なんとなく勉強方法に興味があったので読んでみました。
はじめは著者の経歴を語っているので興味をなくしそうになりましたが、後半できちんと勉強のノウハウについて書いてあるのでよかったです。
読んでいて
「自分は間違っていなかったんだな」
と思うことが多々ありました。
私は地方のFラン大学ですが私は私なりによかったと思っています。
身の丈にあっているというか、大学受験は私は私なりにやったと思います。
親の「女は大学にいくな」コールに負けなかったという意味でも。
ですがたまに
「大学受験もっとできることはなかったかな」
なんて振り返るときがあります。
要するに悔いが残っている自分もいます。
そんな気持ちで読んでみました。
そうしたら意外と勉強方法以外も収穫があった本なので、読んでよかったです。
進路に迷っている中高生にオススメですが、これをそのまま実行するにはちょっとむずかしいところもあるなと思うのでタイトルをあんな感じに書きました。
国語力をあげるには音読から
今回の本で「おっ」と思ったところだったのでまとめます。
音読できる人は国語能力、つまり言語能力が強いそうです。
そういえば私のとても世話になった先生も口をすっぱくして音読しろ!といっていたなあ…
そのおかげで歴史はダントツで得意になりました。
そういうことだったのか~
ちなみに音読についての研究をネットで探してみたのですが、わかりやすい論文がみつからなかったので(根拠をのせていない記事はたくさんありましたが)、こちらの本をオススメしておきます。
P224に音読が与える学習効果が詳しくわかりやすく書いてあります。
頭がいい人は「自分で勉強方法を模索し続けられる人」
この本を読んでいて思ったのが、
頭がいい人はどんな状況にあっても諦めない、自分で勉強方法を模索し続けれられる人なんだなあ
ということです。
もちろん親のサポートはありきになってしまうのですが、それでも勉強し続けられるのが本当にすごいなと思います。
この方は東大や高校の同級生のなかで社会的に成功しているかはともかくとして、人生の質だけいうならかなり充実しているのではないでしょうか。
思考停止して勉強できるのも才能ですが、思考停止せず『なぜ?』をつきつめるとこういったところにつながっていくのかもしれないというケースをみることができて嬉しかったです。
私もゆっくりですがこういった人生になればいいなと思いました。
勉強する目的を明確にするのはとっても大事
この本の著者の上田渉さんは様々な局面にいたっても初心を忘れないようにしています。
初心がわからないときは徹底的に「なぜ?」を考え続ける。
これは私と通ずるところがあって嬉しかったです。
そういった性分であることで周りの人から奇異の目でみられることが多々あり、嫌になって小学生ぐらいから疑問をもたないように心がけてきたことを思い出しました。
例えば小学校低学年のときにどうしても算数で理解できないことがありました。
「なぜ9の次は10なの?」
「なぜ今まで一桁だったのに二桁になるの?」
「周りの子はすぐに理解して進んでいるのに」
誰も疑問に思っていないから、理解していない私は馬鹿なんだと泣きそうになったのを覚えています。
そのときのクラスの席の位置、天気、空気、先生の位置、算数セット…今でも思い出せます。
そのときから私はどうしてそうなるんだろう?って考えるのを極力やめました。
でも時々限界がきてわからないと授業中泣いてしまうことがあって担任の先生に
「めんどくさい子」
という扱いを受けていたことを思い出します。
でも今ならわかります。10進数だからです。
ついでに今回いい機会だったので調べてみたら、同じことを質問している人がいました。
なぜ9の次は10なのでしょうか?算数も数学もダメダメだったので、質問自体おかし... - Yahoo!知恵袋
ベストアンサーにある
n進法の知識なしに、この疑問を持つのはむしろ数学的な才能があるのではないでしょうか
が、とても嬉しかったです。
数学はもっと極めたかったのですが、質問してもウザがられることが多かったので苦手になった学問でした。
東京だったらもっといい先生がいたのかな。
話を戻しますが、何にでもそうですが目的を徹底的に考えることは大事なことです。
私は途中で放棄してしまいましたが、やはり重要なことだったんだと改めて受けとめることができました。
なかなか難しいことですが、これができると心が折れにくいんですよね。
これからは意識していこうと思います。
ただし再現性があるかというと難しい
読んでいて思ったのが、普通の人にはこの人にように再現することは難しいということ。
普通の人というと定義が必要ですが、私はこの記事では
「地方住みの年収300万以下の親の子ども」
という意味で使っています。
※ただし世帯年収ではない。
東大行く人ってだいたい関東に住んでますよね。
家から行ける距離に優秀な学習塾はあるし、親も「早稲田や慶応でいいんじゃないか」と簡単にいってくれるぐらいにはお金はある。
上で「頭のいい人は自分で勉強方法を模索し続けれる人」といいましたが、住む場所が安全に確保されていて、明日の食事の心配をしなくていい家庭があるからこそそういったことに集中できるということ。
教育格差と地方格差と経済格差に苦しんだ私には羨ましいぐらいの境遇です。
そういう意味では参考にならない人には参考にはならないでしょう。
東京でも一部の人だけだと思います。
それでもこの本を読んで勉強になったことはたくさんありました。
自分がもし著者と同じ立場だったら同じことをできたか、というと難しいと思います。
それが私の弱ささと思うのでこれからも精進していこうと思えました。
私もまだまだ諦めません。
感想
2010年の本ですが、古いからと読まないでおかなくてよかったです。
恵まれてる人はものすごく努力していることは頭では理解していますが、やっぱり羨ましいもんは羨ましいもんです。
なかなかコンプレックスを刺激される本でした。
こういったことはできるかぎりあんまりみられていないこのブログでオープンにしていきたいので、どんどん読んでレビューいきたいです。
自分で自分のことを傷つけているのかもしれないけど、自分のコンプレックスは自覚しないと前に進めないと私は考えています。
だからこういった本は読んでレビューしないとなと思いました。
締め
勉強は絶対必要なものではありませんが、何かしたいことがあると勉強は絶対に避けられないものです。
ときどきこういった本を読んで初心を思い出すことも大事ですね。
それでは今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
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