☆1のレビューが的をいていた/【書籍】スマホ脳 レビュー

私は書籍を買う前や読む前にレビューを読んでどんな本なのかある程度把握してから本を読んでいます。

だからある程度は読む前から

「こんな感じかな?」

と予想して読んでいます。

ただ年に何回か書店でみかけてビビッと感じて衝動的に購入することがあります。

本にたいしてビビッと感じるというのは

  • 自分の悩みを解決してくれそう
  • 今の知識からさらにアップデートされそうな内容

というものです。個人的に。

それで購入したのが今回紹介する『スマホ脳』という本なのですが、よみおえて買わなきゃよかったなと思いました。

ただ全部が悪かったわけではありません。

いやもう「してやられたぜ!」って感じです。

今回はちょっと辛口めに書籍レビューをしていきます。

スマホ脳(新潮新書)

スマホ脳(新潮新書)

 

 

キャッチコピーが優秀

書籍レビューなので本当は書籍の感想から入るべきなのでしょうが、あらためてみるとキャッチコピーが優秀だったなと思うのでいくつか抜粋して紹介します。

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本当に見事でした。

私の脳って本当に何も考えてないんだな。

ばっちり私の脳を掴んでくれました。

ちなみにこれらは『影響力の武器』で全部解説できます。

医者&海外の人の意見に弱いよ

まずあなたが最初に本を手にとって思うのが、

「スマホ脳か…日本人の人が書いてるのかな?おや海外の人だ」

ということ。

海外の人がスマホについてなにかかいてる?

この時点でひっかかる人はひっかかってるはず。

ほとんどの人が表紙をめくるか、裏側をみます。

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表紙の裏にも、本の裏側にもかんたんにこの本がどんな内容の本なのか端的にまとめているのがわかります。

素人目ですが、そもそも興味をもってめくらせることができたらその時点で本としては優秀ではないかと思います。

教育大国スウェーデンというパワーワード

とにかく人間は権威に弱い。

~~大学の研究で、とか

専門家が監修した、とか

こういうのがあるところっと信じてしまう。

「ええっあの教育大国スウェーデンを震撼させたのかい???」

ここですでにあなたはこの本の内容がかなり気になっています。

あとは買うか買わないか。

世界的ベストセラーという興味をそそる言葉

世界的ベストセラーってきくと超気になりません?

たしかにあんまりはずれってないんですよね。

私も『ファクトフルネス』には驚かされましたし。

tachikawa.hatenadiary.jp

ということもあってレジにもっていってしまいました。

すごいよ、この本の編集者さんは。

ほかにもいろんなポイントはありますが、代表的なものをだしてみました。

私が「ちょっとなあ~~~」と思った理由

かなり研究や統計を引用しているが、丁寧に引用していない

最初のまえがきで

現在の大人は1日に4時間をスマホに費やしている。

10代の若者なら4~5時間。

(P7より引用)

とありますが、いったいどの国のいつの対象者は何人の統計からこれを出しているのでしょうか?

日本かスウェーデン、もしかしたら他の国かもしれない。

だいたいこういった本はあとがきで引用元をだしていることが多いのですが、この本はかいていませんでした。

このまえがきはこの本の著者アンデシュ・ハンセン氏がかいたものらしいですがスウェーデンの統計だとしたら、この引用は日本人の私たちにとっては参考程度にしかなりません。

※スウェーデンのスマホ普及率は日本よりはるかに進んでいます。

news.yahoo.co.jp

ちなみに2020年(令和2年度)時点の内閣府の統計によると

インターネットを利用すると回答した青少年の平均利用時間は前年度と比べ約23分増加し、約205分。

高校生は、平均利用時間が前年度と比べ約20分増加し、約267分。

とのことです。

つまり日本の中学生は約3.4時間、高校生は約4.45時間です。

誤差は1時間程度ですが、説得力は引用元がはっきりしているほうがありますよね。

データの引用元はこちら▼

www8.cao.go.jp

こういった感じでの研究の引用が多く、「ほんとに?」みたいな疑問が頭のなかで浮かんでしまいました。

たとえばP93の研究とか。

あんまり重箱の隅をつつくようなことはいいたくないのですが、あまりにも研究の引用の仕方があいまいすぎです。

アマゾンの☆1のレビューでも似たようなことを指摘している方がいましたね。

それでもこの本が有益な理由

とにかくわかりやすい

これにつきます。

たしかに要点はつまんでありますので、わかりやすいかと。

ただこの本でも解説していましたけど、

人間は不安なものが気になるように脳が設計されています。

不安ー起きるかもしれないという恐怖

P52

この本でははっきりとは文章にしていませんが『不安な気持ちがよりスマホ依存にさせている』ということを解説しています。

つまりこの本ではそれをつくような内容になっているのです。

『スマホがこのまま脳を侵食していったらどんなことになるだろうか?』

という不安がよりこの本の評価を高めているのです。

この本よりもっといい本はあるが、時間がない人にはオススメ

正直この本よりもいい本はありますが時間がなかったり、友達との雑談ぐらいにはつかえるかと思います。

ただ詳しくもっと知りたいと思ったらもっと別の本をオススメします。

さらに知識を深めたいならこの本

運動については▼

 集中力なら▼

のうだま1 やる気の秘密 (幻冬舎文庫)

のうだま1 やる気の秘密 (幻冬舎文庫)

 

締め

今回は「絶対いい本だ!」と考えて買った本だったので、読んで正直がっくりきてしまいましたね。

だからこそ絶対レビューしてやる!と思いました。

次はもっと気をつけたいと思います。

長くなってしまいました。

今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。