群像劇とは1つの場所に集まった登場人物たちがそれぞれの事情や立場を背負いながら、物語が進んでいく話の手法です。
例えばゲームなら『零 』、『絶体絶命都市2』みたいな感じで様々な人々の視点にたって話をすすめていくものです。(例はwikiから引用しました)
こういった群像劇系の話は、それぞれの登場人物たちの立場や生い立ち・心情がしっかりしていないと面白くありません。
まあそれはどんなマンガにもいえると思いますが、【BEASTARS〜ビースターズ〜】はとにかくキャラが動物なのに人間臭くて悩ましいのです。
絶対1度読んだら、
「ああ、この子の気持ちわかるな…」
と思うぐらいキャラが作り込まれているのです。
ただカワイイ動物たちがキャハハうふふしているだけでは物足りない!もっと人間臭いものがよみたい!そんな人向けのマンガです。
BEASTARSのここが面白い!
『肉食禁止』という禁忌(ルール)
まず最初にこのマンガの世界観としてはこんな感じです。
擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの群像劇が描かれる。
つまり人間のように暮らしている動物たちを描いた青春マンガです。
この世界で1番重要なのが、『肉食禁止』というルール。
そりゃあ町中で突然ライオンがうさぎを食べてしまったら社会としては成り立ちませんよね。
この世界では当然というか、草食動物のほうが数としては多く・力の弱い存在と扱われています。
草食動物が経営者の会社は印象がよいとか、肉食動物は肉を食べないかわりにソイミートを食べたり、……設定が細かいです。
もちろんそういった世界であっても完璧ではなく時々おきてしまうのが、
『食殺事件(草食動物が肉食動物に食べられる事件)』
です。
それが物語のはじまりです。
アルパカを殺した犯人は誰なのかわからないまま話は進んでいく
1巻の最初からチェリートン学園に通うアルパカのテムという男の子が亡くなってしまいます。
犯人はいったい誰なのか。
そんななかこのマンガの主人公・ハイイロオオカミのレゴシが犯人ではないか?という噂がたつようになります。
真相は?
心優しい繊細なハイイロオオカミ(でもめっちゃ筋肉ムキムキ)が主人公なのが面白い!
主人公・レゴシはハイイロオオカミの肉食獣ですが、中身は思春期まっただなかの17歳の男の子です。
オオカミというとオラオラ系のイメージですが、レゴシはまったく逆の性格で、大人しく繊細で心優しい。趣味は昆虫と天気予報です。将来の目標の1つに昆虫博物館で働くというものもあるぐらい昆虫には興味があるようです。
見た目が185cmと恵まれた体格&目つきが悪いことからどうしても初対面の獣には警戒されがちですが、話してみるとめちゃくちゃいい子なので草食の友達もいます。
でもやっぱりハイイロオオカミはハイイロオオカミなので、ケンカにはめちゃくちゃ強い。
そのギャップがレゴシの魅力ですね。
草食動物を好きになってしまった肉食動物の主人公・レゴシの動向に注目
そんなレゴシが好きになるのが草食動物の代表といってもいいウサギのハル。
肉食と草食が恋人同士なんていったいどうなるのか。
そもそも草食のハルがレゴシのことを好きになるのか?
レゴシは頭を抱えて悩んで自分なりに答えをだしていくことになります。
その過程もみていて思わず共感してしまう。
マンガのほうが細かく描写されているのでオススメ
私はアニメから入ったのですが、マンガを読んでみるとアニメでは描ききれなかった裏側の話がたくさんかいてあって読んでいて楽しかったです。
例えば、巻末の4コマ漫画。
キャラの意外な素顔やBEASTARSの世界観がみれたりするので、本編の補足としてぜひおさえておきたいところです。
また秋田書店の特設サイトで試し読みができますので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか?
下にリンクをおいておきます。
締め
ちなみにBEASTARSは2021年の1月に最終巻の22巻がでているので、すでに完結しているマンガです。
22巻なら読みやすいかと思いますので手にとってみてください。
私は途中まではアプリでみて、半分からはレンタルコミックで一気に読みました。
2021年のGWはBEASTARSのおかげで楽しく過ごせました。
今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。