新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1998)/久しぶりにみたらわかることが増えててびっくりした【アニメ映画レビュー】

Netflixをたまたま漁っていたら旧劇エヴァをみつけたので久しぶりにみてみました。

しっかり最後にみたのは10年ぐらい前なので、

「懐かしいな~」

という感じだったのですがが、シンエヴァをみたあとだったのでなんというかなかなか心に来るものがありました。

旧劇はバッドエンドでシンエヴァはハッピーエンド(一応)ということで、対極に位置するようでいて本質的な意味は同じなのかなと思いました。

詳しい解説は他の人がしているので私は解説しませんが、ざっくり感想を描きます。

またアマプラでシンエヴァみようかな。

 

 

 

改めて旧劇エヴァをみて思ったこと

画質があがって何が描いてあるかわかりやすい…!

改めてみると画質があがっていて見えなかったところがみやすくなっていました。

砂場のシーン、よくみるとアスカの人形が見下ろしていることに今更きづきました。

『なんか動いた!!』とおもったら人形が動いていてゾクッとしました。

シンジを除くと、そのシーンだけシンメトリーになってないんですよね。

字幕があって何を言ってるかよくわかる…!

映画の内容ではなくNetflixの機能に感動したという話になってしまうのですが、字幕機能のおかげでキャラが何をいってるかわかることに感動しました。

独自用語が多く何言ってるかよくわからないシーンが多々あり困惑していたのですが今回字幕機能のおかげで何をいってるかよくわかりました。

アスカとお母さんのシーンとか、特に。

まあ字幕がないほうがリアルといえばリアルですよね。

だって日常生活でも人がいってることなんて耳半分なことが多くないですか?

聞き取れないことのほうがリアルなのかなって。

最近のアニメ・マンガ作品はわかりやすさを重視している

久しぶりに触れる狂気の庵野作品

久しぶりにみて思ったのが、

「ああ、こういうアニメも久しぶりだなあ」

という感想だった。

シンエヴァも難解なアニメではあるが、あれはまだわかりやすいほうだ。

庵野監督がどっかのインタビューでいってた気がするんだけど、

「誰もみたことのない映像作品を作りたいが、『これは自分が初出だろ!』と思ってももうだいたい誰かが作ってて落ち込む」

とのこと。

これを踏まえると庵野監督作品全体をみるとわかりやすくなるかもしれない。

そういわれるとあんまり庵野監督作品はみたことのない映像が多いと思う。

わかりやすいアニメ・マンガの氾濫か流行か

誰がいっていたか忘れたのだが、

「最近のユーザーは1から10まで説明しないとダメになっている」

みたいなことをどっかのインタビューでいったいたような気がする。

その代表格が『鬼滅の刃』だ。

1から10まで説明している。

例えば登場人物の心境まで文章で説明している。

それが子どもにもウケ、普段マンガを読まない人も巻き込んであそこまでのブームになった…

これをいいと思うかどうかはともかく大ヒット作まで成長させるには、普段マンガを読まない層をどれぐらい巻き込むかどうかが大きなポイントである。

もっというなら今の人は読解力が落ちている、とかの話になるかもしれない。

が、私はそうは思わない。

単純にコンテンツがあふれるほどになった現在、いろんなコンテンツに触れたいため時間がなくなり、わかりやすいものに走りやすいというのはあると思う。

すべて説明されているため、深く考えなくてもすむ。

すぐ周りの人と共有できる。

「公式でいっているんだから、このキャラの心情はこうなんだ!」

とこれで終われる。

1オタクとしてはすべて語ってくれる作品には物足りなさを感じているが、こういうマンガもありだと思う。

だって実際鬼滅の刃は全国の書店を救ったといわれている。

prtimes.jp

どんなに最初に鬼滅の刃をみつけたとしても、オタクだけの力では書店を救えないのだ。

 

もっというなら庵野監督や宮崎監督はすでにブランドになっているため、示唆する程度でもオタクたちは追いかけてくれる。

新人クリエイターにはそれができない。

すぐにお金が必要だ。

あの庵野監督でさえ、不動産投資をしたから安定的にお金が入ってくるようになって映画に集中できるようになったとインタビューで答えている。

togetter.com

わかりやすいアニメ・マンガというのはこれからも続く流れではあると思うが、久しぶりに旧劇のエヴァにふれて「ああ、こういうのもあったなあ」と思い出した。

注書き

インタビューの記事がみつからなかったので出典を載せられなかったのが悔しい。

私の記憶違いかもしれないのでこの記事は私の感想ということで済ませてほしい。

締め

昔の映画をみるとまた新しい自分にも気づける。

そう思った。

旧アニメシリーズの赤木リツコが1番好きです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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【Netflix】イカロス(2017)/冒頭で「あの国のスポーツ選手は99%ドーピングをしている」と言い切ってるの笑った【映画レビュー】

