2013年に創業した『メルカリ』はどうしてここまでの企業に成長できたか。

女性脳はイメージが大事、男性脳は実用性が大事…というのは、最近よくきかれるようになりました。それにはやはりお客さんの属性によって訴えかけるポイントがまったく違うからです。

例えば女性にいくら高機能で実用的な時計を売りたいと思っても、「いやいいです…」となりがちです。

それより女性には、『この時計をもつと、こんなあなたになれる』というイメージで訴えかけるほうが効果的です。

これはやはりお客さんの属性、つまり購買をしようと思うきっかけの違いが大きく関係してきています。

 

そういったユーザー属性を差別化して、後発ながらも大企業に成長した会社の話がまとめて一冊になった本が、今回解説する本です。

メルカリとヤフオクの差は利用者の差別化である

メルカリとヤフオクって似ているようで、利用者は大きく違うのはわかりますよね。

メルカリは女性中心、ヤフオクは男性中心。

この2社は完全に利用者の性格に見事ヒットする戦略を打ち出しています。

例えば

  • メルカリ…女性が多く利用している。価格交渉ができる。寝る前にふとたちよってほりだしものを探す癒やしスポットとして利用している。
  • ヤフオク…男性の利用者が中心。自分以外の人と『競争』してほしいものをゲットするようにできている。ハラハラするものの、そのぶん手に入れられたときの快感はたまらない。

 (本文より引用)

 といった違いがあります。

利用者のすみわけがここまではっきりとできているために、2つの大きな市場はぶつからず成長できているというわけです。

企業の苦労話だけでなく、基本的なマーケティング戦略の解説もあってよみやすい

この本はもちろん企業の苦労話だけでなく、

・どうしてこの企業が生き残ったのか

・多くの企業の前に立ちはだかる壁

などについてもきちんと解説してあります。

もしマーケティングに興味があるけど、難しい話はわからん!な人にオススメです。

 

特に格安SIMがこれ以上広がるためには何が必要かが説明できない人にはオススメです。

読み終わったあとにはわかるようになっています。

一応こちらの本もオススメですが、今回紹介した本のほうがわかりやすく説明してあります。

キャズム

キャズム

 

追記:私もメルカリを使ってみたいけど…

私もメルカリを使ってみたいのですが、価格交渉が非常に面倒くさくて手がだせません。買うだけならいいのですが、私が売る側にはなかなか回れなさそうだなと思います。

今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。