私はいい本を読んだ~と思ったらレビュー記事を書くことにしているのだが、ここまで自分のいいたいことがまとまらない本もなかなかない。
なので結論から書かせてとにかく無理やり終わらせようと思う。
2019年に出版された『教育格差』という本がめっちゃオススメです。
これで私のいいたいことはいったのでブラウザバックしてもいいです。
(以下レビューになりますが、いいたいことがたくさんありすぎてまとめられなかったので話があちこち飛んでいます。)
自分は今考えても『よく親に質問をして怒られていた子ども』だったのですが、その理由が解説されています。ずっと謎だったのですが、教育本やメンタル本じゃなくてこういうデータ系まとめの本でわかるとは思いもしなかったです。
この本はこんな人にオススメ
- 親に質問することが許されない家庭に育った人
- ”地方住み”・”両親が高卒”で大卒の人
- 自分の子どもには高学歴になってほしいと思っている人
2019年に出版されたてホヤホヤ・エビデンスがたくさんなのが良し。
むしろエビデンスが濃すぎてすごい。
また私も『教育格差』の原因である、”地方住み”・”両親が高卒”・”世帯年収300万円以下”の出身なので余計にこの本はキました。
取り急ぎこの本が面白いとおもったところまとめ
乱暴にですがこの本が面白いと思ったところをまとめました。ここを書こうとして何回も下書きをボツにしたのでサラッと書きます。
父親が大卒であるかどうかで子どもの学歴に影響がある
正直、親の学歴が子どもの学歴に影響があることはなんとなくわかると思います。
それがはっきり数字化されていることと、どの年代でも影響を受けていることが驚きです。
だって30年前の家庭と2年前の家庭だったら新しいほうがいい教育を受けているって思うでしょ?私もそう思います。
ですがこんなデータが本に掲載されていました。
注目するべきは『図1-1父親学歴別の最終学歴(男性)』です。
このグラフの縦が子どもの4大卒以上の割合で、横が年代です。
やはり父親が大卒だと子どもも大卒になる傾向が強いことがわかります。
20代、30代は上の年齢に比べて子ども大卒率の差が少なくなっているかといわれれば、あまり変わっていません。
ほかにも両親が大卒か、片親が大卒か、両親が高卒かで絞ってデータをとられていたので、もっと詳しい解説が読みたい方は本をよんでください。
私も濃すぎてかけない。
社会階層ごとの両親の考え方の違い
アメリカの10歳児とその親を対象にした研究ではこういった違いがみられたようです。
中流家庭の親
子どもの能力がただ放っておいても開花しない、意図的・計画的な介入があってこそ子どもの能力を伸ばせるという新年に基づいたプロのスポーツのコーチのような子育てスタイル
※P87より引用
労働者階級・貧困家庭の親
大人の意図的な介入がなくても子どもが育つと考える。
親は命令口調が多く、言語的な内容伝達は最小限に留まり、大人に対して質問・交渉することは期待されていない。
※P88より引用
そのほかにも特徴があげられていましたがここでは紹介しません。
私が親に質問を許されなかったのはこういうことか、と合点がいきました。
たしかに親の言動をふりかえると、思い当たるところがいくつかあります。
まあ高卒で正社員で働いていた私の両親も忙しくて心の余裕がなかった部分もあるとは思います。それに関しては感謝はしていますが、質問ができなかったのはすごく辛かったな…と思いますね。
ただし『特定』の子どもは”両親が高卒”、”地方出身”、”年収が低い家庭”であっても学力が高いことがわかっている
「ええ…じゃあ高卒の子どもで低所得者層の田舎の子どもは学力が低いの?」
と思われがちですが、一部の特徴をもった家庭の子どもは学力が高いことがわかっています。
1つだけ条件を紹介するなら
- 絵本の読み聞かせをする家庭
だそうです。
理由と他の条件を知りたければ本で確認してください。大変興味深い。
立ち読みするならこのページだけでも読め!
- 87P~88P
ただ、この本はマジで読み応えがあるのでゆっくりしたところで読んだほうがいいです。
あとデータが細かいので立ち読みは難しいですよ。
追記という名のひとりごと
『この本の面白いところをしっかりまとめたい』と思い始めて記事を書く手がとまってしまい、ついにすべてをとっぱらって面白いと思ったところだけを紹介する形をとりました。
この記事は本当に難産で何回もお蔵入りにしようと思いました。
かっこいい言い回しや例えもいれたかったし、私なりの意見をもっといれたかったのに…それだとなぜかよくわからないものになってしまいました。
何回も何回も下書きを書き直し…この記事の執筆は膠着状態に陥りました。
おそらく私の理解がすすんでいないんでしょうね!
でもこれが今の私の実力なんだ、と受け止めることにします。
とりあえず”今の私”としては理解したと思ったので、今回はこれで締めさせていただきます。
長くなりました。今日はこの辺にしたいと思います。 ではまた。