「超」入門 失敗の本質 著:鈴木 博毅 (2012)/ 耳の痛い話が1番自分によく効くよね難しいけど…【読書レビュー】

私は人の成功話より失敗した話が好きです。

かといって苦労話ばっかりきくのはしんどいですが…

私も叶えたい夢があるのですが、毎回いい結果になることはなく失敗の繰り返しです。

失敗ばかりしているとどうしても気持ちも落ち込むし、視野が狭くなってしまいます。

「ああ、こんなことでいつ結果に結ばれるのだろうか」

というネガティブな気持ちに引きずられないように、『失敗は成功のもと』ということで定期的に「失敗」についての本をよむようにしています。

今回読んだのは下の記事で紹介されていた『「超」入門 失敗の本質』という本です。

togetter.com

過去の日本の失敗から読み解く、日本企業の弱点をまとめた本です。

面白いな~と読む反面、耳の痛い話もありました。

読んでよかったです。

名著だなと思うのですが、この本を本当に必要としている人は時間がなくておそらくこの本を読めないんじゃないか…なんて思いました。

この本では数々の失敗を紹介しているのですが、せっかくこんなに失敗例があるのなら自分の糧にしたいなと思いました。

時間がある人は絶対読んでほしい本です。

 

 

 

日本の企業はなぜ旧態然のシステムなのか

「なんでいまだにハンコがあるの?」

「Faxとかまだ使ってるの?」

日本で働いてたらどうしてもこう思うことはあるのでは?

私はめちゃくちゃありました。

これ以外にも『なんでこんなに昔なの?』と思うことがたくさんある日本の社会。

理由を問うとだいたいの人は

「保守的だから」

「島国だから」

「新しい知識が受け入れ難いから」

「成長する気がないから」

と答えると思います。

私もそう答えます。

この本では別の角度の答えを示してくれます。

それは『日本人が優秀で真面目だから』と解説しています。

「えっそれがどうして旧態然としたシステムになるの?」

と思ったらぜひこの本のP75から読んでみてください。

でも昨今の訪日外国人に受けているのは日本人のこの真面目さが生んだ歴史なのですから、なんというか皮肉に感じてしまいます。

会社の上司になる人には絶対読んでほしい本

正確な情報はトップには届かない

リーダーのところに来るまでに現場の情報は歪められて伝えられる。

正確な情報を得るにはリーダーが現地まで運ぶのが絶対必要。

…そりゃそうだ。

「上司の作戦でやってみてうまくいきません!」

なんて報告できる人がいたらすごいですよね。

P181に書いてあります。

優れたリーダーは「勝利の条件」に最大の注意を払う

チームが目指す勝つための条件はなんでしょうか。

スポーツで例えるならサッカーなら点を入れることが勝利です。

ビジネスになると途端にわかりにくくなります。

お客様満足度?

売上?

何を勝利の条件が間違っていることもあります。

勝利の条件の見直しが必要な場面もあります。

P197から読めます。

他にもおすすめの失敗の本

この本も面白いですよ。

締め

本を読むとモヤモヤしていたことが言葉になっていいですね。

私は今回の本は難しかったので夫に読んでもらって戦略や指標について解説してもらいました。

そうしたら意外にも『この本面白い!』と私より理解していたのが興味深かったです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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