ピカレスクロマンのアニメといえば『コードギアス 反逆のルルーシュ』であろう。
(※ピカレスクロマン…かんたんにいうと悪役が主人公の物語 例えばペルソナ5とかもそうなる)
『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは2006年に放送が開始され2008年9月に放送が終了したアニメだが、10年以上前とは思えないレベルの良作アニメである。
私は2010年ぐらいに一気に見たのだがあまりの面白さにテレビ画面から目が話せなかった思い出がある。それぐらい勢いと脚本の緻密さに驚かされる作品だと思う。
みたことがない、という方はとりあえずアニメの3話までみてほしい。おそらく気がついたら最後までみているだろう。
今回はその『コードギアス 反逆のルルーシュ』の完結編、ともいうべきなのか、主人公・ルルーシュの最後の物語が描かれた『劇場版 コードギアス 復活のルルーシュ』についての感想を書いていこうと思う。
どんな人にオススメ?
- コードギアスシリーズを知っている人
- タイトル通り復活したルルーシュの話なのでそれが受け入れられる人
まず最初に『コードギアス 復活のルルーシュ』はアニメシリーズの続きではなく2017年10月21日から順番に公開された『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』の続きである。
この3部作の作品はいわゆるアニメシリーズの総集編なのだが、致命的に違う点がいくつかあり、その結果が復活のルルーシュにつながる形になっている。
※ウィキペディアに相違点がまとめられているので気になった方はこのリンクから。
なので復活のルルーシュは『コードギアス 反逆のルルーシュ』が好きな人のための1つの結末なのだと思う。
ただ『コードギアス 反逆のルルーシュ』はアニメ2期のあの最後で終わったんだ!という人もいると思うので、それが受け入れられない人はみないほうがいい。
私は主人公ルルーシュがそのさきにどうなるのか興味があったのでみました。と、いうより『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』のあのエンディングで続きが気にならないわけがない!
あらすじ
ゼロ・レクイエムから1年。ようするに『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』のエンディングから1年がたったところから始まります。PVだと2年って書いてあったような気がしますが、まあいいか。
かんたんなあらすじをいうと、C.C.は抜け殻同然になったルルーシュを連れて世界中を旅していました。
いっぽうそのころナナリーとゼロ(スザク)は難民キャンプへの慰問にやってきたのですが、突然現れたナイトメアに2人ともさらわれてしまいます。
ナナリーとゼロを助けるためにカレン・ロイド・咲世子は『ジルクスタン王国』に潜入。そこでC.C.と出会います。
というのが物語の冒頭になります。
以下ネタバレ感想です。
ネタバレ感想
箇条書きでネタバレ感想
文章にするのが難しかったので箇条書きで書きます。
- 短い髪のC.C.がかわいい!(と思ったけど髪の毛を後ろで結んでいるだけ)
- 開始10秒で作画がめちゃくちゃいいことがわかる
- 登場人物の動きが細かい!ヌルヌルしてる。
- 扇が誰かに首相を譲ったことが判明
- 初期ナイトメアの戦いっていいよね
- 前半のかいがいしいC.C.が新鮮
- ナムジャララタック!
- キャラ(アニメスタッフ)のやり残しをやっている
- 脚本すごい濃い
- 敵味方の団結は熱いって100年前から決まってる
- ちょいちょいわからないキャラがいる
- 扇…
という感じですね。それ以外の感想は下にまとめました。
ストーリーでいいと思ったところ・悪いと思ったところ
3部作続いた劇場版のそのあとのストーリーということで、テーマは『ルルーシュが生み出した平和の代償』というところでしょうか。世界はどこかがうまくいくとどこかうまくいかなくなる。今回はジルクスタンという戦争でお金を回していた国のお話です。
戦争が少なくなりジルクスタンは経済が悪化。
ガンダム00でも中東出身の主人公の国がエネルギーを石油燃料に頼らなくなった世界で経済が悪化していましたね。
物語の展開としてはありがちかもしれませんが、ジルクスタンでは有能な将軍が生き残ったことでなんとか光を見出していければいいなと願うばかりですね。
ちょっとな、と思ったところは木星の描写です。
コードギアスはたまに木星のワンカットを入れるのですが、それについて最後までよく説明がなかったですね…木星になにかしらの意味があると思うのですが、劇場版で結構重要なシーンでだすなら説明がほしかったなと思います。
謎にして視聴者に考えさせるのも1つの戦略ではありますけどね。ちなみに木星について詳しい説明が知りたければ別シリーズ『亡国のアキト』をみればわかるようです。
