い方がうまい
- ラストシーンのアレコレ
- ラストのサイモンとゴードンの会話はゾクゾクする
- この3カットが対照的で印象に残った
- キャラクター&キャストのいいところ悪いところ
- サイモンがモラハラすぎる
- 監督自ら脚本と演出と俳優をやっているのが驚き
- まとめ
- 追記
どういう人にオススメ?
- 心霊ホラーが苦手な人
- とにかく人間関係のモヤモヤした映画がみたい人
晴れた日にみたらかなりモヤモヤした気持ちになると思うので夜にみることをオススメします。ただ全くのバッドではない(と思う)ので、ただモヤモヤするという感覚です。
※心霊ホラーが苦手な人と書きましたが劇中で数回音で驚かせる演出がありますので、そこは注意してください。私と夫は声をあげて驚いてしまいました(笑)
あらすじ
転職のためにシカゴからカリフォルニアに引っ越してきた夫のサイモンと妻のロビンという夫婦が、ある日サイモンの同級生・ゴードンに出会う。ゴードンはサイモンに対してとても親しげにふるまうも、サイモンは学生時代そこまでの仲ではなかったことをロビンにうちあける。
とまどうロビンのもとにゴードンから毎日毎日”ギフト”が届くようになる。サイモンはゴードンがロビンに恋をしているのではないか、と疑うようになるが…
という展開。
以下はネタバレの感想になります。
続きを読む『劇場版 コードギアス 復活のルルーシュ』【感想&レビュー】エンディングロール後のアレは次回作品へのフラグなのか?
ピカレスクロマンのアニメといえば『コードギアス 反逆のルルーシュ』であろう。
(※ピカレスクロマン…かんたんにいうと悪役が主人公の物語 例えばペルソナ5とかもそうなる)
『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは2006年に放送が開始され2008年9月に放送が終了したアニメだが、10年以上前とは思えないレベルの良作アニメである。
私は2010年ぐらいに一気に見たのだがあまりの面白さにテレビ画面から目が話せなかった思い出がある。それぐらい勢いと脚本の緻密さに驚かされる作品だと思う。
みたことがない、という方はとりあえずアニメの3話までみてほしい。おそらく気がついたら最後までみているだろう。
今回はその『コードギアス 反逆のルルーシュ』の完結編、ともいうべきなのか、主人公・ルルーシュの最後の物語が描かれた『劇場版 コードギアス 復活のルルーシュ』についての感想を書いていこうと思う。
- どんな人にオススメ?
- あらすじ
- ネタバレ感想
- 箇条書きでネタバレ感想
- ストーリーでいいと思ったところ・悪いと思ったところ
- 脚本・演出について
- キャラクター・キャストについて
- 考察(という名のリンク貼り)
- 木星の描写は何を意味しているのか
- 「ありがとうまた君たちに助けられた」←君たちって誰?
- エンディングロール後のアレは次回作品へのフラグなのか?
- 締め
- 追記
どんな人にオススメ?
- コードギアスシリーズを知っている人
- タイトル通り復活したルルーシュの話なのでそれが受け入れられる人
まず最初に『コードギアス 復活のルルーシュ』はアニメシリーズの続きではなく2017年10月21日から順番に公開された『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』の続きである。
この3部作の作品はいわゆるアニメシリーズの総集編なのだが、致命的に違う点がいくつかあり、その結果が復活のルルーシュにつながる形になっている。
※ウィキペディアに相違点がまとめられているので気になった方はこのリンクから。
なので復活のルルーシュは『コードギアス 反逆のルルーシュ』が好きな人のための1つの結末なのだと思う。
ただ『コードギアス 反逆のルルーシュ』はアニメ2期のあの最後で終わったんだ!という人もいると思うので、それが受け入れられない人はみないほうがいい。
私は主人公ルルーシュがそのさきにどうなるのか興味があったのでみました。と、いうより『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』のあのエンディングで続きが気にならないわけがない!
あらすじ
ゼロ・レクイエムから1年。ようするに『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』のエンディングから1年がたったところから始まります。PVだと2年って書いてあったような気がしますが、まあいいか。
かんたんなあらすじをいうと、C.C.は抜け殻同然になったルルーシュを連れて世界中を旅していました。
いっぽうそのころナナリーとゼロ(スザク)は難民キャンプへの慰問にやってきたのですが、突然現れたナイトメアに2人ともさらわれてしまいます。
ナナリーとゼロを助けるためにカレン・ロイド・咲世子は『ジルクスタン王国』に潜入。そこでC.C.と出会います。
というのが物語の冒頭になります。
以下ネタバレ感想です。
続きを読む4連休にどう?埋もれてる良おもしろ飛行機アクション映画「フライト・ゲーム」(原題:Non-Stop)【映画レビュー】
正直かなり面白かったので興味をもったらこの記事を読まずにすぐAmazonプライムでみてほしい。
この前2014年に公開されたアメリカのアクションスリラー映画『フライト・ゲーム』をみました。これだけ属性モリモリなのにまとまってる映画もなかなかないですね。
最初は吹替で家事をしながらみていたんですが、途中から手を止めて見入ってしまうぐらいハラハラさせられました。結局そのあと字幕で見直したぐらい(笑)
調べたら『エスター』を撮ったジャウマ・コレット=セラ監督。
面白かったです。
- どんな人にオススメ?