いや笑えない。

去年Netflixにはいってたときに見きれなかったドキュメンタリー映画をついにみました。

tachikawa.hatenadiary.jp

あらすじとしては

アメリカのかなり強い自転車乗りブライアン・フォーゲルは厳しい練習をしているが一位にはなれなかった。

そこで「ドーピングして大会に参加して優勝してみよう」と考える。

そしてとある人物に連絡をとる。

という感じ。

私はちょうど2022年の1月ごろに1ヶ月間だけネトフリに入ってたのですが、そのころ北京五輪でフィギュアスケートのドーピング問題が話題沸騰だった時期にみかけたドキュメンタリー映画です。

時間がなく当時はみれなかったのですが、今回ようやくみることができました。

うーん…ドーピング問題の根深い闇が垣間見えます。

いや垣間見どころかがっっつり見えます。

この映画が作られたのは2017年ですが、その前からドキュメンタリーはつくられていてかなり骨太な話です。

なぜ北京五輪で話題になった例の選手がドーピングにひっかからなかったのか、ということが察することができる内容になっています。

※一般人だと全然わからないですよね。

一流のスポーツ選手、特に個人競技の選手になるとこういった問題とも戦っていかなきゃいけないんだな…となんともいえない気持ちになります。

冒頭で「あの国のスポーツ選手は99%ドーピングをしている」といいきってて思わず笑ってしまったのですが、この映画はアメリカ資本で作られているのを前提にみなくちゃなとは思っています。アメリカや他の国でもドーピング問題は起きています。

これはNetflix限定の映画です。

 

 

 

前半はドキュメンタリー、後半はサスペンス

前半は時折明るい音楽や映像を交えながら、ドキュメンタリーが進んでいきます。

途中で「本当にドーピング問題を告発する映画なのか?」と疑ってしまうぐらい陽気な映画でした。

それぐらい簡単にドーピングを行えるということの暗示なのかもしれませんが。

後半は一転してサスペンスでした。

グレゴリーだけアメリカに来れたけど、ロシアに残った家族は色々大丈夫なのかと不安になります。

結論としてはドーピング検査は意味がないが、ドーピングをしたからといっても一位をとれるわけではない

結局ドーピング検査はパスできちゃうわけですが、ドーピングをしたからといって優勝できるわけではないというのがリアルだなと思います。

もちろんいい成績は残せるわけですが、やはり本人のメンタルや当日のコンディションも重要になってくるんですね。

これはとても興味深かったです。

なんでドーピングしちゃうんだ…

みていて「そもそもなんでドーピングしちゃうんだ…」という根本的なことが疑問に思いますが、様々な国家的な事情があるんでしょうね。

もちろん個人の理由も多々あり。

それが組み合わさるとドーピングに走ってしまうのでしょう。

まだこのドキュメンタリーは成人男性が自分の意思でドーピングをしているのでわかるのですが、現実として未成年がドーピングをさせられていることを考えると閉口してしまいますね。

ジョージ・オーウェル『1984』

この映画だけでなく様々な海外作品に登場するジョージ・オーウェルの1984。

私もよんだことはありますが、

しかしこの映画で引用された部分は覚えていてよんでいてよかったと思いました。

作品に対する理解度があがります。

締め

この映画でまったく知らなかったドーピングについて知ることができてよかったです。

みてよかったです。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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ドント・ブリーズ2(2021)/あの老人に娘が…!?グロ度がアップしているので要注意【映画レビュー】

アマプラに入っていたのにみようみようと思って見逃したので、Netflixでみてみました。

ついにあのサイコじいさんが帰ってきました。

第1作から8年後を描いているそうです。

あらすじとしては

盲目のおじいさんはフェニックスという11歳の娘と前回とは違う家で暮らしていた。

どうやら前回の家は火事になりそこでフェニックスの母親は死んでしまったらしい。

しかし出先でフェニックスはチンピラたちに目をつけられてしまう…

という感じ。

「えっ娘ってどういうこと?」

と前回見た人なら驚くはず。

私も驚きました。みてみたら納得しました。

強い敵が味方になると弱体化するのはあるあるですが、おじいさんだって8年も年をとればそりゃある程度は弱くなりますよね。

その強さの塩梅がいい感じでした。

グロさが前回よりも格段にあがってます。

私はときどき顔を隠しながらみました。

そこらへんが注意です。エロは無し。

アマプラは課金が必要Netflixだったら見放題でした。

ドント・ブリーズ2 (吹替版)

ドント・ブリーズ2 (吹替版)

  • スティーヴン・ラング
Amazon

 

 

 

さすがじいさんの娘!

