私の実家に住んでいた叔母が結婚して家をでていくときに本をたくさんおいていった。
私はその部屋を自分の部屋にした。
よくわからない本がたくさんあったけど、そのなかに何冊かマンガがあった。
私の住んでいたところは田舎だったのでとにかく娯楽がなかった。
暇すぎて暇すぎて叔母がおいていったマンガを読んでみることにした。
アリオンというマンガもあったと思うが、当時小学生だった難しくて読めなかった。
あとなかなかに刺激的なシーンが多かったような気がする。
それなのになぜかマスターキートンは読むことができた。
漢字がたくさんあって読めないことが多かった。
マンガのキャラの顔をみて話の流れを察することもあった。
特に動物がでてくる話が平易なことが多くよく読み返していた。
あと何話か続いたら完結、という物語形式がよかったのだと思う。
何度も何度も繰り返し読んでいるとあることに気づいた。
「あれ、去年わからなかったことがわかるようになっている」
なんというか登場人物のいっていることや葛藤が少しずつ理解できるようになってきている。
何度も読んでいるのだが、漢字は相変わらず読めないはずなのに。
面白かった。
いつか大人になったら登場人物がいっていることがすべてわかるようになる。
大人になったら読もう、そう思った。
そのときすでにキートンの単行本はボロボロになっていた。
最近、唐突に読みたくなり1巻から4巻を買ってみた。
やはり面白かった。
当時の自分がまったく理解できなかったところが理解できるようになっている。
家族の話やキートンの葛藤が自分の人生と重なったり、ニュースを理解できるようになったり。
私のなかではキートンは私しか知らないマンガだと思っていた。
私の周りで知っている人にあえたのは大学に入ってからだった。
ネットが普及してようやく様々な人のキートンのマンガの感想を読む機会を得た。
「知っているのは私だけじゃないんだ」
ととてもうれしくなった。
いつか私の子どもにも読んでもらえたらいいなと思ってゆっくり全巻揃える予定だ。
もちろん子どもが自分の意思で読んでほしいので押し売りをするつもりはない。
その前に子どもがいればの話だけど。
個人的に小説に匹敵するレベルのマンガたち
すべて小学生のときに読んだマンガなのだが、このマンガたちのおかげで役に立つ知識はみについたように感じる。
面白いのはわかりきっているのでレビューはしない。
ブラックジャック 手塚治虫
いわずもがな。
火の鳥 手塚治虫
これもいわずもがな。望郷篇がめちゃくちゃ好きです。
SF・異色短編 藤子・F・不二雄大全集
いわずもがな。ちなみにカンビュセスの籤っていう話がめっちゃ好きでした。ミートキューブってどんな味か想像したことがありますか?
私はヨーグルトとチーズの中間だと思っています。食べてみたいような食べてみたくないような。
サバイバル さいとうたかを
めっちゃ面白い。
ここで学んだ知識が一生役に立たないことを望みます。あとあの終わり方…おそらくサトルは家族に会えたんですよね…?
ブレイクダウンもおすすめ。ビルの上の子どもたちの話がなかなかしんどかったです。
リアルに東京で地震が起きたらこうなるのではないかと思う。
このなかでは1番子どもにはみせないほうがいいマンガ。
締め
記事を書いていたらまた読みたくなってきちゃったな…
本当に大好きなマンガばっかりだ。
キートンについては読み終わったらまたレビューしたいなと思う。
今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。
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