何度も頭のなかでネガティブなことを思い出してしまうなら『幸福になりたいなら幸福になろうとはしてはいけない』を読もう【書籍レビュー】

何度も嫌なことを考えてしまうならこの本

私は集中力がまったくといっていいほどない人間で、最初はブログの記事も一記事あげるのにめちゃくちゃ時間がかかっていました。

もちろんブログに慣れがないせいもあったとは思いますが、それ以上に

集中力がなかった

のです。

とにかくすぐ眠くなる、気が散る、マイナス思考になる… 症状をあげたらキリがありませんでした。

色んな方法を試して1つずつ時間をかけて克服していきましたが、最後にどうしても障害となって立ちふさがったのが、

何度も昔言われた嫌なことを思いだしたり、当時の状況をリアルに思い出してしまうことでした

いわゆる反芻(はんすう)思考*1というやつです。

もう終わっていることなのに、何度も何度も『ああすればよかった、こうすればよかった』と考えてしまうのです。

しかも作業中に。

マルチタスクやんけ!!と自分にツッコミをいれつつ、それって集中できていないじゃん!!とさらに自己嫌悪に陥る…のが私の定番の負のループでした。

この反芻思考を打ち破ることが私のここ2年ほどのテーマになっており、関連書籍をこれでもか!!と読みまくりました。

そして最近ようやくみつけたのが、今回紹介する『幸福になりたいなら幸福になろうとはしてはいけない』という本なのです。

この本以外にも役に立った本はたくさんあるのですが、『幸福になりたいなら幸福になろうとはしてはいけない』は「なるほど!」と思えることがたくさん書いてあったので紹介します。

 

ほとんどの人が勘違いしている『幸福のワナ』

私もそうなのですが、ほとんどの人が幸福にたいして以下の大きな4つの勘違いをしています。

  • 幸福はすべての人にとっては当然のことだ
  • 幸福に感じないのは自分に問題があるからだ
  • ネガティブな考えをもっていては幸せになれない
  • 自分の考えや感情をコントロールしなくてはならない

ほとんどの人がこう考えているのではないでしょうか。

ラス・ハリスさんは一つ一つ「そうではない」と否定しています。

特に最後の

  • 自分の考えや感情をコントロールしなくてはならない

という考えをもっている人は多いのではないでしょうか。

私も読みながら『そういうもんじゃないの?』と思ってしまいました。

ネガティブな思考や不快な感情に襲われたら『考えちゃダメだ!』と思ってない?

この本の著者のラス・ハリスさんは

『感情のコントロールなんて無駄だ!』

と何度も何度も訴えています。 

私としてはとても力強い言葉で嬉しくなります。

たしかに嫌なことって『考えたくない!』と反射的に拒否していまいますよね。

私も過去にされた嫌な言葉が頭をフッとよぎると本当に頭をかきむしりたくなるような衝動に駆られます。

何より過去におこったことなのに、もうどうしようもないのに、いまだに悩まされている自分が嫌なんです。

時間をムダにしているのはわかっているんですけど、ひきずってしまうのです。

それで作業に集中できなかったり、体調が悪くなったり…弱い自分にイライラ。

どうして感情のコントロールが無駄なのか。

・長期的には効果が薄い

・追いやった思考や感情は戻ってきてしまう

・長期的に生活の質が損なわれる

P37

確かに今の私は何度も過去におこってしまった嫌なことを思い出しています。

そのたびにその考えを否定しているのですが、それではまったく効果を感じませんし逆効果になっている感じすらします。

いわゆるシロクマの実験の状態*2というわけです。

ではいったいどうしたらいいのか。

この本では6つの方法を紹介しています。

特に私は最初の2つ『脱フュージョン』『拡張』がかなり気に入っています。

部屋の壁に書き出して、気分が滅入ったら必ず読むように心がけています。

気になったらぜひ読んでみてください。

編集後記

この本はメンタリストDaiGoさんもyoutubeで紹介されていたようですね。

私もブログをはじめたあたりはどこの本から読んだらいいかわからず、DaiGoさんが紹介されていた本ばかり読み漁っていました。

今は自分が興味のある本をみつけることができるようになったので最近は全然みていないのですが、こうやって自分がおすすめした本とDaiGoさんがおすすめした本がかぶるというのはすっごく嬉しいですね。

今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。
 

*1:何度も嫌なことを思い出し、悩み続けること。

*2:1987年にダニエル・ウェグナーが提唱した、「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象