フェニックスのスニーキングに笑いました。

一応教えられることは教えていたんでしょうね。

そう思うおじいさんの愛が垣間見えてちょっとほっこりしました。

もっとみたかったけど相手はイラク帰りの軍人ということでさすがに相手が悪かった…

フェニックスが元の両親のところで育ってたらまともにならなかったから結果オーライかも

クズでしたね~

誘拐はよくないんですけど、あのままフェニックスが元の両親のところにいてもロクなことにはならなかったでしょう。

なんだかんだで子どもには優しいんでしょうね、おじいさん。

子ども(というか娘)が大好きなんでしょうね。

本当に不幸が不幸をよんでいる感じがこの映画のスッキリしなささを生んでいますよね。

娘さんが事故にあわなかったらこうはならなかった…けどフェニックスの未来は暗いものだったんでしょうね。

最後おじいさんが生きてて本当によかったです。

ヘルナンデスがかわいそうすぎる。

おじいさんに関わった女性ほぼ死んでるね。

雑感想

1人だけまともだった敵役の人は生きててよかった。

そういう人っていいよね。

前回の主人公がでてくるんじゃ…とヒヤヒヤしましたが、それはなかったです。

幸せになっててくれよ…

おじいさんの幸せはどこに、と思いますが前回色々してたしこれでいいのかもしれないですね。

続編あるのかな?

締め

最後まで集中してみれたので面白かったです。

ドント・ブリーズ完結編お願いします。

 

それでは今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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ドント・ブリーズ(2016)/登場人物に感情移入ができないのにやっぱり面白い!【映画レビュー】

私にしては珍しくこの映画をみるのは2回目です。

初めてみたのはレンタル開始された直後だったので2017年ごろだったと思います。

そのときも面白いと思ったのですが、今見てもやっぱり面白かったです。

ドント・ブリーズ2がでたのと、アマプラでみれなくなったので今回Netflixに入ったので良い機会だったので1からみてみました。

あらすじは

貧困の主人公が一攫千金を夢見て目の見えない老人の強盗に入ったらその老人がヤバかった

という感じ。

「強盗はこれで最後にするから!」

という華麗なフラグ。

この映画のすごいところは登場人物の誰にも感情移入できないところ。

なのに面白い。

ちょい気まずいシーンがあるので親子でみるのは微妙な感じです。

しいていうならアレックスがかわいそうかなと思いましたが、父親の仕事を悪用していたのでそこでプラスマイナスゼロになりました。

吹き替え声優豪華すぎて笑いました。吹替オススメです。

アマプラは課金が必要Netflixだったら見放題でした。

ドント・ブリーズ (吹替版)

 

 

 

何度見ても途中で判明する老人のクズさに情緒がおいつかない

いや登場人物全員クズなんですが、老人がやっぱりどうしてもクズにみえてしまう。

いや強盗に入るほうがどうみてもおかしいんですけどね。

いや娘を轢き殺しておいてお金を払って示談というのも胸糞悪いんですが。

だからなんというか「しょうがないか」みたいなところもあって、感情移入しないで映画が終わりを迎えるというなんともいえない感覚を味わえる貴重な映画です。

ここまでかいておいてなんですが、老人はやっぱりクズじゃない…かも?

悪事は悪事だけど…

舞台はデトロイト、ということで「ああ…」となってしまいました。

悪事は悪事なんですけどね。

かといって簡単にお金が手に入ることを知っているとその先の未来がどうなるのか。

せめて妹さんとカリフォルニアで仲良く暮らしてほしいものです。

締め

2回目もしっかり楽しめました。

仄暗い気持ちを抱えながらみるハッピーエンドはなんとも不思議な感覚。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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【Netflix】呪われの橋(2020)/ラストが衝撃的!ゲームが映画化したパターンだけどこれはかなりよかった【映画レビュー】

ゲームがホラー映画になるパターンはあるあるなのですが、今回みた『呪われの橋』はホラー映画としてかなりよかったです。

私はこのゲームをすでにプレイしています。

あらすじは

台湾の大学に橋に伝わる怪談話を実行したら、とんでもないことになった

という感じです。

ゲームだとちょっと時系列がわかりづらいのですが、映画だとわかりやすく整理されていたのがよかったです。

しかもホラー演出もなかなか怖かったです。

最近のホラー映画のなかではかなり完成度が高かったので、人にオススメしたいレベルです。

ゲームをやっていたのにラストが衝撃的でした。

ちなみにゲームはやらなくても大丈夫です。むしろゲームのほうが話がわかりづらいです。

この映画はNetflix限定とはかかれていないのですが、軽く調べたところ現在(2023/03/29)ではNetflix限定のようです。

以下ネタバレ感想です。

 

 

 

この人顔映らないな?やっぱりね!

