私自身優秀ではないので、こういったブログなどの文章を書くのにとても苦労しています。
だから定期的に文章力や国語力、読解力についての本を読むようにしています。
今回は「ルポ 誰が国語力を殺すのか」という本が面白そうだったので読んでみました。
だいたいこの手の本はツッコミどころが多かったりします。
「え?それって著者の感想じゃないの?」
「そもそも貧困が関係しているんじゃないの?」
とか思うこともまあたくさんあります。
なんというかこういう教育に関する本を書かれている方って高学歴・高収入家庭の出身なことが多いせいなのか、「いやいやそうじゃないだろ」ってツッコミをいれることも多々あるんですよね。
そういった場合大抵統計を用いたデータとかを使っていない。
著者の考えにそった意見しか使わないことが多いのです。
今回もそんな感じなのかな~なんて思いながら読んでいたのですが、この本は違いました。
インタビューするなかできちんと反対意見があったことを紹介しているし、
解説する前に「今回の目的はこうなので、それ以外にも原因はあるかもしれないが今回はこれだけにしぼって考えてほしい」と前置きがある(つまり著者がこのインタビューでわからないこともあると把握している)。
何よりも統計を多用していた。
読んでいてツッコミをいれるスキがない本でした。
読み終わったら本の内容はともかく「こういった本もあるのか!」と感動してしまいました。
何より文章がスッキリしていた面白かったです。
だから本を読むのはやめられないなって思いました。
脱線してしまいましたが、以下感想です。
子どもの国語力の低下の様々な要因
昔からいろんなところで「日本の子どもの国語力が低下している!」といわれてきましたよね。
でも当の子どもがそれを実感できるかといわれるとできません。
だってその国語力が当たり前ですから。
社会にでてようやく「あれ?」って思うことが増える。
私もその1人です。
だからこそこうやってブログをやったりしているわけなのですが。
特に最近の子どもは国語力(読解力)が低下しているらしいです。
どうして「らしい」かというと、これは統計データでみれるものではないからです。
そもそも国語力とはなんぞや…という話なのです。
おそらくだいたいの人が会社に入ってから苦労しないレベルの会話力や、資料などを読み解く力、伝える力のことを指すのだと思いますが…
この本での国語力の定義についてはP22で触れているので読みたい方は読んでみてください。
ともかく子どもの国語力が低下している声は学校教育の先生から聞こえてくるようです。
その原因の1つとしてスマホ育児と呼ばれているものがある。
ただしスマホ育児=悪なのではなく、別の要因があるのだそうです。
これはP37のあたりで解説されているので気になる方は読んでみてください。
私はこれについては意外でしたが、たしかに因果関係はありそうだなと思いました。
そもそも国語力は落ちてないよ?
この本のなかでとても興味深いと思った部分だったのですが、著者がインタビューしたなかには「そもそも子どもの国語力は落ちてない」と回答した方もいたようです。
私が言えるのは、今と昔を比べた時。社会から求められることが明らかに増えているということです。
P94
それは私も考えていました。
今ってめちゃくちゃいろんな力が求められてますよね。
疲れませんかね…
まあある意味この国が平和ということでいいことではあるのかもしれません。
優秀な大学の学生でも読書感想文がかけない
これは現場の声として紹介されていたのですが、
うちの学校は毎年、有名大学へ生徒を送り込んでいますが、将来のことを考えるとすごく心配です。
英検一級を取っている子が、日本語では800文字の読書感想文さえかけないとか、本を一冊も読み切ったことがないとかいう状態なんです。
P101
とのこと。
読書感想文がかけなくても生きてはいけると思いますが、感想がいえなかったら人とのコミュニケーションはとれるのか興味はありますね。
高学歴の方でも満足に国語力がないなら、私は胸をはってもいいのかもしれないとポジティブになれました。よかったです。
この本もよかったです
締め
やはりルポ本は面白いな~この方の他の本も読んでみたいと思いました。
読んでよかったです。
私もこんなかっこいい文章書いてみたい…
面白そう!と思った方はぜひこの本を読んでみてください。
今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
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