今週のお題「最近見た映画」
ついについにFate/stay night -Heaven's Feel-の上映が終了しましたね。8月に1回、10月の上映最終日に1回と劇場版『Fate/stay night -Heaven's Feel-』を2回みてきました。
作画も脚本もかんたんな言葉で済ませられないレベルでほんっっとにすごい映画でした。私が今までにみたアニメで1番動いているシーンの作画&音楽&表情がすごかった…
ちなみに興行収入は9月29日の時点で18億円を突破したとのこと。たしかに鬼滅の刃とくらべると(制作会社が同じufotable)、興行収入の点では劣るかもしれない。だが、劇場版『Fate/stay night -Heaven's Feel-』は3部作ある劇場版のうちの3番目。
長いFateシリーズの最終章の最終章ともいえる最後の話なのだ。
日本で10億円突破すればヒット作といえる状況での、それで18億円だ。もう十分であろう。全体では50億にいったみたいですし。これで次のFateや型月の作品を生み出す資金源になれるのなら非常に嬉しいことだ。
(ホロウのアニメ化をお願いします!あと月姫はやく!!!!だして!!!)
映画の感想
さて映画の感想に入りたいと思う。順序はバラバラですのであしからず。
はじめて動いてしゃべってるキャラが多すぎて初見時は情報量の多さにパンクした。
アニメでははじめましての人がたくさんいて…1回目でみたときは混乱しました。(←HFルートはゲームではクリアしていない人)
クラウディアさん…声優さんはまさかの茅野愛衣さん。もっとみたいです。
御三家の人たち…しゃべっっったあああああ!!!マジでびっくりしました…ユスティーツァさんの判子はもっと驚いたし、人間味がなさそうなのが気になって調べたらそういうことだったのか、とまた納得しました。
ゼルレッチさん…しゃべっっったあああああ!!!その2。月姫世界線とFate世界線は同時には成り立たないときいていますが、この場合のゼルレッチさんってどういう扱いなのか気になります…宝石剣が意外にコンパクトでちょっとびっくりしました。武器は見た目じゃない!
姉妹ゲンカ:お姉ちゃんにはかなわない
下の子が上の子にケンカで勝つことはおそらくほとんどない。今回の映画のシーンで桜は凛に勝てないところがこれでもか、とでていましたね。トランプのシーンの桜の自慢そうな顔&どうしよう、という姉として迷う凛の対比がギュッと胸にきました。
(ただ私がトランプゲームにうとく、トランプがどういう意味なのかわからなかったのが悔しかったです。たぶん凛のほうが強い札なのはわかったのですが)
桜のコンプレックスの波動をこれでもかと感じてしまい、とてもかわいく思えてしまいましたね…いや凛がすごすぎるだけなんだけど。家族にそういう人がいるとどうしても自分はどうしてそんなんじゃないんだろうって思いますよね、そりゃ。
でも桜だってすごいんだよ、と声をかけてあげたくなりましたね。でも多分聞き届けてもらえないんだろうな。
ライダーVSセイバーオルタの戦いのシーンでなぜか泣いた
2回目をみたときはなぜか『こんなすごい戦闘シーンをみせてくれてありがとう』という気持ちでいっぱいでなぜか泣いていましたね。
感動のシーンではないのに。必死で映画館の椅子にしがみついていました。直前に食べたラーメンをすべて消化するぐらいカロリーを消費しますね。
エミヤのBGM今までで1番かっこよかった
重低音最高すぎる。
セイバーの『あっ…しろう…』で心臓を掴まれた
あのシーン動画にするとこんな感じに仕上がるんですね。心臓どころか呼吸が止まりました。
「お前は邪魔だ」
セイバーを邪魔という士郎の顔が葛藤を含めていましたね。自分の理想を自分で否定するってどんな心境なんでしょうね。
あれって一瞬だけもとのセイバーになったということでいいんでしょうか。
「犯罪者の子は生まれる前から犯罪者なのか?」
イリヤを助けにいくまえに神父にいわれたこのセリフ。士郎は思わずドキッとしてしまったんじゃないかな。
生命は生まれてみなければわからない。そりゃそうなんだけど、この場合は違うのではないかなとやっぱり最後のほうをみてて思いました。
以下は私見です。
言峰神父の主張としては
幸せとは他者に決められるものではなく、相対的なもの。たとえそれが社会的通念上に反していたとしても、本人が幸せだったらそれが幸せなのだ。
この考えが正しいとしないとと言峰神父としても『どうして自分がここにいるのか』という意味がわからなくなってしまうのではないかなーと思いました。妻が死んでも「ああ、自分の手でやりたかった」と損得の感想を抱いてしまう、壊れた自分。でもそれが幸せなんだからしょうがない、と開き直りたい。