ゲームをプレイしていたのであらすじはおおかた把握していたので、

「このひともしかして?」

とは思っていたのですが、やっぱりそうでしたね。

こういう演出はいいですよね。

おそらくノー知識でみた人のほうが楽しめる映画ではないかと思います。

だいたいイケメンのせい。

イケメンがしっかり主人公をふっていたらこんなことには…とちょっとイライラします。

別れ話はしっかりしないで逃げ回るのはよくないですね。

ゲームでもそんな感じでした。

この映画のすごいところ:つっこみどころをわかってる

ホラー映画ではよく「ふりかえるな」っていうところをふりかえったり、

スマホで連絡すればいいのにスマホで連絡をとらなかったり。

そういうことがよくありますが、この映画ではそういうところが少なかったのが面白かったです。

そもそもふりかえるなっていってるんだからふりかえらずにスマホを探したりするのがよかったです。

ふりかえらなくても後ろにいれば幽霊は襲ってくるよね。

そんな当たり前のことをやってくれていて妙にリアリティがあってよかったです。

ゲームとの大きな相違点

ゲームはグッドエンドを目指していくので、当然呪いのもとをなくすためのアイテムをゲットして終わりを迎えます。

さすがに七星剣はでてきませんでしたね…

映画は区別をつけるためバッドエンドにしたのでしょう。

この映画はこの終わり方ですごくよかったと思います。

呪いのもとになった女性の話は映画はあっさりめですが、ゲームだとしっかり何があったのか書かれています。

でもゲームは話はわかりにくいです。

他の台湾ホラー映画の感想はこちら

▶悲しい台湾の歴史が勉強できる映画「返校」

tachikawa.hatenadiary.jp

▶思っていたよりも怖くない台湾ホラー映画

tachikawa.hatenadiary.jp

締め

かなり面白かったです。

この映画は実際にみてほしいのであっさりめに感想を書いてみました。

ホラー好きの人はぜひ。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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【Netflix】トゥルーマン・ショー(1998)/リアリティショーの残酷さと「与えられた人生」について考えさせられた【映画考察レビュー】

たまにはみよう名作映画シリーズ!ということでみてみました。

あらすじとしては

トゥルーマンはシーヘブンという離島で暮らす保険の営業マン。

何不自由なく暮らしていたが、ある日町中に死んだはずの父親をみかける。

慌てておいかけるものの、父親は何者かに連れ去られてしまう。

母親のそのことを話すと「見間違いだ」といってとりあってもらえない。

トゥルーマンは違和感を感じ始める。

という感じです。

エロもなくグロもないのですが、ダークコメディ映画という感じです。

暗すぎないので気軽にみれるのがありがたい。

一度見始めると展開が気になって最後までみてしまいました。

割と仕掛けを隠すつもりもなくあっさりとこの世界の仕組みを明かすのが斬新でした。

おそらくいいたいのはそこではないんでしょうね。

ちなみにNetflixなら見放題(2023/03/31まで。また入ると思いますが)で、アマプラだと400円の課金が必要です。

後述しますが、今回吹替と字幕版で結構翻訳が違いました。わかりやすいほうを引用させていただいています。

 

 

 

リアリティショーも所詮は虚構がはいるよっていう皮肉

私は興味がないのであんまりみないのですが、リアリティショーは人気のあるジャンルですよね。

私も前に『アーミッシュインNY』が面白いと感想をかきましたが、

tachikawa.hatenadiary.jp

さすがに

「脚本が面白いなあ!」

と思いながらみていました。

普通の田舎からでてきた人がNYであそこまでやれるとは思えません。

ですが私も視聴しながら演者たちのリアルな演技に

「それはないんじゃない?」

「あーそういったら相手は傷つくよ」

と感想がでてきたのも事実です。

リアリティショーだとわかっているのに、実在の人物の反応だと勘違いしてしまうのです。

※そりゃある程度は演者の意見を反映しているはずなので、そこにリアルがでるのだと思います。

日本でも恋愛リアリティ番組が人気ですが、そこから炎上騒ぎになり残念な結果になってしまったことがありましたよね。

トゥルーマン・ショーではリアリティショーはあくまでショーであり、演者たちの真のリアルではないといいたかったのではないでしょうか。

トゥルーマンだってもしあの島ではなかったらどんな生活をしてどんな人生を送っていたかなんて誰にもわかりませんよね。

作られた舞台の上のトゥルーマンの人生は”現実(リアル)”なんでしょうか。

ただ私たちの世界のリアリティショーより、トゥルーマンは島の外に興味を持ち始めるも、トラウマをうえつけられて留めさせられているのがなんとも残酷だなあと思いました。

「やりすぎなことが面白いんだもっとやれ!」

「そうとわかっていても面白いんでしょ?視聴者は。」

という制作の声も聞こえてきます。

そういうメタ的な声を含めて一つの作品にしているのが非常に面白かったです。

今はもうコンプライアンスが厳しくなったので虫の息でしょうが…

不幸がない世界は幸せなのか?

「でも彼は自由のない囚人だわ」

と劇中で真のヒロインがいっていますが、トゥルーマンは生まれたときからカメラをこっそりまわされ全世界に人生を晒してきました。

家族も演者で周りの人も演者。

この世界は理想郷だとプロデューサーがいっていますが、この島では誰も怒ったり悲しんだりしていないんですよね。

みんなニコニコしてる。

それが何よりも怖かったです。

不幸はないけれども、もっと大きな不幸を抱えているような気がします。

最もトゥルーマン本人が自覚しなければ不幸ではないのですが…

与えられた人生をまっとうすることは簡単だから

私がこの映画をみていて1番心を動かされたのは以下の部分なんですが、

吹替と字幕で全然翻訳が違うのです!!!