- 映画のあらすじ
- ネタバレ感想
- ネタバレ感想
- ストーリーのいいところ・悪いところ
- いいところ
- 悪いところ
- キャラクター&キャストのいいところ・悪いところ
- まとめ
- 追記
どんな人にオススメ?
- 『フライトプラン』で飛行機映画が止まっている人
- 名探偵コナンの 「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」(シーズン4 第162話)が好きな人
- 深く考えながら映画を見るのがつかれた人
ちなみに私はフライトプランで飛行機映画がとまっていました。(もしかしたら他にも飛行機映画はみたかもしれませんが、記憶がないです。)
「どうアレンジしてもフライトプランになるだろ」と思っていたのですが、フライト・ゲームはそれを超えてくれました。なんでこの映画が埋もれてるのかよくわからない。
ちなみに今ならyoutubeで名探偵コナンの 「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」が公式チャンネルであがっていますので軽くみてください。内容はほとんど関係ありませんが、飛行機内の犯人探しが好きな人は好きかと思います。
下にリンクをおいておきます。
映画のあらすじ
正直あらすじも書きたくないです…ここまで読むぐらいなら早く映画をみてください。察しのいい人は気づくかと思いますが、そうです。あらすじがヒントなんです。
レビューでもいわれてましたが、私もあなたにはこの映画をノー知識でみてほしいです。
なのでめっちゃ簡単にあらすじをいうと、航空警察官の主人公が飛行機にのったら『お金を準備しないと誰かを消す』と脅されて犯人探しを開始するも、お金の送り先が自分の口座だった、という感じです。
面白そうでしょ。以下はネタバレになってるので注意です。
ネタバレ感想
続きを読む洋画を”吹替”でみる派だけど考えてみたら理由は「人の顔が覚えられないから」だった
マイナビニュースによると洋画をみる人の60%が字幕派らしい。
※記事リンクはこちら▶60%が洋画「字幕」派! 字幕と吹替、違いについて翻訳家に聞いてみた | マイナビニュース
※ソースが古いので(アンケート時期が2013年)今だったら変わっている可能性もおおいにあるけど、まああんまり映画は吹替か字幕かの比率は変わっていないだろうと勝手に推測して引用させてもらった
ちなみに私は洋画は吹替派である。
「なんだと!!!絶対洋画は字幕だろ!」
「演者の息遣いやニュアンス含めて映画だろ!!」
という字幕派の気持ちももっともなので、私は白旗をあげよう。ただ私がこの記事でいいたいのは字幕がいいとか吹替がいいとかという話ではない。
どうして私が吹替を選ぶのかという理由を考えてみたらこんな理由だったからだ。
- 演者の顔を覚えられない(←この理由が90%)
- 顔を覚えられないので物語がわからずに集中できない
- 特にイケメンや美女の顔が覚えられない
- しかし吹替になると声で覚えられるので物語に集中できる
海外の映画は当然だけど外国の方が演じているので私にとってはなじみのない顔ばかりだから覚えられないのかな?と思っていた。でもやっぱり日本人の顔でも覚えられないことに気づいたからだ。
例えば日本のドラマ。私はほとんどみない。なぜなら顔が覚えられないからだ。演者がみんなキャラ名の名札をつけてくれたら見る可能性はある。
すごくいい雰囲気なのにキャラ名がわからず混乱するのに疲れてみるのを辞めてしまう。面白いドラマもあるのにとても残念だと思う。
そして前にしったのが『相貌失認』という言葉。
▶軽度の相貌失認らしい、私の感覚と対策。|睦月いな|note
やっぱり自分と同じ人がいるんだ…と思った。
私も軽い相貌失認だとしたら、色々合点がいく。
ちなみに私のなかで”めっちゃ似てる”、は”他人の似てない”だった。
最近映画をみてて似てるな、と思ったのがリーアム・ニーソンとレオナルド・デカプリオだ。
▶人物情報 - リーアム・ニーソン - 人物 - Yahoo!映画
▶人物情報 - レオナルド・ディカプリオ - 人物 - Yahoo!映画
…あなたも、似てない、と思っただろう。
そういわれるのはわかっているが私には似ているのだ。仮に2人が同じ映画にでていたら混乱するので最初は吹替にするだろう。
おそらく私は顔の輪郭で人を見分けているんだろうなと思う。
あとダークナイトぐらいしっかり色分けや見た目がはっきりしているとするする頭に入るので助かる。まあヒース・レジャーの素顔は覚えられないけど。
私はその映画が面白いと思ったら2回必ずみるようにしているので、2回目はできれば字幕にするようにしている。(ということは結論的には私は字幕派か。)
字幕と吹替では訳し方が違うのでニュアンスが違ってくることも多いのでそれも楽しんでいるので、これはこれでいい。
声優さんの声のおかげでみわけがついているので映画に集中できる。声優の演技はおおげさだという人もいるけど、私は助かっているのでありがたいと思う。
アニメも見た目がかぶらないようにキャラクターデザインが特徴づけられていることが多いので助かっています。
あと日常生活についてだけど、これもかなり人の顔が覚えられていません。「あこのひとみたことある」と感じるのはだいたい声と同じ服装をしている人が圧倒的に多いです。
映画で吹替を選ぶ人にはこういう人もいるということで、記事を締めます。
今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。