100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル【書籍レビュー】

私の両親はよく目の前ですったもんだのケンカをする夫婦でした。

親のパンチが目の前で飛び交う光景は今思い出してもとても怖い思い出です。

だいたい母親が泣いて父親が部屋を飛び出してケンカがいったん終わるのですが、そのあとも嫌でした。

いつケンカが終わったのかわからなかったことです。

両親はケンカが終わってもイライラして神経質になっていることが多く、私や弟がモタモタしていたり気に入らないことをするとよく怒鳴られたりしていました。

機嫌がいいときは同じことをしても怒らないのに。

今はもう親とは連絡をとっていないことと結婚したことでだいぶ気持ちは落ち着いたのですが、私がいつか子どもをつくったら

「あんな思いはさせたくない」

と強く願うようになりました。

もちろん私の努力だけではなく夫の協力も必要不可欠なのですが、何よりそういう環境で育った私のほうが気をつけなくてはならないと考えています。

でも私も人間ですから夫と衝突することはあります。

今は子どもがいないので話し合いができますが、子どもができたらそうはいかないでしょう。

そのときに私が私の両親と同じようになるのではないか、とても不安です。

今回はそんな私の不安を和らげてくれた一冊を紹介したいと思います。

 

 

 

子どもの前での夫婦ゲンカは脳が縮む

話は脱線しますが、日本とアメリカの共同研究の結果、子どもは夫婦ゲンカ目撃するだけで脳が縮むことがわかっています。

驚くことに直接暴力をふるわれた子どもよりも脳が縮むそうです。

「マジで?!」

と思いますよね。私もそう思いました。

詳しくは下の本に書いてありますので読んでみてください。

つまり夫婦ゲンカは子どもにとってかなりの負担になるということです。

 

またこの『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』でも

やわらかいタオル地のお母さんの人形と針金の人形でごつごつしているお母さんの人形を用意して、アカゲザルの赤ちゃんがどちらを選ぶか実験した。

やわらかいタオル地のお母さんはミルクが飲めない。

針金の人形でごつごつしているお母さんはミルクが飲めるようにした。

赤ちゃんはミルクが飲めないのにタオル地のお母さんを選んだ。

P68

というアメリカのウィンスコンシン大学マディソン校の実験を紹介しています。

赤ちゃんでも『安心感』に特に敏感なのです。

 

かといって親だって人間です。

ときにはケンカもするでしょう。

この本の素晴らしいところは『夫婦ゲンカは悪い』だけで終わらないところです。

著者のジョン・メディナさんは次のような提案もしています。

夫婦ゲンカをしてしまったらどうしたらいいか

結論からいうと、

夫婦ゲンカをしたら仲直りの姿を子どもに見せる

です。

これを読んだとき

「ああ~わかってるな~~」

と思いました。

いや本当にそうなんですよ。

上でもいいましたけど、いつ終わったかわからないって本当に負担なんですよ。

もちろんケンカで途中で暴力に発展する両親も両親なんですが、ケンカの原因をロクに話しあわなかった(特に私の父)こともよくなかった。

原因が解決していないから、私の母もいつまでもグチグチという。

じわじわとケンカが続いている嫌な感じ。

あんな思いはもうしたくありません。

この本を読むまでは

「ケンカをしないようにどうしたらいいか」

について考えていましたが、そもそも私も人間なので怒らないようにすることはおそらくできないとも考えていました。

ですがこの本を読んで「夫婦ゲンカをしたら仲直りの姿を子どもに見せる」ということをしれたおかげでちょっと気がラクになりました。 

 

あと個人的にこの言葉プラス子どもに

「嫌な思いさせてごめんね」

といえる親になりたいです。

他にも面白いことがいっぱいかいてあります

冒頭の10ページぐらいまでの間に脳科学者の著者ジョン・メディナさんがよく講演に出向くと質問される内容についてふれています。

  • 胎児にモーツァルトの曲を聞かせると、大きくなってから、算数や数学の成績がよくなる?
  • 乳幼児に言語教育のDVDを見せると、語彙が増える?
  • 子どものち脳を伸ばすには。「知育」玩具でいっぱいの部屋を用意し、幼児教育のDVDをずらりと揃えなければならない?
  • 子どもは自分の幸せを自力で見つける?

などなど。

忌憚のない*1回答がかいてありますのでわかりやすいです。

何百回も聞かれてるんでしょうね。

興味のあるかたは立ち読みしてみては?

この本の注意点

もう少し根拠となる研究について詳しくかいてほしかった

私は本が面白かったら根拠となる研究の本もできるかぎり追うようにしています。あまり研究の詳しい紹介がない部分があったのでそこが少し残念でした。

すべてを間に受けないこと

この本に限った話ではないですが、いくら研究されている内容だからといってもこの通りには絶対ならないということです。

特に母乳のくだりは、読むタイミングを間違えると追い詰める人を増やすだけです。

あくまでそういう話がある程度にしておきましょう。

自分のためにも。

締め

この本は念のため夫にも読んでいただきました。

何かしらの一助になればいいなあと切に思います。

そもそも子どもを作ってからなんですけどね!

では今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。

 

 

 

*1:遠慮の無い、余計な気遣いのない