「クリストフさん、質問です。なぜトゥルーマンは今まで自分の人生について疑問をもつことがなかったと思いますか?」

という質問に対して

吹替だと

与えられた人生をそのまま受け入れることは、容易だからです。

しかし字幕だと

徹底した”リアリティー”それを保ったからだ。

とのこと。

ではクリストフは英語でなんとしゃべっているかといと…

We accept the reality of the world with which we are presented.

It's as simple as that.

(私たちは、与えられた世界の現実を受け入れるからです。

それはとても簡単なことなんです。)

いや…全然違うじゃん。吹替のほうが元の文章に近いですね。

たまたま今回は吹替のほうをみていたので気づきましたが、字幕版だったら全然印象に残っていませんでしたね。

 

話を戻します。

私もかつては自分の人生を受け入れようとしていた人間なのでよくわかります。

私は親と非常に仲が悪く実家と絶縁しているのですが、もしあのまま実家にいたら人生は楽だったろうなと思います。

そういうと私の実家が金持ちのように感じるかと思いますが、そうではなく

ど田舎・貧困・低学歴・低収入・家庭内暴力

のフルコンボのようなところでした。

奨学金だったけどなんとか大学にはいけたのはラッキーでした。

それすらも妨害されましたけど。死ぬかと思った。

そんな人生を送るぐらいなら死んでやるぐらいの気持ちで20代を過ごしてきたのですが、今はなんとか穏やかな日々を過ごさせてもらっています。

まあ今でも崖っぷちにいることには変わりない(奨学金が残った)ので、もっと這い上がってやるっていう気持ちでいます。

実家にいるとき常々思っていたことが、与えられた人生を受け入れるってなんて楽なんだろうってことです。

周りの反対にあうこともないし、努力をしなくていいからです。

私も数え切れないぐらい自分の人生を諦めようとしました。

田舎にすみ続けて、女だから大学もいかず、親の介護要因で実家の近くに住んで、つまらない生活を続ける…

本当にこっちのほうが思考しなくていいから楽なんです。

その思考が浮かんでくるたびに泣いたし、死のうと思いました。

なんで小さいころから傷つけてきたり支えてくれなかった親の面倒みなきゃいけないんだって。生きてる意味ないじゃんって。

実際やってみてわかったのは世界を変えるということ、例えば親の力も借りず、遠くのところに住んでみたりするってめちゃくちゃ大変です(大変でした)。

でも暴言から解放されただけでも生きててよかったなって思えます。

 

だからこそトゥルーマンの最後の行動は応援してしまったし、そのあと舞台から姿を消すトゥルーマンに感動してしまいました。

特に最後海の上で意図的に嵐に巻き込まれるシーンは自分と重ねてしまいました。

家をでるとき色々言われたなあ…って。

ひとり暮らし大変だったなあって。

変わろうとするときって1番困難が降りかかるものです。

外の世界はしんどいことが多いのは事実です。

嫌なこともあるし、泣くこともたくさんあるし。

でも同じぐらい楽しいこともたくさんありました。

その途中で今の夫にであえたので、行動してよかったなと今は思います。

君は怖いから外へ出ていけないんだ

わかる~本当によくわかる~怖かったわ…

理解されないんですよね、こういうの。

他人に理解されなくてもそれも自分にとっては大きな意味があるんです。

もうどうしようもなくなったら自分の命は自分でケリをつけることもできるのですから。

正直これが1番のこの映画の明言だと思うのですが、どこもとりあげてないので書いてみました。

これが1番いいたいことなんだ、と勝手に考えています。

この映画での注意点

と散々自分の人生について語りましたが、継ぐべき事業だったり家系だったりする人はこの映画はみないほうがいいでしょう。

この映画をみて

「自分の一度きりの人生だから歩んでみたい!」

と感化されるお金持ちの人もいるのでしょうが、そういうお金持ちの人は憧れないほうがいいです。

私は特殊な環境だったから仕方なくこうしただけです。

普通の人だったらとっくの昔に諦めているよ、と夫からお墨付きの殺伐とした人生です。

親が悪い人だったらいいのですが、せっかくお金持ちならそれを最大限活かすべきです。

私も親がいい人だったら…こんな性格にならなかったのになあ…と思います。

 

 

という言葉がおそらくお金持ちの人にはかかるので、お金持ちの人はお金持ちの人で大変ですよね。

悩みが共感されないから。

いやまあ私からしたら羨ましいですけどね。

この映画、真に受けると青い鳥症候群っていうやつになりそうですね。

なぜか挿入される日本の家族

おそらく日本人ではないのでしょうが、映画の途中途中で日本人の家族がでてきます。

「バーバンクメリル、毎日みてください」

「バーバンクトルーマン、毎日、、、二十四時間」

と壁のポスターに拙い日本語が書かれています。

面白いですね。

世界各国で人気の番組らしいのでその雰囲気を出したかったのかな?

