”自分”はどこからきたのだろうか /ワタシが"私"を見つけるまで(2021)/原題:Found【映画レビュー】

Netflixでドキュメンタリー映画をみるのにハマっています。

そのなかでドキドキしながら見守るように視聴した映画を紹介します。

あらすじは

アメリカで養子として育った女の子3人がDNA検査で実はいとこだったことが判明する。

3人は実の親を探して祖国中国を尋ねる。

という感じです。

冒頭は彼女たちの現在の暮らしぶり、家族についての話が中心です。

今どんな暮らしをしていて、どこでバイトをして、家族とどんな暮らしをしているか。

私は自分をアメリカ人だと思って生きてきた

と言った女の子の表情がなんとなく忘れられません。

 

 

 

見ながら私だったらどうするだろうかと考えた

私はたまたま日本で生まれて、日本の田舎で育ってそのままそこで成長した。

それがある日突然養子だといわれたら、どうして養子になったのか、どこで生まれたのか、本当の両親は?

おそらく映画のなかの彼女たちのように疑問だらけになるだろう。

彼女たちの場合はじめから養子とわかって育てられたようだから、突然養子としていわれたわけではないが、それでもDNA検査でいとこがいるとわかったら衝撃だろう。

 

3人の女の子たちでも反応がとても素直でそれぞれ違ったものだったのが印象的だった。

2人の女の子は両親を探す気はあるが、もう1人の子はなかった。

もちろん興味はあるのだろうが、

両親を探すと、知らないことに心を開くことになり自分が弱くなるから興味がない

と両親を探す気がないと語った女の子・クロエの両親は語っていた。

知らないでいれば、それ以上興味の持ちようがない。

でも知ってしまったらそれはそれで苦しむことになるかもしれない。

とても複雑な心境が伝わってきた。

結果は残念だったが、やはり直接見に行ったことは大きな糧になっただろう

3人の両親だと思われる人とは残念ながらDNAは一致しなかった。

が、実際に中国にいって色々ふれて経験したことは彼女たちにとって大きな糧になったのではないだろうか。

少しは自分がどういった過程で中国からアメリカに渡ったのかわかったのだ。

これから普通に生きていく上で大変なことはたくさんあると思うが、幸せになってほしいなと思った。

 

映画の最後で別の女の子の母親がみつかったシーンが入っていた。

みつかる場合もあることを示してくれてちょっとうれしかった。

タイトルFoundのままのほうがいいのでは

ワタシが"私"を見つけるまで、というタイトルもいいと思うが、それだと別の映画がひっかかるのでFoundのほうがよかったと思う。

これは映画の内容とは関係ないが。

締め

私はこの映画でまた知らなかったことについて知ることができました。

この映画を作ってくれたアマンダ・リピッツ監督に感謝を。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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