名作だとよく聞いていたのと、アマプラにあったのでみてみました。
結論からいうと私はあまり面白くなかったのですが、この映画の時代背景などを考えると評価されるのもなんとなくわかるなあと思います。
それは私が現代の価値観にいるからだなとひしひしと感じました。
この映画をみるまでマフィアのイメージが「とにかく悪!悪いやつ!」みたいな感じだったのですが、変わりました。
もちろんやっていることはよくはないですけど…
当時のアメリカの時代背景や歴史などの知識がないと初見で面白いと思うのは難しいと思います。
ただ男性的なリーダーや義理人情系が好きな人は好きというのはよくわかります。
そこは確かにかっこよかったです。
現代では割りと法律は機能していますが(と思われる)、『ゴッドファーザー』の舞台になった1945年のアメリカはそうではなかった。
理不尽がまさにまかりとおっていた時代です。
日本もそうでした。
白か黒か。
やったもんがちの世界。
人種差別・女性差別は当たり前。
そういったなかでも必死に人は生きてきた。
その象徴の一つが『ゴッドファーザー』なのかもしれません。
やっていることは褒められませんが、警察が機能していない時代です。
何もかもが荒削りの時代。
『ゴッドファーザー』に共感しないことはある意味いいことなのかもしれないですね。
昨今は昔がグレーだったことがより白黒はっきりつくようになってきました。
悪いことは悪い、そういえるようになった世界はとても素敵だなと思います。
…生きづらくなってしまったとかそういうことはおいておくとして。
この映画をみていて思ったのは
「私が考える”アメリカ人”とはいったいなんだろう」
ということです。
この映画に登場するキャストは白人が圧倒的に多いのですが、アメリカ人ではなくイタリア人の印象がとても強く、とても違和感を覚えました。
あらためて自分の固定観念に気づくことができました。
あとあの有名な曲ってちょっとしか使われないんですね。
それもびっくりしました!
ジョジョ5部でマフィアのボスに忠誠を誓うシーンで手の甲にキスをするシーンがあったのですが、この映画でもあって『ゴッドファーザーすごい!』と思ったら荒木先生、この映画大好きだったんですね…(下のリンク先でコメントが書いてあります)
面白くはなかったのですが、様々な気づきがありました。
やはりいい映画というのは考えされられることが多いなと感じます。
だから面白くないからといって本でも映画でも試さないのはもったいないなと思いました。
また年をとってみたら面白いかもしれないとちょっと期待もある。
みてよかったです。
今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
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