締め

色々語って長くなってしまいました。

何度もこのブログではいっていますが、いい映画という評判のある映画はやはり一定以上のクオイリティがありますね。

みてよかったです。

時間がたったらもう一回みたい映画です。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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我々の父親(2022)/「私は父さんの子どもじゃない…」不妊治療の不正を暴くドキュメンタリーがゾッとした【映画レビュー】

もし自分が父親の子ではなかったらどうしますか?

母親が不倫をしたわけではありません。

不妊治療した際に父親の精子ではなく、不妊治療をする医者の精子が勝手に使われていたとしたら…

まさかそんなのありえない!

だって医者なのだから。

そんなことをしてもいったいなんの意味が?

と多くの人がそう思うのでは。

ですがこれは最近発覚したアメリカで実際に起きた事件です。

現在は発覚しているだけでも94人の兄弟がおり、今でも兄弟が増え続けているそうです。

▶下の記事を読む前に先に映画をみたほうがいいです。

www.esquire.com

なぜ医者はこんなことをしたのか、自分は一体どうしたらいいのか。

父親には似ていない容姿、両親にはない遺伝病。

裁判を起こそうとするも医者を裁く法律がない。

その間にもどんどん兄弟は発覚する。

この映画はNetflix限定です。

以下ネタバレありの感想です。

 

 

 

法律の壁

今回の騒動のきっかけとなかったのは最近アメリカでポピュラーになりつつある遺伝子検査です。

▶こちらのドキュメンタリー映画でも遺伝子検査についてとりあげられていました。

tachikawa.hatenadiary.jp

そこから芋づる式にドナルド・クライン医師が経営する不妊治療クリニックで治療を受けたという共通点が明らかになっていきました。

無許可で医者が自分の精子を使っていた。

当事者の気持ちになるとなんてことを!と思うのですが、彼を裁く法律が当時のアメリカ・インディアナ州にはなく、彼は裁けないという納得のいかない結果。

現在ではインディアナ州には法律は制定されたそうですが、アメリカ全体にはそういった法律はないようです。

どんどん明らかになる1人の男性から生命が生まれることの問題点

私はこの映画をみるまでこんなことをする人の想像がつかなかったので、問題点についてあんまり考えたことがありませんでした。

この映画でとりあげていたのは、

  1. 遺伝病の発現
  2. 近親者同士の結婚がありうる(田舎のクリニックだったため)
  3. 子どもと両親のメンタル

です。

詳しくは映画をみていただきたいのですが、本当の父親だったら発現しなかっただろう遺伝病に苦しんでいるのが本当にしんどいです…

あと父親はもちろん母親の気持ちも…

ただ子どもが欲しかっただけなのに

ドキュメンタリーの途中ででてくるおじいさんおばあさんの反応が対称的なのが複雑な気持ちになりました。

「でも私は双子の子どもに会えたから…」というおばあさんに対して

「……」というおじいさんの反応が鈍かったのが印象的でした。

そりゃあ…そうでしょう…

おじいさんの心境が気になります。

しかもこの2人は元々ドナルド・クライン医師と知り合いだったようです。

よく…そんなことができますね…って言う感じです。

一般人にはどうしようもできない絶望

日本でも遅かれ早かれこういった問題は浮上してくるでしょう。

しかし一般人にはどうしようもできません。

医者を信頼して不妊治療をするしかないのです。

一般人というか医者しかこの精子の持ち主はわからないのですから。

ゾッとしますね。

他の国でも似たような案件が発生している

www.bbc.com

締め

この映画で1番怖いのは最後の言葉です。

もしかしたら日本でも同じことをしている人がいるかも…しれないですね。

なんだこれ超怖い。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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【Netflix】呪詛(2022)/ただ娘を守りたかっただけ…【映画レビュー】

私は面白くない映画に関しては感想はかかない主義なのですが、今回みたホラー映画『呪詛』はなぜか感想をかきたいと思いかきました。

私は笑いながら視聴できました。全然怖くないです。

ジャンプスケアが一か所あってそこは驚きました。

 

あらすじの前にこの映画の注意点としては

  1. そこそこの蓮コラがある
  2. 虫(ゲジゲジ・芋虫)がたくさん登場する
  3. かわいい女の子がちょっとかわいそうな目にあう
  4. 子持ちの親の人はメンタルにくるかも
  5. 主人公の自業自得
  6. 画面酔いするかも
  7. エンドは子どもにみせたら絶対怖がるのでやめておいたほうがいい

という感じです。

私は子持ちではないし、虫はまあ平気だし、蓮コラもまあ…って感じなのでみれました。

不快な気持ちになりましたけど。

モキュメンタリー風*1とはきいていたので、画面酔いもわかっててみたので大丈夫でした。

ただモキュメンタリーあるあるの話が急に飛んだりするのでストーリーの細かいところは想像におまかせって感じです。

ブレアウィッチがいける人はいけるかと思います。

ストーリーの過程はほぼブレアウィッチです。

エンディングはさすがに違いましたけど…

この映画のあらすじは

若いころのノリで友人と3人で怪談系youtuberをやっていたルオナン。

ある日山奥の謎の宗教施設がある村にやってきた。

そこで禁忌をおかしてしまう。

そしてその6年後、ルオナンの娘に呪いがふりかかる…

なんかもうオイオイ!って感じがしなくもないですね。

それにyoutuberってホラーで殺されるのにちょうどいい存在ですからね。

まあそんな感じで、大事なのは中身だ!!!

