【レビュー】まなざしに管理される職場を読んで【職場の同調圧力】

タチカワです

転職回数がめちゃくちゃある私ですが、辞めた理由で多いのが同調圧力による人間関係です。定時で帰るとなんでアイツ早く帰ってるの?と不満を持たれ、職場で暗に怒られたり「何か早く帰ってやりたいことあるの?」というパターン。

お前に関係ないだろ('Д')

と今なら思いますが、当時の私は結構悩んで結果職場を辞める...という流れによくなっていました。まじめだなあと自分でも笑ってしまいますが、でも不満を態度に出すのってそもそもどうなの?と思いますし、そもそも仕事が終わったから帰っているのであって何か悪いことをしているのかな?と思います。なのでよくテレビで見る同調圧力のない個人主義の海外の職場にタチカワは憧れていました。でも、

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どこかの本を読んだとき(本の名前を忘れてしまった…)に実は外国の職場でも同様に同調圧力が生まれることがあると書いてあったので衝撃を受けました。その本に紹介があったまなざしに管理される職場という本に詳しく書いてるとのことだったので、さっそくアマゾンで注文して読んでみました。今回はレビューになります。

レビュー

※すみません、最初にことわっておきますがまなざしに管理される職場という本はかなり難しい言葉や引用が多くタチカワにとってはかなり難しい本でした。なので読んでふわっとした感想しか書けないです…独自で解釈しましたので間違ってたら申し訳ありません

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日本的な職場形態をつくると外国でも同調圧力の職場ができる

外国でも同調圧力を持った職場ができると知って私はかなり意外に思いました。外国の方は割と個人主義な傾向があり、定時を過ぎたらさっさと帰るというイメージだったので。日本的な職場形態を作ると海外の個人主義の方でも、周囲の目を気にして残業したり、休むのを遠慮するのだそうです。

では日本的な職場とは一体なんだろう

まなざしに管理される職場ではピアプレッシャーという単語が繰り返しでてきますが、ようするに職場の仲間同士がお互いに仕事のミスをチェックしあい、仕事を監視し合う現象という意味のようです。つまりピアプレッシャーが当たり前の職場が日本的な職場形態ということでしょう。

確かに日本の職場は互いに仕事をチェックしあっていますよね~仕事以外でも例えばなぜ遅刻したのか、かなり敏感で詮索していますよね。でも詮索してしまうのも、自分の仕事に影響がでてしまうから、ついしてしまうところもありますが…(←誰かが責任もって仕事をやらないと自分の仕事に影響がでる、というところも日本的な職場の特徴の一つなんだそうです)

仕事仲間が家族で、仕事が生活の一部

驚くことにいくら個人主義の外国の方でも日本的な職場の中にいると、まるで日本人のような働き方の価値観を生むことがまなざしに管理される職場で述べられています。もっとも、日本的な職場形態を導入したことでメンタルヘルスの悪化も引き起こしているようです。

とある夫婦で、妻の職場が日本的な職場形態を導入したところ、妻があまり家にいなくなった、まるで何かにとりつかれたようだ、と夫が不安を漏らす例も描かれていました。妻への取材ものっていたのですが、「私にとっては仕事仲間は家族のようなもの、いくら会社が休みの日でも仕事のことは頭から離れないわ」と解答していて読んでいた私もびっくりしました。まるで今の同調圧力を求める日本人のような思考になっていたのです。

どんなメリットデメリットがあるのか

日本的な職場形態を導入するとメリットとして個人が責任を持って仕事をし、互いに監視しあっているので全体的なミスが少なくなり、仕事が全体的に効率的になります。

しかし、デメリットとして過労やメンタルヘルスの悪化、例えばうつ病の発症を招きやすくなってしまうのだそうです。

私は正直日本的な職場形態は悪だ、と思っていたので()デメリットにはそりゃそうだと同意しかなかったのですが、一応メリットの面もあるとしって複雑な気持ちになりました…

日本と外国の職場の違い

それでも日本と外国の職場で、同じような日本的な職場形態をしていても違いはあるようです。不満を直接いうか言わないか、です。日本は暗黙の了解のように黙っていることが多いのですが、外国では直接口にだして本人を責めるのだそうです。日本って確かに直接本人にいうことはあんまりないですよね…

まとめ

まなざしに管理される職場を読んで、いくら個人主義の人でも環境が日本的な職場だと周りの空気を読んで行動するほうに思考が変わっていくことがわかりました。正直驚きです。でもできれば仕事は終えたら早く帰りたいと思いますし、日本的な職場は自分には合わないなあと再認識しました。

出版が2005年と古めですが、個人主義の職場が日本的な職場形態にしたらどんな変化があったかについて書かれているので、興味のある方は一読しておくと面白いと思います。