ハッとさせられたり、共感したり、そうじゃないと思ったり/20代で得た知見 (2020)【読書レビュー】

TikTokで流行っていた本『20代で得た知見』を読んだ。

2022年1月~3月ぐらいの話だと思う。

エッセイというのは著者の主観を一冊にまとめた本なので、共感することもあったり、ただただ爆笑したり、そうじゃないと思うけどなあと思ったり様々な感情を一冊で感じることが多い。

ようするに面白いと私は感じている。

だから読む時間をなんとか作って読む機会があったら読むようにしている。

もちろん面白いけど「自分向けではない」と思うこともある。

例えばマツコ・デラックスのエッセイは面白かったけど、あんまり印象に残っていない。レビューも書いていない。

つまりこの本はレビューを書きたくなるぐらいの本だった。

 

私もかつて20代を通ってきた人間として

『どれどれ知見とやらをみせてもらおうじゃないの』

みたいなちょっと上から目線のような、流行りのものを試すような、そんな気分で読んでみた。

 

面白い、というより夜のバーでカクテルを飲みながら友達と話しているような気分になる本だった。

なんというか著者とはまったく面識がないのにちょっとその人のことを知った気になれるような。

 

気分がなんでもない、おしゃれなカフェや喫茶店で何か本を読んでみたいというときにはおすすめ。

 

 

 

共感したところ

12・好きってなに

私が他人に初めて自分の好物をあげてもいいかな、と思ったのは夫が初めてです。

あと自分が美味しいものを食べていると「今度一緒に食べにこよう」と思えるのは夫だけです。

これはこのエッセイだけでなく他のところでも聞きましたが、本当にそうだなと思います。

著者の好きについてはこれだけではなく、ちゃんと詳しくこの本に書いてあるのでぜひ読んでみてください。

90・嫌いで済まさない

嫌いは好きよりパワーが強い。

嫌いは好きより学ぶことが多い。

わかる…!!!と思いました。

でもやりすぎると私のように病んでしまうことが多いのでほどほどにすることと、「自分は神ではない」とある程度の嫌いな感情は切り捨てるぐらいがちょうどいいかと思います。

あとストレス解消法もマスターしておくと吉です。

147・弱さを前提として

この本にも書いてありますが、私もただ強い人より、弱さを認めてなんとかならないかともがく人が好きです。

ときには大泣きしたり、心から怒ったり。

フン、とすました顔をしている人よりよっぽど好きです。

仕事しているときは冷静なのに、プライベートでそういう面をみるとグッときますよね。

ただモラハラは除く。

共感できなかったところ

探してみたのですが、意外となかったです。

共感できない、というよりも『そういう意見もあるんだなあ』という感想のほうが強かったです。

でも1つだけありました。

『このリストのすべてを疑え』

でちょっと台無し感はありました。

言い切ってよかったのに!なんて思いました。

他に好きなエッセイ

私が好きなエッセイはさくらももこの『さるのこしかけ』。

いやーもう王道すぎるぐらい王道ですよね。

はじめて読んだのは確か中学生ぐらいのときでとにかく爆笑したのを覚えている。

私の「20代で得た知見」

とりあえず死ななくてよかった

大学卒業したとき「30までにやりたいことやってそのあとは」と真面目に真剣に考えていた。

そのあと東京にいくためにお金を貯めたり、東京にいったり、死にそうになったり、危険な目にあったり、美味しいものを食べたり、会社帰りに酒のんだり。

いろんなことをしまくった。

その途中で今の夫にあって結婚した。

びっくりした。

とりあえず死ぬために生きていたのに。

なぜか30で死なずに今生きている。

自分なんて生きている価値はないと思っていたのに。

とりあえず死ななくてよかった。

実家から逃げてよかった。

たとえこれは生存バイアスだとしても、結局死ぬぐらいだったらやってよかったと思う。

もちろん私は超超ラッキーな人間だったとも思う。

鏡月とビールを同時に飲むとひどいことになる

二度とこの組み合わせはしない。

お酒に関する知見はめちゃくちゃ増えました。

あとおつまみのレシピも。

締め

さらっと書きましたが、20代はかなり生きるのがしんどかったです。

やりたいことやっていいな~と言われるかもしれないけど、

 


怖かったです。

よく生きた。

そんなことを思い出しながら読んだ一冊でした。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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