この映画はNetflix限定です。

以下ネタバレ感想です。

思ったより辛口感想になってしまったorz

映画関係者の人が読んでいたらと思うと申し訳ないので一言かいておくと、

これはただの感想です。人を攻撃する意図はないです。

それをいっちゃあおしまいよ!ということもかもしれませんが…

 

 

 

雰囲気はとてもよくストーリーの勢いはあったのでそのまま最後までみれた

話の展開やテンポがよく、なんだかんだで最後までみれたのがよかった。

似た映画のブレアウィッチは正直最後まで見るのが退屈だった。

しかしこの映画は

「どうなるんだろう?」

という興味はもちながら最後までみれたのでそこの裁量はとてもよかったと思う。

最後まで物語をみせるって結構たいへんだよね。

なんだかんだで感想をかいているが、最後までヒヤヒヤしつつもみれたのは映画としてはかなり出来がいいのではないかと思う。

なぜ勝手に村の因習を壊す?

私が超田舎の出身ということもあるのだが、外部からやってきた人がわざわざ村のしきたりを壊したりする描写が結構キツイ。

都会の人からしたら

「なんでそんなことを?」

「やらなきゃいいのに」

ということ思うことがあるかもしれない。

そんなの田舎の人だって思っている。

やらなくてすむならとっくの昔にやめてるわ!

やめられない、というのはそれなりに理由がある。

だが変化というのはそれなりに労力がいるのだ。

面倒だから現状維持を続けている。それだけだ。

なんて思いながらみていた。

なぜいうことをきかない?

主人公の理解できない行動は多々あるのだが、

主人公の娘が体調を崩し特に導士*2から

「このおまじないをしたら7日間は飲食と水は口にしてはいけない」

といわれているのになぜか病院にいって

「なにか食べさせないと治療はできない」

と医者にいわれる。そりゃそうだ。

案の定その後は…

どっちのいうことをきくかきいたほうがいい。

娘ちゃんがかわいそうだった…

その他雑感

笑ってみながら見る余裕

最初はこわごわだったのですが、途中から笑いながらみていました。

面白かったです。

そういうこと?

この映画は初めて?私がステマを実感した作品でした。

下のリンクのまとめ記事をみてみようと思ったのですが、視聴したあとだと違和感を感じる…

ネトフリで配信中の台湾ホラー映画『呪詛』が誇張表現ではなく「怖すぎる」らしい - Togetter

こういう感じなんですね、ステマって…いい経験でした。

おそらく先行で映画をみせるからつぶやいてね!って感じなんだろうけど。

PRならPRってかいてほしいな。

ホラーゲームにもなるとか

なんとこちらの映画はホラーゲームになる予定だそうです。

horrorgm.blog.jp

まあやってみるか…(見事にハマっている)

この映画もオススメ

▶返校

同じ台湾ホラー映画です。興味深くも悲しい映画。

tachikawa.hatenadiary.jp

▶ブレアウィッチ

古典的なホラー映画。もの好きな人へ。

tachikawa.hatenadiary.jp

締め

ホラー映画あんなに怖かったのに、いつのまにか笑ってみれるようになりましたね。

不思議だ…

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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当ブログは、映画や読書について記事にしています。たまに雑記も書きます。読んだ記事を面白いと思ったらぜひ読者になってやってください。

 

 

 

*1:フィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法

*2:台湾における霊媒師のこと

Netflixでハリーポッターシリーズ一気にみたら、やっぱりわかりやすかった。【映画レビュー】

私も多くの日本人と同じくハリーポッターが大好きです。

Netflixに入ったらなんとハリーポッターが全シリーズ入っているとのことで、毎日一時間ずつみてきたらあっというまに完走できました。

 

映画は駆け足すぎて原作の本を読んでいる身としては

「カットしまくっとる!!!!」

と思うことが多かったのですが、年をとると

「まあしょうがないよね」

「わかりやすい」

と感想が変化しました。

自分が年をとったんでしょうね。

 

改めてハリーポッターをみると子どもだったころはよく考えずにみていましたが、

「作者はこういいたいのかな?」

とか考えるようになりました。

例えば秘密の部屋でギルデロイ・ロックハートっていう嘘つきの先生がでてきますが、ここで初めて

「悪いことをするのはスリザリン寮の人たちだけではない」

という例がでてきます。

ハリーポッターシリーズは全体的にスリザリンの人たちが悪く描かれがちですが、そのほかの寮の人でも悪い人はいる…ということが子どもたちにいいたかったのかなと思います。