脚本・演出について
今回、どうしてC.C.が不死身でいられるのか判明しました。ただわかってもよくわからないんですよね。自分の身体のコピーを用意していて、リアル世界で負傷したら、その部分だけを交換しているらしいのです。
ロイド曰く、「ミラーバックアップだね♪」
ちょっと違うがそういうことだ、とC.C.もいってますね。
交換したらそのもとの身体はどうなるんだ、とか、負傷した部分だけ交換とかどういうことだ、とか疑問は残りますが、そういうことなんですね!と納得させます。
2回DVDでみましたけど、ルルーシュが心を取り戻したあたりがよくわかりませんでした。描写がなかったので「なんかよくわからんけど心を取り戻した!」ということにしておきます。Cの世界で集合無意識(ロロやユフィなど)が何かしたことはわかりますが…
キャラクター・キャストについて
ジノの出番がめちゃ少なくてちょっとかわいそうかな、と思いましたが、ジノはもう何も後悔していることがないんだろうな、と感じました。そりゃそうか。カレンとジノがいい関係になってくれたら嬉しいな。
シンクー、多分亡くなっててびっくりした。どこをみても多分死亡って書かれてるますよね。
敵のギアスの能力が強すぎて笑いました。よく勝てたな。さすがルル。
津田健次郎さんが演じてるキャラ、10年前だったら藤原啓治さんだったんだろうなという感じがビシビシしました。焼け野原ひろしを思い出します。
あと「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」はもういないんだなと再度認識させられました。ナナリーから自立したルルーシュはもう1人の人間として自由になったんだなと終盤の別れのシーンをみて痛感しました。
あとこのひとたち誰!?みたいな感じになったのもありました。
考察(という名のリンク貼り)
木星の描写は何を意味しているのか
こういう知恵袋をみつけたのでリンクを貼っておきます。助かる。
▶コードギアスのCの世界へアクセスすると出てくる惑星と民族衣... - Yahoo!知恵袋
「ありがとうまた君たちに助けられた」←君たちって誰?
また知恵袋リンク。知恵袋さんはなんでも知ってる。
▶先日、「コードギアス 復活のルルーシュ」を観て、「コードギアス」シリ... - Yahoo!知恵袋
エンディングロール後のアレは次回作品へのフラグなのか?
皆さん、これどう思いましたか?
1番最初に視聴したときは、視聴者にルルーシュが問いかけてるんだ!と思いましたが、もう1度見直すと違う感じがしました。
では誰にいっているのか。
おそらく次作の登場するキャラクターの誰かにいってるのかな~と。ルルーシュはこのあとC.C.とギアスのかけらを集める旅にでているようですし。
ギアスの欠片といえば『亡国のアキト』のヒロイン・レイラですよね。関係してくるのかな??
コードギアスの監督の谷口監督もインタビューでいっていますが、
※インタビュー全編は下にリンクおいておきます。
▶映画『コードギアス 復活のルルーシュ』谷口悟朗監督インタビュー前編 | アニメイトタイムズ
――最初に、『復活のルルーシュ』が制作されることになった経緯について教えてください。
谷口悟朗監督(以下、谷口):『コードギアス』シリーズが10周年を迎え、製作委員会側から「シリーズの今後の展開を考えた時、ルルーシュというキャラクターにひとつのケジメをつけておく必要がある」という提案が出ていたんです。
シリーズの今後の展開を考えるということは『コードギアスシリーズ』の何かしらの展開があると思っていいのでしょうか。楽しみが増える。
――完結編というよりは、新しい一歩を踏み出すための新作でもあると。
谷口:はい。ただ誤解しないで頂きたいのは、あくまで『コードギアス』シリーズ全体が前に進むためであって、ルルーシュに関連した作品を作り続けるというわけではありません。
とのことです。
ルルーシュというキャラクターの物語はここで終わりなんでしょうね。というより彼には平和でいてほしいのでそうしてほしい。
締め
コードギアスが好きすぎて引用を使っても3000字ぐらいになってしまいました。面白いよ!コードギアス!
あとyoutubeにもある『1分くらいでだいたいわかる「コードギアス 反逆のルルーシュ」』 がめっちゃ面白いです。(ナレーションの声優さん、南さんかな?)
1分くらいでだいたいわかる「コードギアス 反逆のルルーシュ」その①興道
追記
4連休でしたね!色々やりましたが、フランス仕込みのアイスティーを作ってみました。
▶今年も"フランス21分鍋ほったらかしアイスティー"の季節がやってきました「何度も作った」「渋みがなくてゴクゴク飲んじゃう」 - Togetter
本当に渋みがなくてびっくりしました。これはハマる。
長くなりましたが、今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。