鬼畜神父、とはよくいわれますが、それが幸せなんだからしょうがないとは思います。ただ、やっぱりまあそのままにはしておけませんからね。
『だからこそアベンジャーを誕生させたい。まだ犯罪を犯すなんて生まれてもいないのにそれを決めつけてはいけない。1人1人の幸せを願うのなら、たとえアベンジャーが世界を滅ぼすとしてもそれが幸せなら、それがいいのだ。私と同じように。』
それにNoを叩きつけるのが、士郎くんなんですが…今回の劇場版の場合、言峰神父のポリシーもさることながら、士郎の矛盾した思いも必見ですよね。
すでに人を殺しているヒロインを選んだ士郎がまだ人を殺していないアベンジャーを否定する
というのがもう最高です。ありがとうございます。こういう人の葛藤と決断をみるのが私大好きです。正直これが私にとっての1番の醍醐味です。ラーメンのスープです。
ちょっと正確には思い出せないんですが、この士郎と嘲笑したあとの言峰神父のセリフがまたよかったです。人生とは矛盾の連続で~みたいなやつ。いや本当にそれな。
常に正義の選択が正しいわけじゃないのが人生なんだよね。正しい選択が常にとれる人って超人だよね。今までの士郎だったら迷わずに桜を殺しているだろうに。桜だからこそ、士郎を変えられたんだろうな…。すごいって桜。自覚ないんだろうけど。
あの聖杯の前での殴り合いのシーン、もう1回みたい。正確に思い出せないから。
イリヤスフィールルートを感じた映画
今作が1番イリヤがかわいかったです。いやFate/zeroもよかったけど、劇場版ではヒロイン力(ぢから)を感じました。選択肢間違えたらルート入りそうな感じすらした。
イリヤルートのボスは桜とどこかでみましたが、それもみたいような複雑な気持ちです。桜、あんなにしんどい思いをしたのにな…いやFateでしんどい思いをしているのは桜だけではないですけどね。
ちょいちょいユスティーツァさんが憑依していたのに見終わったあとに気づきました。
イリヤの先に切嗣はいない
最後のアイリに駆け寄るシーン、いや本当涙腺破壊級の威力がありました。よかったね、といいたいところですが、隣に父親はいない。
父親がいない。
なんというか、わかってましたけど、とてつもなくしんどかったです。ただの感動お涙頂戴ではないのがいいです。
8月の初見時はEDロールで静かに大泣きしました。マジで明るくなったときの私はひどかったと思う。
でもせめて母親と一緒にいれたらいいなとそう願います。
『橙子さんのアレ』と『とっておきの魔法』
いやイリヤのシーンで大泣きしているところにその後の話とかも流れてそれどころじゃないところに橙子さんがでてきて色々混乱しました。あれって人形のなかに士郎の魂をいれたんだよね…そんな技術をもってるって姉さんパねえっす。
桜がもっていた鳥かごの中に士郎の魂(おそらく鳥型)がいたと思いますが、どんな気分だったんでしょうかね?その間意思疎通はとれたのかな?違う興味がわいてきてしまいますね。
でも本当に魔法でしたね。とっておきだよ、イリヤ。
ラストの桜が着る服の色
ラストのお花見のシーン、黒のカーディガンに白のワンピース。
ああ、桜は罪を背負ってこれから生きていくんだなと思いました。
今まで白いワンピースが印象的だった桜。
ちょっとずつ精神的に成長し、素直に言葉を受け止められるようになった桜のあらわれなのかなと思いました。
自分の嫌な性格と向き合うって本当に嫌なことだと思うし、自分のしてしまったことに対してこれから桜なりの贖罪を士郎と一緒にやっていく。桜の側にはずっとこれからも大好きで愛してる存在がいてくれるだけでもう幸せだよね。
そう思ったらもうEDロールで涙が止まらなかったです。
超ハッピーエンドじゃないのがもう最高です。これだよ、これ。もう書いてるこの瞬間も涙がでるわ。
こういったエンドもあるんですね。
春はゆく、をききながら桜の木の下でまた思い出したい
Aimerさんの『春はゆく』もタイミングといい雰囲気といい心に染み渡った。ちょいちょいPVが『花の唄』『I beg you』も使っていたのがいい。ちなみに私は『I beg you』が大好きです。
来年の春はお花見をしながら『春はゆく』をききたいです。
Aimer 『春はゆく』MUSIC VIDEO(主演:浜辺美波・劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song主題歌/FULL ver.)
締め
しばらくロス状態になりそうです。
劇場でみてよかったな。
こういう映画の前はやっぱりラーメンだね。
やっぱりHFルートだけでも原作をみることにします。絶対色々違うんだろうな。やっていない人間が語るのはどうかと思いましたが、記事にしました。
解釈違いがあったら申し訳ない。