つまり寮だけで判断するなと。

その人が所属しているチーム=悪ではなく、その人の人間性をみろと。

ちなみにロックハート先生はレイブンクローだそうです。

聖マンゴ魔法疾患傷害病院でハリーと再会するシーンがぜひみたかったですが…しょうかないですね。

 

あと『どんなにすごい人でも過去に傷を持っている、完璧な人なんていない』というところがいいですね。

ハリーの父親は実はいじめっ子で、自分の尊敬するような父親ではなかった…

ダンブルドアは自分の力に溺れて妹と両親に対して後悔の念があった…

スネイプは大好きだった子に素直になれずにずっと後悔していた…

その理由一つ一つが人間臭くて現実にもありそうでとてもいい。

 

1巻や2巻の伏線が最後になって回収されたりするのが見事すぎて本当に読んでいてワクワクします。

よく伏線覚えていられるよなあ…最初の設定とかがしっかりしてるからなんだろうけど。

 

ちなみに原作だと1番好きな話は「アズカバンの囚人」です。

ハリーが1番学生らしい一年をすごせるからです。

映画的に面白いのは「半純血のプリンス」です。

展開がおもしろい。よくまとまってる。ハリーの父親の本性がわかるのもいい。

映像的に好きなのは「吟遊詩人ビードルの物語」が好きです。

何度もみちゃう。死とは怖いもの…でも本当に?みたいなところがいい。

 

見るたびに発見があるので原作も大好きなのですが、大人になると映画のほうがいい…なんて思ってしまうのでした。

 

 

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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観察者(2021)/ 見えるから見てしまう?エンドがどんでん返しのどんでん返し!とても面白かったけど注意事項あり。【映画考察レビュー】

アマゾンオリジナルでこんなに面白い映画があるんだなと思いました。

とりあえずネタバレしたら面白くない映画なので、興味のある人はぜひみてください。

あらすじは

若いカップル・ピッパとトーマスは新しい部屋で新しい生活に心踊らせていた。

しかしその部屋から向かいのマンションに住んでいる人の生活が丸見えだった。

どんどん向かいの人の生活に興味を持ち、一線を超えてしまう。

という感じ。

※この映画は最初から最後までめちゃくちゃ性的なシーンがあります。絶対気まずくなるので家族とみるときは要注意です※

観察者

観察者

  • シドニー・スウィーニー
Amazon

 

 

 

考察1:トーマスがセックスレスになったのも向かいの夫婦がやったこと

見直していて気づいたんですけど、この映画が始まってからトーマスが寝ているシーンが多いのです。

「仕事で疲れてるからか、単純にピッパのことを性的な目でみれなくなったのかな」

と思っていたのですが、よくみるとトーマスは冷蔵庫の飲み物を飲んでいたんですよね…

向かいの夫婦が家主なら鍵は絶対もってるし、こっそり忍び込んで眠くなる薬をいれてたんですよね…

かなり前から仕組まれていたのでしょうね。手慣れてる。

これに気づくとピッパがさすがにかわいそうになりました。

考察2:あの夫婦絶対前から同じことをやってただろ!

あの部屋、というかあのマンションはあのカメラマン夫婦の持ち物のようなのでやたら人の出入りが激しかったでしょうね。

ピッパとトーマスの前の持ち主も同じようなめにあったんでしょうね。

不動産屋は不思議に思わないのかな。

「この部屋を借りた人たち絶対不仲になってでていくのよね~」

ってちょっとは思ってるだろ。

あのカメラマン夫婦の部屋の機材の様子からみるとめちゃくちゃ悪質で手が凝ってますよね。

たしかに賃貸契約書には書いてあったかもしれないけど。

感想:人が殺すまでやるのはどうなのか…

正直

「ミイラ取りがミイラになる」

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

的な展開は割と最初から察していました。

たぶんあっちの夫婦も絶対わかってやってるだろ!みたいな。

あそこまで人の生活に執着していくピッパは絶対何かのしっぺ返しをくらうだろうなと。

それをこわごわみてる私もピッパと同じですよね。まあ映画をみているのでそれはいいか。

それにしてはかわいそうだなと思いました。

相手は相殺どころかさらにその上をいくことをしているとは…

見終わったあとはしばらく混乱しました(笑)

 

まさかああいう展開になるとは予想できませんでした。

ピッパが人を殺さなくてよかったです。

おそらくあの夫婦も痛いところがあるので、警察に訴えられないんだろうなと。

もう目は治らないんでしょうし。

さすがにトーマスまで殺すのはやりすぎです。

お互いに痛み分けということでいいエンドでした。

締め

人の生活なんてむやみに覗くものではない…

まさにスリラー映画でした。

この映画で「なんとなくアマゾンオリジナルの映画は面白くないかも…」なんて思っていた価値観が払拭されました。

もっと色々みてみたいですね。

 

今日はこの辺にしたいと思います。ではまた。

これを書いた人

 

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